プリメイラ Honolulu

袰岩奈々のホノルル・カフェぶらぶら日記。
こちらもどうぞ→ https://note.com/nana_horoiwa

今日のルーティン "A Piece of Straw わらしべ"

2019-04-13 07:33:24 | ルーティン
わらしべ長者のお話を英語に翻訳したもの。
お話に沿った挿絵がとってもいい。
絵の構成に奥行きがあったり、
流れがあったり、
タッチが墨絵風の木立があったり、
浮世絵風だったり。
感情の動きと身体の動きに
矛盾がない、とでもいうのかな。
絵がすんなり、入ってくる。

Junko Morimoto
の名前を手がかりにググってみると、
森本順子さん。
My Hiroshima の作者さんでした。

<昨日のおみおつけ>






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今日のルーティン "THE STORY ABOUT PING"

2019-04-12 08:36:24 | ルーティン
Pingという名前のあひるのおはなし。
Pingは大勢の家族と揚子江に浮かぶボートで
暮らしていました。
ある日の夕方、ボートに戻り損ね、
一晩、外で過ごし、
次の日にスリリングな体験をします。

情緒の言葉がほとんど無くて、
淡々と事実を書いているところが面白い。
感情を表す言葉はsadしか出てこない。

Pingをつかまえとお父さんの言葉
"Ah, duck dinner has come to us!"
には感情がこもってるかな。

beautifulが数回、cryが情緒的な表現といえば
そうなるかもだけど、悲鳴をあげた的な叙述で、
直接的に悲しいとか、大変!とかは書いてない。
エクスクラメーションマークやストーリから
感じ取る部分は読み手に任されている。

事実の描写にどれくらい情緒を読み取るか。
ここがね、面白いところ。
情緒部分は周りの大人の反応と自分の内側で起きている
こととを重ね合わせながら理解していく、
というプロセスをたどるので、
周りの大人とどんなふうにこの絵本を読むかで、
ずいぶん、感じ取ることが変わってくるのかもしれないな。

<昨日のおみおつけ>


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今日のルーティン "TIME TO SLEEP"

2019-04-11 13:12:27 | ルーティン
おおお。昨日のルーティンをアップし損ねてしまった!
まあ、仕方ない。
春の嵐と共に忙しさがやってきてる。
昨日、お寺で会ったアンジェラが、
"There are something in the air"
と言ったとたん、不思議な気が満ちて
吹く風にただの風以上のものを感じてしまった。

ルーティンで読んだ絵本は季節はずれですが、
冬眠前のくまさんや動物たちのお話。
空気の中に「冬」の気配を感じたくまさんが、
お友達に「冬が来るよ」と伝えに行く。
順繰りに友達がその友達に冬の到来を告げて
いく形になっている。
「冬が近い」を告げるたびに、
「霜が降りた」「木の葉の色が変わった」
のように冬の兆候に気づいていく。
暖かなおおらかなタッチの挿絵は、
なんとも幸せな眠りに誘ってくれる。

挿絵はどうやって描いてるんだろうと
思ってDenise Flemingをググってみたら、
なんとパルプから紙を作って濡れた状態のその上に描いている。
これで独特の風合いができあがっているのですね!

<一昨日のスープ> 
ファーマーズマーケットで最後ので少ししかないから、と
おまけしてくれたガスパーチョ。




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今日のルーティン "Russian Fairy Tales"

2019-04-10 07:29:57 | ルーティン
この本は以前、バーバヤガの絵が見たくて
買ったもの。
いくつかロシアのおとぎ話が出ている。
挿絵がとっても綺麗で、私にとっては
絵を見る絵本。

ロマンティックで
壮大で、うっとりするようなストーリーがいっぱい。
ところどころ、そういう目で見れば、
家父長制的なところがバリバリだったり
するわけなんだけど、
だからと言って、このストーリーを
無くしてしまうのは
なんだか勿体無いような気がする。

大失敗を、
「過去に起こってしまったことは仕方ない」
みたいにかわして次なるチャレンジに向かって行ったり、
いざという時に味方がいたり、
なんていうストーリーはどこか意識下に止まって、
気持ちを後おししてくれることに
つながっているかもしれない。

