タミアのおもしろ日記

食文化・食育のお役立ちの話題、トンデモ食育、都市伝説、フードファディズムなどを分析して解説します!(^.^)

あなたもバラモン左翼に利用されている。

2022年10月07日 | Weblog
近年トンデモの世界はますますひどくなっています。正直に言って「それを信じる?小学校出てる?」と問い詰めたくなるほど、すさまじい「健康法」「食育」「食事療法」がネットで広まっています。どうして政治や厚生省などが変な話にカツを入れてくれないんだろうと残念に思います。ネットの情報には気をつけてくださいね。もちろんこの頁はファクトチェックしているので安心して読んでね。

ネットと比較して、マスコミは、昔よりだいぶ科学的な記事になりました。特に朝日新聞と日経は、かつてはある種のニセ科学が大量に載っていたのですが、いまでは激減しました。読売は、そもそも食育ネタをあまり扱わない。毎日は記者さんが本当に科学を理解しているのか微妙に感じることがよくあります。東京は食育について勉強不足です。
 
 ただし、代替肉と昆虫食になると、ある2紙が環境問題の救世主のように頻繁に持ち上げるので、そういう企業に肩入れしているのが丸わかりです。牛を悪者にして代替肉や昆虫食を持ち上げますが、ちょっと待て!!実は牛由来のメタンガスを減らすための研究が盛んに行われていることや、鶏肉を選べば牛肉よりも環境負荷が大幅に減ることは言わないんですよね。1キログラムの肉を得るために、牛肉は11キログラムの穀類を必要としますが鶏肉は4キロ、鶏卵は3キロです。また、家禽はメタンガスをほとんど出しません。

また、私たちが購入しなかった弁当類や外食の調理場の食品残渣を餌に育てた家畜(こういう餌をエコフィードとも言います。)や、放牧で育てた家畜は環境負荷が下がります。穀類などを栽培しにくい土地が放牧地に選ばれ、そこに生えた牧草を牛などが食べて肉や乳などに還元してくれるので農地の有効利用になります。また、家畜糞尿を有機肥料として土壌に戻すことで、輸入肥料をセーブして環境に優しい農業を確立する有機農業も行われています。こんな話はあまり報道されないですね。

かのトマ・ピケティはこう言いました。貧困対策よりも環境問題の方が大事だからみんな言うことを聞きなさい、と全体主義的な圧力をかける「バラモン左翼」と、彼らの声を商品化・ファンド化して儲ける「ビジネスエリート右翼(てか商人右翼)」が手を組んで、中間層や貧困層対策をなおざりにしていると。それを教えてくれるのが日経の記事。日経も代替肉や昆虫食をよく取り上げますが、どういう会社が資本提携して投資会社がどうだから、と背景を紹介しています。

環境にやさしいから代替肉や昆虫食べるって目をキラキラさせる高校生やZ世代の方は、大人に搾取されています。あなたが環境負荷を下げたいなら「がんもどきや煮豆や卵、時々鶏肉や放牧牛、エコフィードで育った豚肉」という食べ方でもいいはずです。それなのになぜあえて昆虫に手を伸ばそうとしているのですか?全体主義的な発想では、地球の未来を解決出来ません。もっと柔軟に視野を広げてみませんか。

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