初っ端の記事なんですが、タイトルからしてガンプラ講座?と思った方がたくさんいらっしゃると思います。まあ、その通りなんですよね・・・
こういう個人経営のプラモ屋をやっていると、プラモ教室を開いて欲しいとの声を直に頂くことがそこそこあったります。個人的にも受講者を一堂に集めた教室を開らきたいのですが、場所も時間も中々都合がつかず、また、希望されている講座内容もレベルもまちまちといった感じです。
泣き言を言っても何も始まりませんし、ブログで講座を展開していけば欲しい情報だけつまみ喰いすることもできます。ということで今回の記事に至ったわけです。まあ、誰もが目を見張るほどの内容にはならないとは思いますが、みなさんのプラモライフの一助になれば良いなと思っています。
なお、プラモの製作というのは絶対にこの手順でしなければならないということはありません。私自身、違う方法を試したくなって全く違う手順で作業をすることもしばしばありますし、こういうやり方もあるんだなと言う感じで読んで頂ければと思います。
さて、それでは記念すべき第1回講座はタイトルの通りHGUCガンダムを使います。
使用したキットはコレ↓
・・・ガンプラスターターセットです。HGUCのガンダムとザクがセットになっていて、さらに「ガンプラ How to ガイド」がおまけで入っています。このHow toガイドは接着剤を使った部品同士の合わせ目処理や後ハメ加工(※1)のことなど初心者には目からウロコな内容です。
※1:後ハメ加工
普通だったら、組み立ててから塗装しなければならない部品を塗装してから組み立てられるように加工することです。多くの場合は最後に接着剤で固定することになります。
で、今回はこのセットの中からガンダムを使用しますが、How toガイドの通りに記事にしても面白みがありませんので、我流ですがHow toガイドの1段上のものを製作出来るように書き連ねていきたいと思います。(そもそも、タイトルにステップアップとありますし・・・)
前置きが長くなりましたが、基本的なことから押えていきましょう。「知ってるよ。」と言う方もおさらいのつもりで読んで頂ければうれしいです。
まず、道具の準備から。作業中に道具を探し出すのはどうにもテンションが下がりますので、作業の前に道具の確認、準備をしましょう。今回仮組み~本組立てで使用する道具はこんなところです。
プラモ用のニッパー、カッターナイフ、棒ヤスリ(甲丸)、紙ヤスリ(#400と#1000)、タミヤパテ、タミヤセメント(流し込みタイプ)です。そうそう、写真には入れ忘れましたが、つまよう枝も数本使います。道具の方は最小限にしてみました。
使用した道具は私が勝手に縛りを設けて少なくしただけですので、もっと使いやすい道具を持っている方はそちらを使用してください。例えば、デザインナイフを持っている方はカッターナイフと、棒ヤスリもいろんな形状を持っている方はそれぞれを使い分けた方が作業効率が良いです。
中々、実技が始まらずちょっとストレスを感じている方もいらっしゃるでしょうが、もうしばらくお付き合いをお願いいたします。説明の必要もないとは思いますが、軽く各道具のおさらいをします。
まずはニッパー。これは部品をランナーから切り離すのに使います。ホームセンター等では鉄工用、電気工作用のものが入手できますが、刃が小さく鋭いプラモ用のニッパーを使った方が作業しやすいです。
次はカッターナイフ。ニッパーでランナーから部品を切り離したばかりの状態ではゲートが残っていますのでその処理に使用したり、シールやデカールのカットや部品を切り刻んだりと用途は多岐に渡ります。先ほど出てきましたが、デザインナイフも同様の作業に使われます。
カッターナイフと何が違うかと言うとその形状からデザインナイフの方が小回りが効きやすいのと、刃の向きが異なるのでカッターナイフでは作業しづらい部分もデザインナイフなら楽に作業出来たりします。
ではカッターナイフは要らないんじゃと思われるかも知れませんが、そんなことはありません。まずカッターナイフは力を入れやすいので、プラ板の切り出しなんかはカッターナイフの方が良いですし、個人的な感想かもしれませんが直線的な作業ならデザインナイフよりも作業性が良いです。あと、コレがカッターナイフを選んだ一番の理由だったのですが、日常生活でも使うことが多いので、改めて購入しなくても大丈夫かなと。
続いて、棒ヤスリ。
色んな形状のものがありますが、今回は「甲丸」という先端がとがっていて片面平らで片面曲面のものを使用しました。甲丸があれば大体の工作は事足りてしまいますが、平面の作業ならば幅が一定で両面平らな「平」の方が、「甲丸」の曲面よりも曲率がきつい場所や穴の処理は「丸」の方が作業が楽になります。
まだまだ、続きます。次は紙ヤスリ。
番号の小さいものほど粗くガリガリ削れて、大きいものほどきれいに仕上がります。
プラモでは大体#400~#2000を使用しますが、今回は塗装する際にサーフェイサーを使用しますので#400のあとは一気に#1000で仕上げました。サーフェイサーを使用しない、もしくはもっとキレイに仕上げたい方は小さい番手から順々に大きな番手を使用すると良いです。
・・・まあ、サーフェイサーを使用するなら#1000での仕上げはほとんど不要なんですが、私の個人的なこだわりです。面倒な人は#400か#600だけで済ませても仕上がりに大差はないと思います。
もう少しです。パテ。
パテにも色々種類があって、盛り上げたり、造形したりするものもあります。今回は部品の隙間を埋めるために使用する基本的なパテを使用しました。(パッケージにもベーシックタイプとありますね)
このパテは盛り上げたりすることはできませんが、チューブから出して塗りつけるだけと手軽に使うことができます。
ラストです。接着剤(流し込みタイプ)。
この接着剤は通常の接着剤と異なって部品に塗って接着するのではなく、部品の合わせ目に接着剤を流し込んで使用するものです。何が良いかと言うと例えば、仮組みして「ヨッシャァ!このまま接着ゥ~!!」とできたり、少量で接着作業を完了出来るので接着剤のはみ出しをあまり気にせずに作業できたりします。
こう書いてしまうと、「じゃあ、普通の接着剤は要らんのかい?」と言われそうですが、それは違います。接着剤の筆が届かない、もしくは入らない様な場所では作業できませんし、ガンプラではあまり見かけませんが可動部のすぐそばを接着するときは可動部にまで流れ込んでしまって動かなくなることがあるので普通の接着剤の方が確実だったりします。
以上が今回使用する工具の説明です。途中、使用していないデザインナイフや棒ヤスリ(平、丸)なども文章中で出てきましたが、あると便利なものを紹介したつもりです。道具は揃えれば良いというものではありませんが、うまく使い分けることで作業効率が上がります。
作業効率が上がれば時間も精神的にも余裕が出てきます。余裕が出てくるとこれまで気の回らなかったところに気づいたり、仕上げに時間を割けるようになって今まで以上にキレイな作品が出来たりします。デザインナイフや棒ヤスリはさほど高価なものではないので多少なりとも余裕があれば導入を検討されては如何でしょうか?
と、気付けばやたらと長くなってしまいました。本当はこの記事で仮組みまで終わらすはずだったのですが・・・次回仮組みします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます