寒地稲作に成功から150年
明治時代初期、厳寒の北海道では道南より北では稲作に適さないとされていましたが、島松
(現在の北広島市)に入植した中山久蔵は、寒さに強いと言われる品種である赤毛の種を取り寄せ、
さまざまな苦労と努力を重ねて稲作に試み、明治6年(1873年)に反あたり換算で345㎏の収
穫に成功しました。
その後、中山久蔵は成功した種もみを開拓者に無償で提供し、営農指導まで行い、全道に米
づくりが広がりました。現在、北海道を代表するブランド米となった「ゆめぴりか」「ななつ
星」は赤毛の子孫となります。
今後温暖化の進行もある中、北海道は野菜、果物、そして米、小麦と我が国の食料を提供し
いく役割がますます増して行くことでしよう。