新年から読む本12冊(12冊目)・・・月刊誌PHP令和5年1号月~12号 PHP研究所
令和4年12月号のPHP誌の裏表紙
成長のあと
一年という月日の長短には、いろいろな見方があろう。けれども、すべての生き物
にとって成長したかどうかを測るには充分な長さである。草木であれば、発芽をすれ
ば葉も繁り、幹は次第に太くなってゆく。
人の場合も、一年なら一年なりに心も身体も成長している。老いは衰退とも見えな
くはないが、歳月を重ねて鍛えた信念と、学ぶ心さえ失わなければ、紛れもなく成長
は続いて行く。死に至るまで精進を忘れず、みずからの成長に無上の喜びほ覚えられ
るところに、人間の偉大さ、美しさがあるのではないだろうか。
今年も混沌のまま一年が暮れてゆく、失敗をした、壁にもぶち当たった。それでも
真摯に己を省みれば、成長のあとが認められよう。努力は嘘をつかないはずである。
来年もそうありたい。成長した自分に出会いたい。そこで大切なのは適切な目標を
持つことであろう。
年の瀬に一年間頑張った自分を労り、成長のあとを確かめつつ新たな志を立てる。
その気構えの先に真の生成発展の姿が待っている。