木工挽物という仕事

基本的には時代遅れの仕事
正反対の位置にいるブログから発信してみます
でもブログも先端じゃなくなりましたね

人形店の憂鬱 2

2015-07-26 23:51:01 | 仕事
久しぶりに人形関係の仕事をした
200個中100個急いでたので土曜日に半日仕事して間に合わせた
実は本当の意味の久しぶりは先月で今月は10日前後に先月の納品分の振り込みをしてもらえてるはずだった
「ごめんなぁ、ちょっとあって来月の5日まで待ってくれんか」
そう言われた
このお客さんのことは今まで何回か書いてきた
簡単に言えば、過払い金を1000万ほど取り戻した例のおやっさん
消費者金融で回しまわししながらやりくりしてきて1000万の過払い金を受け取るということはいかに利息を払い続けたことか
それでも金融会社によってはすでに倒産していたところもあったくらいで、それも取り戻せてたらもう2・300万になってたはず

1000万は戻ってきたがそれでもそのお金はすぐに底をついてしまったらしい

もう10回以上相手の倒産の被害を受けている
彼の会社は奥さんと職人さん一人を使ってるだけ(今はだが)だから事業規模的にはそんなに大きくはない
大きくはないけど一つの会社に500万とか1000万とかの手形を受け取っていた
一番大きな倒産は1400万だったそうだ
そういう過去を持っていたので新しいお客さんからの手形はできるだけ断っていたから今回は30万
この客の一か月分の売り上げだ
昔と違って売り上げ規模が小さくなってるからその30万でもきつい
依って僕のところへの送金も遅れてしまってるわけだ
うちへは50000円に満たない額 それでも払えん時は払えんのだ
別に心配はしていない
何とかしてくれる人だし、そのくらいの恩は受けてるから万が一でも大丈夫。


その話のなかで・・・
61歳の今度倒産した会社の従業員さん
A人形店に勤めてて番頭さんをしてたのに倒産
B人形店に招かれて7年ほどで倒産
C人形店では5年で倒産
そして今度のD人形店は3年で倒産
その人はいい人だったので次の店がいつも決まって行ってその度ごとにこのおやっさんの会社に新しい仕事を持って行った
その結果全部絡んでしまった
なんとついてないことだろう


僕もこの仕事を43年やってるけど相手の倒産に遭ったのは2回くらいしかない
それも15万程、ひどいので30万ほどこれは払ってくれてないのに次の仕事をしてしまった結果だ

人形は省かれる行事の一番手かもしれない
家庭環境の変化と経済状況の変化
儲かるときに儲けた者勝ち
今は古い形の業態では難しく、新しい魅力を違う形で模索していかなければいけない仕事なんだろうと思う
でも・・何かをすれば好転できるんじゃないかとも思う




コメント (4)
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