「PSW研究室」をご覧になって下さっている皆さん、こんにちは。
当ブログを主宰している、PSWの龍龍です。
5月~6月はとうとう1回も、新しい記事をアップできないまま、過ぎてしまいました。
何回か記事は書こうとしたのですが、なかなか言葉になりませんでした。
依頼を受けた原稿書きの仕事も、まるで中途半端なままストップしてしまいました。
文章を書けない大学教員って、ちょっと使い物になりませんね。
実は、この間、身辺に大きな生活の変化もあり、心に余裕のない日々が続きました。
いずれ、プライベートなその経緯も、時間が経てば、ここに記すつもりですが…。
仕事上も、週に8~13コマの授業をこなしながらの日々なので、余裕がありません。
かかわっている地域の事業等も待ったなしなので、青息吐息の日々です。
自身の寝不足とパワーダウンにより、ブログがストップしてしまっていました。
今も、たいして状況は変わっていないのですが、なんとか復帰を図りたいと思っています。
☆
■1.謝罪
今回の一連の「炎上」については、多くの方々に、ご心配とご迷惑をおかけ致しました。
被災地の一枚の張り紙の存在を記すことで、自身も予想外の展開となってしまいました。
僕自身は、専門職としての自戒を込めて、率直に記しただけのつもりでしたが。
結果として、多くの方々に不快な想いをさせることになってしまいました。
特に、心理職の方々には、不愉快な思いをさせてしまったと反省しております。
また、実際にカウンセリングを受けている方々を、不安な気持ちにさせてしまいました。
僕自身の職場だけでなく、所属学会・協会等にも複数の抗議文を頂いています。
その文言から、カウンセリングを実際に受けている当事者の方と思われます。
自らがカウンセリングを受けている心理職の方への信頼が揺らぎ、不安に思われたこと。
ブログ主宰者である僕への、適切な処分を求めたいと、綴っておられました。
これまでも記している通り、記事の趣旨は、心理職批判を意図したものではありません。
被災地支援にかかわる専門職のかかわり方を、自分なりに述べたものです。
一連のやりとりを通じて、ネガティブな言葉の応酬に傾斜していったのは残念です。
ともすれば、激しい被害的感情表出の場になっていってしまいました。
収束を図れなかったブログ主宰者が、すべて責を負うことなのか、議論はあるでしょうが。
心理カウンセリングのユーザーの方に、とてもショックを与えたことは慙愧に堪えません。
結果として、僕の記事が「風評被害」を招いたのは事実ですので、謝罪したいと思います。
ご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。
また、自身のプライベートな事情により、記事更新が著しく遅れたことをお詫び致します。
けっして、シカトして意図的に放置していたのではないことは、どうかご理解ください。
■2.訂正
これまで物議を醸してきた記事の一部を、下記のように訂正させて頂きます。
多くの方々のご指摘を受けて、僕自身がごもっともであると考えた部分です。
1)「『心理カウンセラーお断り』の貼り紙」の記事
「…新たな貼り紙が、加わりつつあるようです」という表記
→「加わりました」に訂正
理由
婉曲な表現を心掛けたつもりですが、ネット上の文字列では、過剰な解釈を生みます。
曖昧な表現ゆえに、現在進行形で拡散しつつある事態のように読み取れます。
一地域にあった事実が、被災地すべての場面で起きているかのような印象を与えます。
事実の提示にとどめ、伝聞調の曖昧表現は削除しました。
2)「風評被害の責任の取り方」の記事
「この記事の存在を、何十回も書き込みして、流布して頂いた方がいらっしゃいます。」という文言
→「この記事は、多くの方のリツイートにより、幅広く拡散していきました」に訂正
理由
ツイッターによって、僕の記事が際限なく拡散していったのは、事実です。
しかし、特定の方が意図的に何十回も発信し続けたという事実は、ありませんでした。
僕自身の被害的な受け止め方が、上記のような表現に至っています。
事実に基づき、訂正させて頂きます。
3)その他
その他にも、いくつかご指摘いただいている事柄があります。
順次、記事の表現、文言についても、僕なりに改めて考えたいと思います。
一方で、危惧されていたような事態が、被災地で生じているのは事実のようです。
少なくとも、マスコミの報道を通した記事でも、いくつか取り上げられています。
毎日新聞(5月7日):東日本大震災「心のケア」、2次被害懸念トラブルも
読売新聞(6月22日):被災地 心のケア(5)寄り添う姿勢が原点
このことをもって、自らの正当性を主張するつもりは、まったくありません。
でも、被災地支援に取り組むべき専門職の姿勢は、やはり考え続けるべきと思います。
訂正すべき文言と、批判を受けても訂正してはならない事柄が、あると思います。
自分なりに考えて、対応していきたいと思っています。
■3.教訓
僕自身は、一連の「炎上」を通して、実に多くのことを学ばせて頂きました。
自らの専門職としての立ち位置や、他職種との連携ということも、改めて考えました。
安直な表現の文字列が、他者にどのように受け止められるかということも、痛感しました。
「インターネットの民主主義」ということについても、考えざるを得ませんでした。
ひとことで言えば、「コミュニケーションの難しさ」について考えたと言えるでしょうか。
そのことについては、もう少し考えてから、いずれ記事にしたいと思います。
また、ネットの世界で「あまりに無防備」というご指摘を、何人かの方々から頂きました。
振り返ってみると、確かに無防備ですね、僕は…。
匿名と言いながら、自分の詳細なプロフィールも公開してしまっていますし。
批判を受ける事態になった時には、攻撃材料を提供してしまっていることになるのでしょう。
ネット社会の怖さやルールについて、あまりに認識が甘いというご指摘はごもっともです。
