大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

21日土曜学童

2009年03月17日 | ノンジャンル
たんたんと書きます。土曜学童の様子です。

初参加のOくん。時々「新入り」らしく端っこの方でうずくまることもありましたが、誘いかけると結構楽しそうに参加していました。右は兵庫の丹波からのボランティアさん。ありがとうございました。楽しかったです。

続いて「ゴムのわ」です。

「遊園地ごっこ」です。「観覧車」のてっぺんからジャンプ。見学者の弟・チビちゃんが滅法ジャンプがうまく主役になってしまった!

Mくんも顔負け。Sくんは何度も何度も登ってきました。

フラフープの中めがけてジャンプ!Hくんかな?

「コーヒーカップにのりたいなぁ~」でAちゃんはお母さんと回転!

お弁当。実に静かな至福のひと時でした。

Kちゃんは元療育センターの「センセイ」・スタッフのHさんと。今日はつまみ食いなしで弁当が残っていたんだ…。彼はこのごろ午前・午後と散歩に行っています。エエナァ…。

ボールプールでたわむれるOくん。

ナイスショット!追いかけ役のKちゃんと見つめ合う追いかけられ役のHくん。弁当の時間だからこそ見詰め合える大切なひと時。Kちゃんは最後の方は大急ぎの大口で食べていました。

珍しく泥ではない枝を持って研究するKちゃん。

「逃げろ~!」Kちゃんに追いかけられて迷惑顔ではありません。嬉しそうに逃げています。

「オイ、ブランコはいつになったらできんのやろう?!」「君たち!できんのは幼児用ブランコやで!ご近所にヒンシュクをかうようなつかい方はやめとこうで!…言っても無駄か…」

野球に興じるHくん。

珍しくMちゃんもかっこよくバットを振っています。

午後からやってきたYくん。かっこいい!

この日は雨上がりでブランコの真下は水たまり。左側のブランコに乗ったMくんは靴のままバシャバシャ遊び。この日は早々にリタイヤしました。

今日は木製三輪車。車(ワッカ)が真っ二つになりました。

「だるまさんが ころんだ!」みんなズルするのでメッチャおもろかった!

朝から爆睡!のRくん。前夜寝れなかったって。いくら布団の上に運ぼうとしてもあの場所から絶対に動かないで終日一畳の生活でした。たまにはこんな日もあるさ。


月曜日は久しぶりのオフ。おまけに、携帯にも電話が一本もかかってこなかった!数年ぶりのヒドイ花粉症に見舞われ、やっとこさ耳鼻咽喉科病院へ。病院と薬局で合計2時間もかかりましたが、おかげですっきりした目覚め。今日は終日鼻がスースーでした。すごいもんですねぇ。やっぱり市販の薬ではだめかぁ。


金曜親子療育教室

2009年03月16日 | 児童デイサービス
 金曜の親子療育教室の様子です。
 解説はスタッフのKが行います。明日には掲載できると思います。乞うご期待!とりあえず、写真を見ていただき、どんな解説がつくかお楽しみに。
 この日、私は参加する予定ではありませんでしたが、何故か写真に写っています。そのわけも後日のお楽しみ…。(3/15)

     * * * * * * * * * * * * * * * *

金曜日は2組の親子の参加。
(プラス見学者1名でした。)

Kくんは金曜日の参加は久しぶりでしたが、
プログラムを前回、前々回と同じものにしたことで、
ものすごいやる気up_slow

なぜ同じプログラムだったからやる気マンマンだったのか・・・?
他の子よりも、自分は経験があるんだ!
得意なんだ!という自信、
Kくんの大好きなプログラムだったということ
そして、今日で3回目ということで
Kくんの中に見通しがあったのだと思います。

いつもは、お友達の後を追ってまねっこをしたり、
やりたくても出来ないかも・・・
という不安からなかなか積極的にはなれず、隅っこの方へ行ったり、
誘っても「しない!」と言ったり・・・。



そんなKくんが、今日はなんと!!