私にとっては昔々読んだ「カエルの王女さま」に出てくる
ワシリーサ姫の
「朝には夜よりいいことがあるでしょう」
というセリフがずっと残ってて、
とにかく寝れば次の日にはなんとかなる、って
根拠なく思っているところがある。
絵本や本、映画や音楽。人から言われたこと。
いろんなものが自分の中のどこかに入ってて、
いろんなところで支えになってるんだろうなぁ。

<昨日のおみおつけ>






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今日のルーティン "EACH PEACH PEAR PLUM "

2019-04-09 12:14:49 | ルーティン
表紙から絵探し遊びが出来る、楽しい本。
子どもと「あ、あった!」って見つけながら
ページを進めていけると思う。
もちろんrhymeもいっぱい。
見開きの左側のページにだけ
2行ほどの文章があり、
右側のページには
探すべき何かが隠れた絵が描いてある。
探すべき何かだけではなく、他のものも
いっぱい書き込んであるので、
ついつい、じっくり絵を見てしまう。

他のお話を知っていたら、
「シンデレラがこんなところに?」とか
「三匹のクマだって!」とか
言いながら、一緒に
「どこどこ? どこに居る?」って
見ることができる。
最後まで読んで
あ「ぐりとぐら」ってちょっと思った。

<昨日のおみおつけ>


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アニシモフ氏のワークショップに出ました

2019-04-08 09:32:24 | 考えたこと
桜が咲き始めたころ、日本を後にした。
ハワイへ帰るときには最終便にすることが多い。
ギリギリまで日本を堪能できるから。
今回はランディさんが企画した
スタニスラフスキーメソッドを学ぶ
アニシモフ氏による
ワークショップ
に参加することができた。

アニシモフ氏のことはランディさんが稽古に通っていた
東京ノーヴィ・レパートリー・シアターを見学させてもらった
2016年の春に知った。
この時、稽古を見ながら感動のあまりウルウルしてしまった。
何に感動したかというと
「愛」に。

戯曲は「カモメ」だった。
舞台上の役者さんはセリフを言う。
アニシモフ氏は「本当に自分が感じていること?」的な
質問を繰り返し、繰り返し若者に問いかける。
いろんな角度から、「そういうときって、これまでの体験であった?」とか。
表現が身体の中から出てくるまで、じっくり、じっくり、つき合っていく。
この「じっくり本当の気持ちが出てくるのにつき合う」というのを見ていたら、
もう、愛がいっぱい。
初めて「愛」があふれかえってる現場を見て、圧倒された。
「なんで遠い異国ロシアからわざわざ、この極東の
しかも下北沢のカラオケ屋さんの上にある
小さな小さな稽古場に、寄る辺ない(ように見えた)若者たちに
学校の先生たちや周りの大人たちが
注いだことのない(かもしれない)愛を
こんなに大盤振る舞いしているんだ!」

なんだか「ありがとう、アニシモフ!」と
両手をとって、お礼を言いたい、
みたいな感動の仕方をした。

ちょうどその頃は、やってた仕事を続けるか、辞めるか、
そもそも、私がハワイにいる意味があるのか?的な
問いが色濃く渦巻いていたときだったので、
「愛情」感度が上がってたのかもしれない。

その年の夏にもう一度、見学に行ったら、
丁度、アニシモフ氏の本が完成したところということで、
ほんの通りすがりの私も一冊、いただいた。
そして、ビックリ!
「愛」はアニシモフ氏が教えるときのテーマなのだった。
なるほど!

「スタニスラフスキーへの道 システムの読み方と用語の99の謎」
このときは内容がよくわからず、数ページで読めなくなってしまったが、
今回、ワークショップに出て、言わんとしていることが
バシバシと分かることになった。
帰ってきてぐわぐわぐわと読んだ。

この本を読むには、
アニシモフ氏のワークショップに出るか、
稽古を一度、見学してからの方がいい。

さて、今回のワークショップ。
午前中、ランディさんとボディワークをしている牧野順子さんの
サポートで、
しっかり身体をほぐしたり、身体を動かしたり、声を出したり。
竹内敏晴氏のメソッドを使ってちょっと演じてみたり、
なんてことをじっくりやって、
場が温まり、周りの人ともいい感じで仲間っぽくなったところで、
アニシモフ氏登場。

