プラスチックと歩む
その誕生から持続可能な世界を目指すまで
ナタリー・ゴンタール
エレーヌ・サンジエ著
臼井美子監訳
埋め立てられない、焼却できない、リサイクルできない、人体にも環境にも悪影響ばかり。しかし、現代の私たちはプラスチックなしの生活は考えられない。よりよい未来のための今できることをプラスチック研究者である著者が示す。
マイクロプラスチックの問題は多くの本に書いてあるが、さらに小さくなったなのプラスチックも発見され始めているという。
ナノサイズの粒子で「超微小粒子」と呼ばれるものには、生物の細胞壁を通過することを可能にする二つの特徴がある。その一つ目はもちろん、有機体の奥まで入り込めるその小さなサイズである。二つ目は単位面積当たりの表面積が極めて大きいことで、そのことによって多くの分子との間に相互作用が起こるのである。
ナノプラスチックが細胞内に入り込むことで炎症が起こり、癌のような病気を引き起こす可能性がある。
プラスチックゴミは埋め立てればいいものではないらしい。