「遊園地ごっこしようか?」
「うん!!」leftすごい笑顔で答えました。

「遊園地には何がある?」
「観覧車!!」left即答です。

 前回も同じことを聞かれ、
「えーっとえっと・・・」
「かがつくものかな?」とヒントを出すと
「あっ!観覧車!!」
という具合に観覧車は想像していても、
すぐ言葉に出来ませんでした。

でも今回は即答。
それだけ、楽しくて、Kくんにとっては印象深かったのでしょう。
言葉と気持ちがつながった瞬間!!とはこの事。
生きた言葉ですねkirakira2

そして、遊園地ごっこがスタート。

Kくんリクエストの観覧車を用意するためには、大きな机を運ばなくてはなりません。

「Kくん!!重いよー。手伝ってー。」と声を鰍ッますが、
なかなか近づいてきてはくれません。

何度か声を鰍ッていると、しばらく考えたような表情のKくん。
「あ!!男の先生を呼べばいい!!」
男の先生とは、前回、前々回と一緒に遊園地ごっこをした
Uさん(おっちゃん)です。
(そのときの様子は2/26のブログをご覧ください)

大好きな遊びが始まるので、大好きなおっちゃんを呼んで一緒にやりたかったのだと思います。

「じゃあ、Kくんが呼んできてくれる?」
「うん!!」
Kくんは、とっても恥ずかしがりやで、
わざと反対のことを言って強がることも多いのです。
でも、楽しいことをする為に大好きな人を呼ぶということは
こんなにも素直に受け入れてくれたのです。

(私(U)が仕事で忙しいので参加できないことを分かっていて「おっちゃん、遊園地だけでいいから来て!」と誘いに来たもんだから「よっしゃー!」と出しゃばるハメに…(U))

そして、机を運ぶことも一生懸命手伝い、他に何を運んだらいいのか
自分で一生懸命思い出し、運びました。

ようやく観覧車完成kirakira

いつもは、お友達の後を追うKくんが、誰よりも先に登りました。
そして、「もう一回!もう一回!!」
と何度も何度も繰り返して遊んだのです。


少し長くなって難しいバージョンも、どんどんチャレンジしています。




30分近く観覧車を楽しみました。
充分に楽しんだので、切り換えもスムーズ。

このあと、飛行機もしましたが・・・写真がありません。

その後はKくんリクエストのボールプール。
何度も滑りました。
スーパーマンすべりをしたり、弟を背中に乗せて滑ったり・・・


時間が来てしまったので
「楽しかったね。そろそろおやつにしようか?」と言うと、
「まだやりたい!!」とKくん。
では、おやつのあとまたしようということになり、
一旦遊園地ごっこを終了。

おやつを食べていると、Uさんが登場。

「あとで、すもうしようか?」
Kくん、すもうは以前経験済みです。
(この様子は3/5 のブログでご覧ください)
「うん!!」と返事をし、にこやかな顔meromero2

おやつを食べ終わると
「すもうまだかな・・・?」と一人でつぶやいています。
「おっちゃん、(leftとはUさんの事)呼んできたら?」
「うん!!」はりきって呼びに行きました。

すもうの土俵つくりのため
一生懸命テープ貼りを手伝うKくん。down




左に写っているおっちゃんの頭は見ないでくださいbe
この写真はKくんのとてもいい姿なので、載せたい!!
と言ったら、頭が写ってるからなーと大反対されたのです。hi


思いっきりすもうを楽しんで、汗だくになったKくん。
とてもいい顔でした。


(下の写真はHくん。負けるおっちゃんの様子を見て、一人遊びをやめて必死にかかってきました。写真がなくて残念ですが、最後はおっちゃんに兄弟たちも含め3人がかかっても唐黷ネいのを見るや、最後にHくんが参加して4人全員で唐オて大喜びをしました。みんなと一緒に、ボクが(も)頑張る」姿はこの日のもう一つのハイライトでした!) (  )内はU




月に2回ですが、1年近く通ってきているKくん。
なかなか積極的に参加することが出来ずに、
本人もお母さんもモヤモヤしている様子でした。

この日のKくんは
「本当は、ずっとこうやって参加したかったんだよ!!」
と訴えているようでした。


Kくんが、こんなにもいい姿をも見せてくれたことから言えること。


たまたま前回、前々回は他に参加者がおらず、
比べられることへの意識をKくん自身が持たずに参加できたこと。
(それでも、私たちスタッフやお母さんの目はすごく気にしていましたが)

Kくんの得意な遊びをいっぱい取り入れて自信がついたこと。

この人とならあまり得意でないことでも、不安なことでもやってみようかな・・・と思える人が出来たということ。

(総じて、目に見えるワクワクドキドキする遊び=教材があること、自信と支えとなる人=大人があったこと、更に意欲をそそる友だち集団があったこと…でしょうか?(U))

療育教室に通いたい!!と思ってくれる方は多いのですが、
1年継続して通ってきてくれた方は、多いとは言えません。

皆の輪に参加できないしとか、すぐに言葉が出ないし、
と諦めてしまわないでください。

スタッフのHさんの言葉down 
「子どもたちは発達したがってる」

本当にその通り。
発達したがっている子どもたちを、
ゆっくり見守っていきたいと思います。

(スタッフKより)


自立シン

2009年03月15日 | ノンジャンル
 今日は昼から「障害者の自立を考えるシンャWウム」がありました。
 学校卒業後の就労移行から生活介護まで日中活動の現状と課題、そこから見えてくる学校教育の課題について交流しました。


 はじめに特別報告2本「一人暮らしをしている当事者の願い」と「自立に向けた親の願い」。後者は講座や子育て支援教室でご存知の播本裕子さん。いつもながらかなり障害の重いわが子の例を通して学校教育、特に高等部教育と作業所実習の話し、そして入所施設からグループホームへの移行を通じた青年としてのわが子の自立への成長の過程をリアルに話していただきましたが、なんせ持ち時間10分。今後、じっくり聞く機会を設けたいと思いました。すべての子どもたちの自立につながる話だと思いました。

 シンモフ報告は「一般就労を支えて~就労移行支援事業所からの報告~」「共同作業所づくりの到達点と課題」「特別支援学校からの地域移行を考える」「障害児教育(中学校)現場のホントの願い」で、コーディネーターは和歌山大学教育学部の山崎由可里先生。ここでは書きませんが、それぞれ実に興味深い話でした。

 一つだけ、私が絶えずぽぽろの事業に引き寄せ、重ねて、その意義や今後の実現の可能性について思いをめぐらせたのは青年分野のとりくみです。つまり、ぽぽろのヤンボラ、ヤンクラの取り組みの将来構想についてです。
 それは「専攻科」のとりくみです。

 一昨年の12月のぽぽろの連続講座で鳥取大学付属特別支援学校の高等部・専攻科の意義と実践について渡辺昭男先生のお話を聞かれた方ならお分かりだと思います。つまり、あわてず・ゆっくりと青年期の自分さがし・自分くずしを保障しつつ自分で進路や仕事を選び取る力を育てる高等部の卒業後の2年課程、それが「専攻科」(詳しくは鳥取大学付属特別支援学校のホームページ参照)です。
 最近では和歌山や愛媛などで、自立支援法の就労移行支援事業を使った「専攻科」づくり(内容が)の取り組みが広がろうとしています。今日の、就労移行支援事業所からの報告にも就労移行のあり方として「企業就職がゴールだとは思っていまっせん。2年後は作業所でもいいと思っています。2年間異集団のなかで、いろんな体験ができるようにしたいと思っています。いろんな仕事があるということを知ってほしいと思っています。」と結んでありました。また、就労するためには定着支援が大切であること、社会生活をする上での学習も必要であること、集団実践と個別実践が必要であることなどが提起されていた。学校教育にもつながる問題提起でもあるし、まさに、ぽぽろがめざす「専攻科」づくりの方向性でもあることに密かに確信を持った。

 「就労しなければならないとばかりに、一般就労に追い込む高等部教育」「公的な支援に頼らず、就労して税金を払う障害者になりなさい」と「義務としての自立」を押し付ける自立支援法をはじめとする自立観…。
 それに対して当事者の側からとらえる「権利としての自立」、その内容としての経済的な「自立」(お互いに依存しあいながらの自立)と自分づくりや自分さがしなど自己決定権を尊重した生き方にかかわる「自律」という考え方。
 学校教育でも福祉でも二つのこの「じりつ」の視点や保障が大切だと感じた。つまり、「出口」の確保で完了しない進路保障、「就労移行」という「出口」の確保で終わってはならない作業所実践・就労移行支援事業が指摘され、発達保障実践の大切さが明らかにされた。