その認識の甘さは、ある種の奢りと、安っぽいプライドから発していたと思います。
僕自身はこれまでに、複数の団体のホームページ造りに関与してきています。
なまじっかな体験が、ネットのこと知らない訳じゃないという想いを生んでいました。
自分が「無知」であることを認めるのは、なかなか辛いことです。
特に、自分の無知が、他の方々に多大な迷惑をかけてしまったとすれば、なおさらです。
認めたくないことを、きちんと認めなきゃいけないと思います。
僕は、やはりネット社会の流儀や礼儀作法に、とても無知であったと思います。
ただし、「無防備」であることは、これからも続けたいと思います。
無防備だから、伝えられることも、伝わることもあると思いますので。
他者からの批判を受けないように、ただ防衛的になってしまっては、何も生みませんし。
多少のリスクは抱えても、名前や顔の見える関係は、追求していきたいと思います。
批判を受け入れられるよう、可能な限り、笑顔で無防備であること。
それは、ソーシャルワーカーにとっても、大事なことなのかなと思っています。
■4.感謝
この間、多くの方々から、暖かい励ましのお言葉を頂戴しました。
「ブログ止まっているようですが、大丈夫ですか?」という気遣いも頂いています。
ブログの炎上自体は、けっして褒められた出来事ではありませんが。
自分が多くの人々によって支えられている存在であることを、実感できました。
僕にとって身近なPSWや学生の方も、書き込みコメントを残してくれています。
でも、実際には、そういった方々のコメントは、割合としてはとても限られています。
コメントすることで、更に煽ってしまっては…という配慮をして頂いていたようです。
多くの知人は、じっと見守るという選択をして頂いていたようです。
そういった無言のご支援にも、感謝申し上げます。
気遣いながら、見守って下さって、本当にありがとうございました。
そして、臆せずコメントを寄せて頂いた方々に、感謝申し上げます。
とりわけ、被災地からのコメントは、匿名とはいえ、本当に勇気がいったと思います。
時に、ネガティブで、いかがかと思われる書き込みもあったのは事実ですが。
それでも、多くの方々が、真摯に記事のテーマに向き合って下さいました。
それだけ、僕たちにとって大きなテーマであるということの表れでしょう。
被災地における支援、専門職の役割、「心のケアチーム」の内実が問われているのでしょう。
真剣に考え、真摯な言葉のコメントを残してくださった方々、ありがとうございました。
このブログがどう展開していくかは未知数ですが、今後もお付き合いいただければ幸いです。
☆
以上、僕自身の現時点における率直な想いを綴らせて頂きました。
改めて、ご意見等ございましたら、お寄せいただければ幸いです。
ブログ記事の定期的な更新には、まだ時間を要するかと思いますが…。
「PSW研究室」を、今後ともよろしくお願いいたします。
いろいろ忙しそうでしたもんね。お疲れ様です。そして、忙しいのにお世話してくれてありがとう
ってか、なんでモヤイ?どーゆー心境の変化ですか?
アヒル→ドーナッツ→モヤイ・・・。
先生がこの件で物議を醸す炎上を起こしたのですから、やはりこの2つの記事を紹介するのは自己防衛に過ぎず、不適切と思います。
先生がおっしゃる「ネガティブ」というのは、当事者が感じる生の感情であって、それを否定してしまうのは、専門職としては危険な感じがするのは私だけでしょうか。
当事者、利用者の方々はどうにもならないことでも専門職に生々しい感情をぶつけてきます。
それらを捨象して制度紹介しかしないPSWも現実にはいますが、果たしてそういったPSWを育てていくことが望ましいのかとも思います。
事態の収拾にはまだ遠い距離がある今回のブログだと思います。
炎上も収束しないと思うのですが。
色々大変でしょうが先生の無理のない範囲でのブログ継続をお願いします。私は楽しみにしています。
心理カウンセラーと臨床心理士の区別が社会的認知が不十分な中での議論は、臨床心理士や臨床心理士を利用されてる方にとっては迷惑です。
例えばブログ主は医師、看護師、作業療法士などに同じようなことをいわれますか?
臨床心理士は臨床心理士自ら研鑽に励みますし、他職種からの意見にも耳を傾けてます。
学者であるならなおさら、きちんと顔の見える公的な場で意見してください。
忙しいことを理由に2カ月も放置するのはずるいです。他職種の足を引っ張るのはやめてください。
PSWが他職種との連携を考えるのであれば、非常にマイナスになっているという事実は変わらないことなのですが。
異論や反論、批判は、どんな意見に対しても必ずあるものですから、そこに責任を感じる必要はないです。お疲れ様でした。ただ、細かい点ですが、一点、
>ツイッターでは、これまでに約10万回引用
10万回引用は、間違いではないでしょうか・・・。
それと、余計なお世話ですが、ブログのデザイン、写真も青の色合いも、私は好きなのですが、ただ、青色が濃すぎて記事の文字が読みにくくなってしまいました。節電でますます見にくく目が疲れます(笑)。
PSWの多くを知っているわけではありませんが、他者への攻撃性が強い人々なのでしょうか。
今まで、このブログで、現場でも教科書でも学べないことを学んできました。龍龍さんの声を聞いているような感じで読んできました。
龍龍さんが病院に勤務されていた頃、ユーザーの方の龍龍さんへの信頼の厚さを何度も目にした者として、自分の援助の仕方に悩んだ時に舞い戻る原点の一つが龍龍さんの姿勢と(表面的ではない)愛です。龍龍さんの長いキャリアのほんの瞬間を見たに過ぎませんが、新米の私にとっては、印象が絶大で、大げさではなく今でもしばしば思い出します。
このブログですが、また、龍龍さんのペースで更新してくだされば、と心から願っています。
お久しぶりです。
更新うれしく思います。