冬のなごり。

〔雪が舞う〕


深い眠りから覚めると、また雪。
寒い。
春先の寒さは身にしみる。
まずは、スパイスをきかせたマサラチャイを飲んで、温まる。
もう茶葉がない。
一ヶ月もたない。
やるせない。

外は吹雪いていた。
仕事で家を出て、隣町に入ると降ってない。
雪はなくとも、寒さは厳しい。

「ショウさん、春はどこに行ったのかね」
と言われた。「だいじょーぶ、もうすぐそこに来てるよ」
「今月の売り上げこんなだで」
「だいじょーぶ、後半でまきあげるよ」
で、今日も散々な売り上げ。
売れないのは寒さの所為らしいよ。
寒いとみんなすぐにバスに乗りこんでしまう。
バスの中は暖かいよね。



〔紅茶の手配〕


帰って、またマサラチャイを作った。
現場にはニルギリで、レモンティーにした。
もう少し暑くなったら、
毎日冷たいもの作るのに忙しくなる。

完全に、茶葉の不足。
いつもの紅茶屋さんにお茶の手配。
今回は１００グラム単位にしたよ。

今回もルピシアにしたけど、
そろそろ他のお舗開拓したくなってきた。
ルピシアも文句なしにおいしいと思うんですよ。
でも、こうゾゾゾっと欲望が動き出す。
もっとすごい感動に出会えるんじゃないかって。
ミルクティーは淹れ方ひとつでこんなに美味しくなると知った今、
もう欲が止まりません。
紅茶好きと言っても、
茶葉を扱っているお舗はほとんど知らず、
紅茶専門店というお舗で飲んだのも、三回くらい。
私の前には無限の海が広がっている…はず。

そう考えると、
生きているのも楽しいと思えるのです。