 1979年の養護学校(支援教育)の義務制度化にも触れながら「かつてできなかった事(夢のような相手にもされなかったような要求)が、○十年経って実現している!」。「おかしいな」と思うことには流されずにものを言い、「自立したい」という当事者の要求に根ざした実践・運動を粘り強くすすめましょうという呼びかけがあった。ぽぽろにも当てはまることばではないかと思った。「専攻科」づくりというのはすでに存在し、制度的にも多様な可能性を含んでおり、遠い話ではないのです。


ちょっと一息「ステキな親子」

2009年03月12日 | 児童デイサービス
 先週の水曜学童に来たYちゃんが壁に貼った大きな紙に絵を描きました。
 こんなに大きく描けたのは(少なくとも)ぽぽろでは初めてです。
 しかも、初めて人を描いてくれました。その人への思いもことばにして表してくれました。この中の歯切れの良いことば(「おばけのおっぱい にがい からい すっぱい くっさい たまらん…」)を歌に出来たらいいなって思ったりしています。

 おまけに、この絵はャXターにもなりました。たまたま他の子たちが壁(石膏のような白いセメントが入った厚さ1センチ壁)を破ったりして大騒ぎをしているときだったので、「ここに何か書こうか?」と聞くと、彼女は『○○くん、△△くん ぽぽろを こわさないでください』と言いましたので、そのままの標語となりました。
 
 

 どちらかと言うと、学校にあがると子どもたちは「文字」を書こうとします。周りのお友だちが「文字」を書いている姿を見て、自分も書きたいなという思いをもつのは自然です。
 また、学校では少しでも○や□などの形が書けたりすると、次は「文字」だとばかりに「文字」指導に入りがちです。発達段階も考えずに入学してから6年間も名前を書かせたり、破線の上をなぞらせたりすることを繰り返し「指導」したというような最悪な事態も起こりかねません。
 ぽぽろに来る子どもたちに「絵を描こう!」というと、多くの子らがのびのびとした絵ではなく狭い範囲にチマチマと描こうとしたり、絵ではなく「文字」を書こうとしたりします。
 子どもによっては描いているときの身体の様子(例えば姿勢、肩の硬さなど)が、まるでその子の気持ち・緊張を表しているかのように見えてしまうときがあります。

 もちろん、ぽぽろは学校ではありませんので、どちらかというと紙からはみ出してもいいから身体や腕の全体を使ってのびのびと描いて欲しいと思うし、グルグル丸でも丸がいっぱいの絵でも子どもとの会話や子どものつぶやき(伝えたい思い)を書き留めるようにしています。そして、「文字」の土台である伝えたいという気持ちやことばを太らせ、伝えたくなる楽しい遊び・経験を広げることを大切にしようと話し合っています。


 この下の絵は今週の水曜学童でYちゃんが書きました。手が真っ黒になるほど描きまくりました。お湯できれいに洗おうとすると、「お父さんに見せるからあかん」とクレパスを落とそうとしません。たくさん描いたという満足感と頑張ったという気持ちを真っ黒な手でお父さんに伝えたかったのでしょう。
 さっそくお迎えのお父さんに「見てみて!」とカンバスの前に案内し、一生懸命にお話していました。「そうか。いっぱい描いたねぇ。何て書いてあんの?へ~…」と受け答えする親子の会話に感心して聞きほれていました。そして、Yちゃん親子が帰った後に、その余韻をスタッフ3人で味わったのでした。
 

 この左側がYちゃんの大作。お花畑です。右は恥ずかしくて見せられません…私が描きました…。
 ところがです、風邪が治ってやってきたHくんが遊んで欲しくて割り込んできて、この私の大作の上に書き始めました。「何すんねん!」などとは言わず、「お花畑を書いてんねん。」と伝え、好きなように描かせてあげました。


 すると、書きはじめたのはほらタテヨコの短い線=「文字」です。でも、止めませんでした。彼は、お迎えに来たお父さんの腕を引いて絵の前に連れて行きました。ここでも「見てみて!」です。彼の「認められたい!」という思い、大好きなお父さんに「ほめて欲しい」という気持ちがひしひしと伝わってくる光景でした。