まずは理論編から。
上世さんという通訳の方がついてらして、
この通訳がすごい。ギャップを感じさせない。
稽古場でもビックリしたけど、今回も。

理論編を聞きながら、ああ、なるほど
そういうことをしていたのかと理解をし、
その後で行ったスキットとその時のコメントを
聞きながら、そうか、そうかと納得。
もちろん、まだ分からないことは一杯だけれど、
何をしようとしているのかは分かる。

自分の内側から生まれてくるもの。
自分の中の奥深くにあるもの。
あるいは、もしかしたら種のように
埋め込まれているものかもしれないもの。
それが、外側のsomething greatと繋がって
表現として出てくること。
そこを探す。じっくり味わう。
こういう感じかなぁと思ったり、
考えたり、感じたり。

このプロセスにじっと、じっと、じっくり、じっくり
つき合っていくわけだから、
どれだけの愛が湧きでているんだ、
アニシモフ先生! と思ってしまう。

じ〜〜〜ん、としたまま桜新町の会場を後にして、
やたらと綺麗になった二子玉川のバスターミナルへ。
桜の咲く多摩川土手や等々力不動の前を通りながら、
リムジンバスで成田空港まで行き、最後のラーメンを食べ、
相変わらず、ぽやんとしながら、
飛行機の中では爆睡して帰ってきたのでした。
チャンスがあったらまた、参加したい。

カウンセリングで会話しているときのプロセスと
ものすごく共通するところがあるのだ。


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今日のルーティン "THERE WAS AN OLD LADY WHO SWALLOWED SOME BOOKS!"

2019-04-08 07:24:18 | ルーティン
昨日と同じく何でも飲み込んじゃう
Old Ladyの話。
作者のLucille Colandro、このシリーズ、いっぱい出してるのね!
2020年の出版まで決まってる。
他のも読んでみたい。

今回は本から飲み込み始める。
いろいろ飲み込んでいくのはおんなじで、
rhymeがあって、声に出すと(多分)楽しい。

rhymeをググったら、ヒップホップの分野の方の
解説が出てきたので、リンクを貼ってみました。
ラップといえば、meisoさんというラッパーさんがいて、
彼は一緒にリビングオハナをやっている和代さんの息子さん。
meisoさんの言語感覚、好きなんだなぁ。
ハワイは狭いので、
意外な人と意外なところで繋がります。

絵本の中に
She did't get any looks.
というフレーズが出てきて、
どういう意味かなぁってググったけど、
出てこなかったので、
朝飯中の息子に聞いたら
「全然、気にしなかった的な感じ」とのこと。

日本語でも「一顧だにしなかった」的な言い方あるし、
「見る」は気持ちを向けることと関連があるね。

<昨日のおみおつけ>




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今日のルーティン "THERE WAS AN OLD LADY WHO SWALLOWED A BAT"

2019-04-07 22:26:23 | ルーティン
「コウモリを飲み込んだold ladyがいました」
で始まるこの絵本。
全くもってナンセンスだけど面白い。
old ladyと書いてはあるけど、
挿絵ではそんなにoldに見えないんだけどね。
いや、子どもから見ればoldか。
日本語だったらなんだろ?
おばあさん、かなぁ。
「どうしてコウモリを飲み込んだんだか、
僕にはわからないんだけど、びっくりだよね」
みたいな感じで続く。

いろんなものを次々に飲み込んでいく。
初めはゲボ、とか思いながら読むけど、
そのうちゲボとかいう範疇を超え始める。
そして、最後には全部吐き出して、
Trick or Treat! と叫ぶのです。

もちろん、ハロウィンの季節にオススメの絵本。
同じフレーズが何回も繰り返されて、
リズムのいい絵本は楽しい。
子どもとケタケタ言いながら読めそう。
10月の絵本、ですね。

不思議なことに「理由はわからないんだけどね」って
書いてあると、なんで? という気分にストップがかかる。
反語的「なんで?」にもストップがかかり、
バカバカしくても、するする読んでしまう。
よっぽど日常の構えは「なんで?」という問いに
囚われているんだろうなぁ、なんてことも考えました。

