佐沼教室 きょうの出来事

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高額療養費制度の自己負担上限以上は「悪手」!

2025年02月24日 12時45分35秒 | 健康・医療

日本では、社会保障費の増大が深刻な問題となっている

そんな中で、「高額療養費制度」の自己負担上限引き上げ

について議論されていますが

私はこの動きに明確に反対だ

健康保険制度の目的は、

予測不可能な困難な病気や事故などや

健康問題が起きたときに

経済的負担のリスクを下げることを目的にしている

すなわち、高額な治療費制度こそが健康保険の根幹であり

それを弱体化させることは非常に危険だと思う

 自己負担の上限をそのままにしても

深刻な病気や事故による多額の医療費を

払えない患者が増加し

治療を諦める人間や自己責任に追い詰められる家庭が

出てくる恐れがあります

命に関わる問題を恐れる人間たちを

追い込むことが

当面は正しい医療費削減策と言えるのでしょうか

医療費削減を進めるためには
具体的に何をするべきでしょうか

UCLA標準教授・医療政策学者の津川友介医師は

『国民の健康を犠牲にして、2.3~7.3兆円の医療費削減が

実現可能な「5つの医療改革」』を頑張って取り組んでいます

その中でも、私は特に次の提案を支持します

「証拠に基づく予防医療を保険対応とする」

病気を予防することで
医療費が発生しないようにすることが重要です

 現状では、予防医療はほとんどが自費であり

国民が積極的に取り組みにくい状況にあります

 ただし、根拠に基づいて有効な予防医療を
保険適用することで

長期的に見て医療費を大幅に削減する可能性があります

病気を「治療する」よりも「防ぐ」ことに力を入れれば

医療費は持続可能な範囲に収まるのです

予防医療に力を入れている長野県の医療費が低いのは

そのことを証明しているように思います

また、高額療養費制度の上限を上げる前に

まず取り組むべきは、患者の健康を改善しない

あるいは効果の乏しい無駄な医療です

・70歳以上の窓口自己負担割合の見直し
・OTC類似薬の保険適用特典
・無価値医療の保険適用特典 など

根拠に基づいて無駄を削減することが最優先です

医療費削減のために真っ先に取り組むべきは

「命を守る仕組み」を弱体化させることではなく

「無駄を排除する仕組み」を強化することだと思います

そのような方向に医療制度が進むことを願います

 

 

 

 

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