昨晩のライブでは、アコースティック楽器だけのカルテットでジャズを演奏した。
サックスの臼庭さんが音頭を取って集めてくれたこのバンドで、数年前から、いや飛び入り体験から数えたら10年以上も僕がご縁のあるG.H. Nineというライブハウスに出演。
主にピアノトリオのライブを大切にしてきたこのお店を、今となっては老舗と呼ばせて頂きたい。数多くの優秀なミュージシャンを輩出してきました。ちなみに、去年の11月に僕がここで帰国ライブをした時にビデオ撮影をさせて頂いたものが、ホームページにアップされています。
この日もお蔭様で盛況となり、お越し下さった方々にこの場でお礼申し上げます。
とりわけ最初から最後まで聴いて下さったみなさん、本当に感謝します。
モダンジャズ史上、サックス、ピアノ、ベース、ドラムスという編成で一体どれだけの名演が生まれたか? なぁんて事をまともに考えていたらドラムのスティックを持ち上げることすら出来ず、そうすると仕事にならないんで考えずにステージへ。演奏した中の一人としては、相当大きな割合で様式美を含むモダンジャズを2006年という年に演奏するのだから、活き活きとした音を出したい。端的には「温故知新」がしっくりきました。
今回の帰国ライブの3本全部に言えるのだけれど、この晩もドラムで始まる曲を除けば、演奏が始まった途端バンドの音が楽しくて、そしてドラムでその楽しさに反応するうちにステージが終わってしまった。ほほ初共演だったピアノの藤沢さん、全くの初対面でもそれを感じさせない気さくな安田さん、どうもお疲れさまでした。
一つ残念だったのが、あくまで僕個人が後日聴き直すためだけに使う道具に粗相があったこと。予想していたよりまるっきり前倒しで電池が消耗してしまい、それを始終チェックしていたから臼庭さんに「あの、電気屋さん? もう直りましたでしょうか?」なんて冷やかされたりして。いや演奏中にぢぁないですよ。それにしても臼庭さんとこういうストレートアヘッドなジャズをやれたのは僕的に大きな出来事でした。
いずれにせよ演奏で粗相はなく、出演者もお客さんも無事終電前に帰途に着いたのでよろしいのではないかと。これも藤原さんを筆頭にG.H. Nineのスタッフのみなさんのサポートのおかげです。演奏後遅くまでくつろいでしまって恐縮です。お疲れ様でした。
明日は下町情緒あふれる団子坂にある千駄木
ジャンゴでライブです。これが今回の帰国ライブ最後になります。気合い入れて臨みますのでよろしくです。