<昨晩のおみおつけ>


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ルーティンについて考える

2019-04-06 13:59:52 | ルーティン
ルーティンというものは
なかなか面白い。
それがあると、
旅先でも
「あ、あれをどうすればできるかな」
なんて考えることができて、
今回は杉並区と世田谷区の図書館、
そして、宮城県の野蒜市民センター
子どもの本コーナーに行ってみたりした。
このルーティンを始めなかったら
やらなかっただろう行動。

校長先生からはルーティンを
いろいろ考えるブログにしてみては
というご指導を先月、いただいていたのだが、
絵本のこと以外は考える間も無く
日本滞在を楽しんでいた。
昨日、ふと思い出して、「そうだルーティンについて
考えるんだった」と
パロロ本願寺の畑で採れた大根の葉を
ざくざく切って、浅漬けを作りながら
次なるルーティンについて思いをめぐらせていた。

「お寺でご馳走になった昼ごはんのおみおつけ。
あれ、結構よかったな。おなか、いっぱいになったし、
野菜もたっぷり入ってたよなぁ」と。

お寺の小さな畑では大根や分葱、
トマトやナス、マノアレタス、ケールなんかが
育っていて、昨日のおみおつけは
大根と大根の葉っぱがどっさり入っていた。

そんでもって思いついた
「味噌汁を毎日作る」というルーティン。
さっそく冷蔵庫をごそごそしたら、
豆腐、蒸した人参を発見。
それに、やまほどある大根の葉っぱの
一部を入れたらできる、と作ってみた。

息子の感想は「やけに彩りの良いもんができたね」。
私もそう思う。
このルーティン、ちょっとやってみよう。


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今日のルーティン "I Love You, Stinky Face"

2019-04-06 07:52:34 | ルーティン
母親が子どもに向かって「大好きよ!」って言って、
「もし、ぼくがおっきくてこわーいサルだったら? それでも好き?」
みたいに、いろんな
「こんな〜〜でも好き?」を持ち出して、お母さんが
「そうしたら、こんなふうにするから大丈夫」と続く絵本。

「I love you」というのが、いっぱい出てきて、
日本人的にはこれって「愛してるわ」って感じより
「大好きよ」って感じになるよなぁと。

イタリア系アメリカ人夫と日本人妻のカップルの間では
しょっちゅう、I love youが飛び交ってる。
日本で50年以上暮らしてきた私は初めの頃
いちいち、驚いていたが、これはもう挨拶のような、
「行ってきます」とか「いただきます」とかと
同じレベルの言葉なのかなと思うようになった。

そういえばお互いにこんなに「I love you」
をかわす言葉なのに「いただきます」とかはないんだよね。
日本の言葉は相手に向けてというよりも、
天に向けてというか、something greatに向けてのものなのかなぁ。



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今日のルーティン "SITTI’S SECRETS"

2019-04-03 17:46:47 | ルーティン
ハワイに帰って来た(どっちも帰ってくるという表現になる 笑)日から、
ハワイ東北レインボープロジェクト
のお手伝いをしていたら、
ルーティンがおろそかになってしまった。
校長先生はいかがなさっているかな。
4月ももう3日も(日本では4日も)過ぎてしまった。

今日のルーティンは”SITTI’S SECRETS"。
アメリカに暮らす女の子が
地球の反対側に暮らす父方のおばあちゃんの
ことを訪ね、地球の反対側のことを
思いながら語る絵本。

自分のいるところから海の向こうの
おばあちゃんの暮らすところを思うときの、
距離とスペースの感覚というか、
こんなに向こうなんだよね、という感じが
挿絵と言葉と相まって、
とっても伝わってくる。
大人としては社会とか政治とかの
ことを思い巡らすけれど、
日々暮らし、親族が暮らすという
リアルな視点から見ると、
日々、幸せに暮らすということに
世界のあっち側もこっち側もないと
いうことが切実にわかる。

最後に女の子が大統領宛に手紙を書く。
絵本にこんな風に出ていたら、
子どもたち、大統領に手紙を書くってことが
身近になるよね。

もしも、娘や息子と英語しか話さない
パートナーとの間に孫が生まれ育ったら、
日本語はあまり身近でなくなり、私や私の両親との
コミュニケーションには言葉の壁が
出来るかもしれない。
一方で、違う文化、海の向こうの未知の国
というものがある、ということに
早くから気づくかもしれない。

そんなことを考えた絵本でした。


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