行ってみませんか... こんな 素敵な世界へ

好奇心旺盛な長年の体験で、行って、見て、食べて、泊まった素敵な世界を、皆んなにちょっぴりお裾分け...

ブルターニュ紀行 48 < ジョスラン 城と人形と時代祭り > プロエルメル の 周辺部を訪れよう 1

2021-05-24 00:31:05 | 素晴らしき世界/フランス/ブルターニュ
巻頭写真 : ウスト川沿いに見るジョスラン城

海と信仰とケルト文化と古代巨石文明と
フランスにあってフランスではない異世界を訪れよう
48



「プロエルメル」の西にわずか10km強で
『Josselin ジョスラン』という
城で名高い町がある


ブルターニュに起源を持ち
11世紀から21世紀の今日まで続く
3名の王国軍元帥
3名の宮廷大祈祷係(宮廷付き大司祭)
7名の司教
3名の大司教
5名の枢機卿
を排出しフランス史に関わる名家『De Rohan ド・ローアン』家の
ブルターニュで3カ所の拠点の居城の一つ


『L'Oust ウスト川』に面した本丸を主に
大きなゆるい三角形の城壁で囲まれた城だった



川の前の段丘を利用し
保pんらいの岩盤の部分をそのまま取り込んでそびえ立つ
『Cour 中庭』は段丘の上の」高さにある
この写真の進行方向に現在の入り口がある


昔の通用門に進入路の」坂道を整備した感じ



さすがブルターニュというべきか
この進入路にもカルヴェールがあった
このまま入ると


こんな感じで場内に到着



川の対岸から見た本丸を
中庭から見るとこんな具合で背の高さは半分くらい
右から入ってきたので
そのまま左へ抜けていくと


建物自体は横に長く
厚みは少ない
一番はじまで行って振り返ると


こんなに薄っぺらに見える
その右に向き合って見える塔は天守
この位置の真下は



中庭から見た建物の高さとは桁違い



本丸御殿みたいな居住用の部分は16世紀ルナッサンス時代
天守は15世紀の名残


天守は古い時代の城の一部で
その時代の空堀で囲まれていたのでやや低い地面から建っている


空堀を渡って天守に入る石の橋も残っている


本体の建つ「Cour 中庭」とは別に


一段下がって
花壇が作られている



そこからさらに一段下がって庭園となる







内部も見てみよう
実はこの城はもちろん国の指定文化財ですが
未だに「ド・ローアン公爵と公爵夫人」が当主でご健在で
それでも見学ができます

城の礼拝堂

書斎


広間

この写真右の張り出し部分は
川に面した正面外壁の厚みを利用して造られた
かつての見張り用の窓

大食堂



上階の部屋の一つ 上階は天井がカーブしている

また外に出よう









屋根窓の輪郭と窓の十文字の突っかいはゴシックのやり方
しかし
壁面を覆うレリーフはルネッサンス






壁の最上部の屋根の高さの刳り型の文様は
ブルターニュ公爵家の紋章である「ミンクいたち」

せっかくですからご紹介させていただきます

ご当主『ド・ローアン公爵ご夫妻』
城の庭園での一コマ

さて
この「ジョスラン城」には『玩具と人形博物館』という施設が併設されている
敷地の一部
一番奥の城門にある建物が使われており城内の敷地から繋がっているはずだが
一旦町に降りて
そのから回って行くことになっている


この門を入る
城主が
若い頃ブルターニュの各地の民族衣装を着たお人形を集め始め
そのうち世界中の人形と名のつくものなら何にでもと手を広げ
集めに集めたり6000点
Photo by ⒸMusée de Poupées et Jouets de Château de Josselin
ブルターニュの水夫の服装の子供とその友人とクマ

その膨大なコレクションのうち800点ほどを収めた博物館を作った

Photo by ⒸMusée de Poupées et Jouets

Photo by ⒸMusée de Poupées et Jouets

Photo by ⒸMusée de Poupées et Jouets

展示は大小さまざまなガラスケースで



修道女

法律家と軍人と

サーティーズな雰囲気抜群の比翼付きのコート


女の子たちの一番人気は『バービー』


男の子たちはやっぱり兵隊さん


『チャップリン』から始まって
『タートル忍者』や『スーパーマン』や『ET』まで
銀幕のオールスター勢揃い


片やコミックの人気者
『タンタン』と『シュトロンフ』と『アステリックス』
このクマさんは誰だっけ


極めてオーソドックスなお人形もいれば
極め付けは


五月武者人形とお雛様の勢揃い


どうだ参ったか

そしてここ「ジョスラン」の町では
毎年恒例の「中世 時代祭」が執り行われます
しかも
その開催日が


7月14日
なんと『フランス革命記念日』なのです


城の中庭で「輪になって踊る」宮廷人たち



馬上槍試合の出陣準備


ダンスはどんどん大規模に


町中では行列が



襲い来る敵軍を迎え撃つかのごとくに


列をなして行進する


我も我もと城へ向かう


やんごとない奥方たち


むさ苦しい兵士たち


中には何が何やらな連中も(道化です)


対岸から川の上を越えて城壁まで綱渡り


攻城戦ごっこもいい大人たちが本気です



方や教会では
中世の楽器でコンサート
昔ジャズが8ビートで年寄りはついて行けず
ロックが16ビートで雄叫びをあげ
今や32ビートの楽曲が咆哮する時代ですが
中世の音楽はおそらく2ビート(「たけし・きよし」は無関係です)


その日の旧市街はこの三角旗がいたるところを飾ります

『Eglise Saint-Martin 聖マルチネス教会』




=  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =
ご感想ご意見ご要望をお寄せください
旅行自体のご興味のある方は以下のサイトもどうぞ
https://veritas21.com  『こんな旅がしてみたい 誰も真似のできない旅のプランナー』
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする