記憶のスクラップ・アンド・ビルド

当然ながら、その間にタイムラグがあり、
それを無視できなくなることこそ残念です。

仮想光子(その2)

2011年02月13日 04時44分12秒 | Weblog
一度気が付くとアチコチで見かける。
どんな読み方をしてきたのかと思わないでもない。
ものの本にあった話。

場所はブラックホールの地平線の近く。
アリスは既にブラックホールに自由落下していて、自分が落下していることを気付かない。
そこは絶対0度の真空で、光子もない。
仮想光子に囲まれているが、それにも気付かない。
ボブはまだ落下せず、近くで浮いている。
近くで量子ゆらぎにより仮想光子の対が発生し、その片方はブラックホールに吸い込まれていき、他方はボブの方に来る。
アリスの方へ行った仮想光子はアリスに見えないが、ボブの方に来たのは普通の光子として見える、と。

ついでに、その本で教えられたことです。
太陽は黒体だ、と。
指摘されれば違いないと思います。
本当は昔、学校で教わっていたのかも知れません。
太陽へ向かった光はすべて吸収され、反射されない。
太陽が明々と光っているのは放射しているからであって、黒体の定義とは関係ない。
ホーキングによればブラックホールもエネルギーを放射しているとのこと。
そのため、少しずつ質量が小さくなる。
ブラックホールの温度は、その質量に反比例するので、やがてはビックバンのときのような高温にもなる。

ブラックホールは沢山あるらしいが、宇宙のどこかでは既にそうした高温が生じているかも知れない。
そんな高温は別にしても、アリスたちの空間が絶対0度だとした話はどこまで妥当なのだろうか。

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