気まぐれ日記

~テディベアと長崎の風景~

クララとお日さま

2022年01月23日 | 読書
2017年にノーベル文学賞を受賞された
カズオイシグロさんの
「クララとお日さま」を読みました。



カズオイシグロさんは
長崎出身のイギリスの作家さんです。

地元出身の作家さんですから、
早速読んでみたいと思っていました。

昨年3月、最新作が出版されたと聞き、
早速図書館に申し込みましたが、
すでにたくさんの人が申し込み済みで、
今になってしまいました。

ノーベル賞受賞作家さんの本ですから…
難しくて私に読めるかしら?
なんて思いましたが、

読み始めたら、案外読みやすくて、
どんどん読み進むことができました。

少し内容を…

クララはAFと呼ばれる人工親友。
人工知能を搭載したロボットクララが
病弱な少女ジョジーと出会い、
友情を深め合っていく話です。

ロボットとはいえ、
どんどんいろいろな気持ちを学んでいき、
心からジョジーのために行動する
クララのピュアな直向きさや、

その場の状況を察知して、
立場をわきまえて行動する様子など、

人工知能のクララの心の中まで
丁寧に繊細に描いてありました。

ジョジーが成長し、
大人になってやってくる別れは
とても切なくなりました。

人工知能…
人間が作り出した、人間のための人間⁈

人工知能の存在は、
人間にとっても、人工知能にとっても
幸せなことなのか…⁈

なんだか…いろいろと考えさせられる
感動の一冊となりました。

もちろんお勧めです。