均衡を保っているから 生きてゆける …
明け方 金縛りにあった
「怖い」と想うと 眼を開けられない
何かの気配を感じてはいる 誰かの 気配
でも きっと 優しいひと
目が合えば 私は泣いて 壊れる
だから 眼を開けない
無意識に メールを打っていたので 笑えた
「 … 助けて 今日 仕事 無理 」
休める訳がなかった
どんな状態でも 人手が足りないし 責任はきちっと取りたい
責務は果たしたい
だから 金縛りからとけて 1時間のうちに
意識を立て直した
涙が溢れて 溢れるままにした
この身を 嘆いた
そして 眼を開けて 食事をとり
復活

今日の世界は 美しく見えた
もっと笑って 誰かを 笑顔にしたくなる
人の笑顔を引き出して 私自身も 笑顔になる瞬間
楽しいね 今日は
色んな事がおこる日常
笑っていられない日もあるだろうけど でも
今日は 風も気持ち良く 車窓の景色も 美しいだろうね
良かったね おいしいもの 食べて ここで 笑って帰って
私は 精一杯 笑うよ
アナタの 為に

終わりゆく世界の中で見る 儚い人の笑顔
「笑いなさい 貴女は 笑うと かわいいのよ」
母が 最期まで云っていた言葉が 今 ここで 生きている
遠い日
他人の血を浴びて 生きていた 誰か
人生を謳って 人の涙を得た 人生
樹木を師匠とし 生きた 過酷な 人生
今度は 平凡に ただ ありきたりの幸せを願った
小さなことに 笑うことができる自分に
小さなことに 一生懸命になれる 自分に
いつか 幼い娘を連れて 遊園地に行った
娘が笑って 私は ひっそりと泣いた
嬉しくて 嬉しくて
娘の笑顔が 嬉しすぎて …
お願い 何処にも行かないで
でも 時は巡るよ
止められない
なら
私は 最後まで 笑っていようと そう 想うの

ありがとう
ありがとう
アナタは 慈悲深く 愛しいひと
愛しすぎる ひと
明日も 生きてゆくよ。