天職を見つける
天職を見つけられた人は幸せである。どんな人にも起こり得る最高の運命、最高にすばらしい幸
運は、情熱的にやりたいと思うことをして報酬がもらえることだと、ある識者は言っている。
ただ、どういった仕事がこの「最高にすばらしい幸運」をもたらすのかを見出すのは、至難のこ
とです。人は仕事(報酬を伴う活動)を、「労働」「キャリア」「天職」の3つに区分できます。
まず「労働」は基本的に報酬を得んがために充実感よりも金銭的な報酬を求めて仕事をすることを
指します。それに対して「キャリア」と捉えている人は、お金や昇進といった外的要因や、権力や
特権を獲得するために働く動機となています。
働くことを「天職」と感じている人々にとっては、働くことが好きでそれ自体が目的となってい
ます。これらの人たちは働きたいから働いているのであって、働かざるを得ないから働いているの
でないのです。まるで働くことを楽しんでいるのです。
「天職」というと、どんな業種が向いているかを見つけることがなかなか難しいと思われるでし
よう。学校を卒業してどこの会社に就職するかということになりますが、我が国ではほとんど職種
を選ぶことが出来ません。国家試験をパスして所謂特殊な業務(弁護士、会計士、警察官、自衛隊)
等のような仕事に就けば、ほぼ自ら決めた業務をすることが出来ます。しかし、これらの人はほん
の一部の人であり、ほとんどの人は会社任せに成ります。
このような社会の在り方において「我が天職」を見つけることはいかに難しいかを多くの人々が
感じて居られるます。
そこで、一つの考え方として、職種の種類ではなく、働くことにたいすること、つまり、人と話
をする、モノを書いたり読んだりすること、ものを作ること等を考えながらやることになります。
これはどの職種においてもほとんど同じだと考えれば、職種による「天職」ではなくなれば、可能
性が広がります。多くの人々が今の仕事が自分の天職であると思うならば、社会全体の幸せ感が増
してくるものと思います。