 この絵は私が大好きな絵です。前にも書きましたが、彼は苦手意識や自信のなさが先に立って、ペンを持つと一筆書いてサッと逃げ去ってしまうのです。この絵はいっぱい遊んでほめてもらったときに自然に描けた絵です。「文字」へのあこがれや「文字」を書けるようになってほめられたいという気持ちは大切にしてあげたいけど、もっともっとこの絵のようなのびのびとした今もっている表現する力を開かせて欲しい。


 ちょっと一息、今日は「ステキな親子」、ある日の父子の姿でした。

障害者自立支援法改正と発達障害

2009年03月10日 | ノンジャンル
 昨日は「いのちと笑顔が輝く教育と学校を」を掲げて第2回目の障害児教育運動交流会が行われました。長年の運動によって一筋の光明が見えてきた府立支援学校の過密・過大や長時間通学の解消と学校新・増設の運動や放課後・長期休業中の居場所・発達の場づくり(制度化)の運動や専門性を確保するための人事異動問題の運動など各地の多彩な取り組みが報告されました。 今後は必要に応じて各地域の運動団体の代表者の交流会議をしながら、年一回の交流会を続けていくことになりました。調整の窓口は卜部(大阪障害児・者を守る会事務局長)となっています。今後、関心のある方は個人でも結構です、お気軽にご参加ください。


 さて、そこで、この交流会で報告されたもうすぐ国会に上程されるはずの障害者自立支援法の改正問題をめぐって最新の情報提供がありました。勿論、この中には応益負担問題や放課後型デイサービス問題なども含まれますが、法が対象とする「障害者」の範囲に「発達障害者支援法の発達障害者」をいつからどのように含めるのかということが一つの焦点になっています。

 もし四月からとなると、私たちの日中一時支援事業についても利用が可能ということになります。

 自立支援法にもとづくサービスの利用(自立支援給付事業)は基本的には障害程度区分の認定によって行われています。この問題の多い区分認定の改訂は先延ばしにされているので、現行の区分認定にもとづいて行われることになります。ですから調査項目が変わらない限り、発達障害の方の中には、「介護度の低い」認定=使えるサービスが少ないとされる方が少なくないのではないでしょうか。(勿論、中には二次障害を発症してかなり障害の重い方もおられることは知っています)
 しかし、訓練等給付事業は障害程度区分認定に関係なく受けられます。また、移動支援や日中一時支援事業などの地域生活支援事業も各自治体の対応によりますが利用が可能です。

 昨日、契約をしていないある自治体の発達障害の子どもさんの家族から、ぽぽろの日中一時支援事業を利用したい獅フ相談があり、自治体担当者に電話しました。今は、そこの市は障害者手帳を持っていることが条件となっています。ぽぽろが契約するO市やH市はすでに手帳がなくても医者の診断書や家児相などの所見などがあれば利用可能としている自治体もあります。そのこともお伝えし、国の動きなどもふまえてご検討をお願いいたしました。

 ぽぽろには不登校等のために発達障害の子どもたちも教室を利用しています。この子らも同じように一刻も早く障害者自立支援法の制度が利用できることを望んでいます。
 また、私たちは長年の運動や相談支援の中で、障害受容の困難さを理解し留意しつつも、子どもたちの成長・発達と自立にとって手帳を取ることに対しては可能な限り早期から積極的にということをおすすめしています。発達障害の方の手帳の問題は残された課題ですが、ますます、障害者自立支援法の制度とその活用の仕方などについての学習が必要になってきますね。「子育て支援教室」にもぜひご参加ください。

 また、特別支援教育の制度のなかで、教育の場の問題として発達障害の子どもたちが利用できるようになったのが「通級指導教室」ですが、利用できないのが「支援学級」「支援学校」です。こうした問題にも今回の法の改正が波及することを望んでいます。何よりも「あれか、これか」ではなく「あれも、これも」柔軟に活用できる様になること=柔軟性を発揮することは特別支援教育の大きな課題ではないかと思う。
 皆さんはいかがお考えでしょうか。