ごみハンドブック
田中勝 寄木勝美 他 編
今から14年前の平成20年11月30日に発行された本で、もちろんレジ袋の有料化が始まる前である。
レジ袋の問題も挙げられている。
1、当時無料配布していたことで、消費者に使用抑制が働かず、高騰著しい石油資源の無駄を招いていること。
2、風に飛散しやすく、野外に出れば、生物による分解を受けずに、川から海に流れ、海洋生物に誤食され死に追いやること。
3、景観を破壊。
4、洪水で排水路に流れ込んだ大量のレジ袋が排水路の口に溜まって水をせき止め、洪水の原因となる。バングラディッシュではこの理由で、2002年に製造・使用を禁止。
5、レジ袋に含まれる安定剤や着色剤、可塑剤などによる土壌汚染や鉛汚染、アフリカなどでは野外に散乱したレジ袋に水が溜まり、マラリア蚊の発生えお招いて、多数の死者をもたらす。
プラスチック袋の害について最初に世界に知らしめた事件は、1984年イタリアのアドリア海の海岸に1頭のクジラが打ち上げられたこと。
50枚ものプラスチック袋を飲み込んで死んだことがわかる。
レジ袋が普及して50年が経つ。
安価で便利だから普及が急激に進んだ。
しかし、環境破壊という副作用があろうとは思いもしなかった。