四年前のドラフト会議。四球団からの一位指名を受けてくじで当たった中日に入団。岐阜出身だからドラゴンズは馴染みの球団。自ら幼い頃にはドラゴンズのユニフォームを着て野球をやってた彼の居所としては自然すぎるくらいのところだった。
根尾昂。
それを知ってるドラファンは入団時から彼のことを息子なり孫なりお兄ちゃんなり弟なりを見るように応援してきた。あれほど甲子園を沸かせた快打が出ない。毎日毎日一生懸命バットを振って練習に練習を重ねていることはドラファン全員知っていた。どうして打てんのだろう。野球の神様っているの?って思うくらいに彼の努力は報われてなかった。それでもみ〜んなが応援していた。
今年ついに転機がやってきた。 投げてみるか? 立浪監督に言われて頷いたという。投手としての素質と打者としての素質の両方を認められての入団ではあったが打者としての魅力の方が優っていたと多くの人が思っていた。
多分本人もそう思ってたに違いない。ピッチャーより毎日見れるバッターがいい。という気持ちが僕たちファンにあったからバッターを続けてほしくもある。でも彼が輝けるのならピッチャーとして大成する姿でもいいに決まってる。
敗戦処理で1イニングだけ投げるのを繰り返した。時にはイニング跨ぎと言って次の回に入る時もあった。まったく全ての登板を成功させたわけじゃないがそこそこのピッチングを披露したのは彼の投手としての実力があったからだろう。
今日は今年最後の公式戦。
ある程度覚悟していた最下位という汚名。でも根尾くんの活躍を見たい僕らの願いを受けて初めて先発投手として真っ新なマウンドに上がった
根尾くん、プロ初先発3回無失点【全57球】(2022/10/2 対 広島)このバッティングなら二刀流でも?!(笑)
こんないい子はいない。いつもドラファンは心の底で彼を讃えてる。
こんなに努力をして報われないのは納得できない。
そう思いながら胸の前で手を組む。
来年の彼に期待してる。ピッチャーとしてだけじゃない。まだ心のどこかでバッターの彼にも期待している。