振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

ツアーから一時離団して後輩と飲み会

2017-11-22 12:18:57 | 日記
上海に行った目的の一つに会社時代の私の部下で、現在は中国の現地法人で駐在員をしているN氏と会うことがあった。10年ほど前に彼の中国への転勤の内示を「鑑真号のチケットを手配しておけ」とメールで出したことを思い出す。もちろん同行のK氏も顔なじみだ。

外国語大学の中国語を専攻していた彼は既に6年間の中国勤務の経験があり、2度目の中国勤務を希望していたのだ。

上海には2泊するので数か月前から彼とメールのやりとりで2晩とも会って飲もうと決めていたが、しばらくして2泊目には日本からの来客あるので1泊目にしか会えないことになった。我々の参加しているツアーは全食事付で当日は夕食を食べた後の20時半にホテルチェックインになっているが、N氏からはツアーの夕食を辞退して3人で食事をしようとの提案だ。

事前に旅行社に頼んでも無駄だろうと思い、現地でガイドに相談することにして初日に無錫のホテルにチェックインした後でガイド氏に話をした。上海の友人に会いたいので明日の夕食のレストランに着いたところで一時リタイヤしたいと。

彼は明日の朝に会社と相談してから返事をするとのことで少し心配だったが翌日にはOKの返事をくれレストランの名前と住所を教えてくれた。早速N氏に電話をした。

レストランに到着した19時過ぎ、めでたくN氏と会うことができた。旅行用ピギーバッグはバスに積んだままでガイド氏がホテルのフロントに預けておくとのこと。ホテルのチェックイン用に既に決まっているルームナンバーも教えてくれ、あとはパスポートだけ出せばOKらしい。結果的には全く問題なかった。




N氏は最近開店したと言う「重慶味道」という四川料理のチェーン店に連れて行ってくれた。ツアーの食事と違って周囲に遠慮することなく食べられたのは大変良かった。ビールに白酒をしっかり飲んだ。

2軒目は「YESTERDAY」と言う租界時代のオールド上海の雰囲気が漂うBARだった。日本人のお客が多いようだ。撮影を忘れてしまった。

タクシーで移動中に面白いことが起こった。目的の店まで数百メートルもなかったと思うがドライバーのケータイに電話がかかってきてタクシーを停めるとここで降りろと言ったようだ。助手席に座っていたN氏が突然怒り出し、ドライバーに早口の中国語でまくし立てるとドライバーも大声を張り上げてきた。

結局、タクシーは目的の店の前まで我々を運んでくれたがドライバーへの電話は常連客からのものらしく我々を早く降ろしてそちらに行こうとしたようだ。N氏の抗議は当然だがひょっとするとドライバーは何だ中国語の上手い日本人じゃなくて日本語の上手い中国人だったのかとナメたことを後悔したかも知れない。

それくらいN氏は中国語が流暢らしく、実は風貌もそれらしい。現に10数年前に彼と二人で大連に出張したがエアーチャイナのCAが並んで座っている私には「こんにちわ」と言った後でN氏には「ニーハオ」と言っていた。

話は変わるがツアーからの一時離団で思い出したことが。以前参加したヨーロッパツアーで帰国する際にアムステルダムのスキポール空港での乗り継ぎ時間が5~6時間あった。オプションで数時間のアムステルダム市内観光があったが希望者が定員に満たず成立しなかったので個人で行きたい人は離団届にサインをして行くことになった。

私を含めて10人くらいが日本人添乗員の出す書類にサインをして空港駅からアムステルダム中央駅までの往復乗車券を購入した。添乗員は購入のサポートをしてくれただけでなくホームまで同行して乗るべき電車の乗車口まで案内してくれた。

ところがである。発車して2~3の駅に停車した後で持参したタブレットのグーグルマップを見ていると30分くらいで着くはずの目的地から遠ざかりつつある。後でわかったがアムステルダム中央駅直通電車ではなく、途中駅で乗り換えが必要な別方面行きの電車に乗ったようだ。

変だと思って近くの席に座っていた若い男性に尋ねるとこの電車はアムステルダム中央駅には行かないと言い、客室の前方のディスプレイを指さして表示された電車の行き先と次の停車駅を教えてくれた。

同行のツアーメンバー全員に声をかけて(全員同じ車両にいたのはラッキー)20分後に到着した次の停車駅で降りた。逆方向の電車はアムステルダム中央駅行きと空港行きがあり、このまま市内観光に行こうと言うメンバーもいたが既に1時間半は無駄にしたのでこの際は空港に戻った方が無難だと言う私の意見に全員従った。市内で道に迷ったり、再度電車に乗り間違えたら飛行機に乗り遅れて数十万円の航空券を再購入しなければならない。

空港に戻ったあとメンバーの誰かが添乗員に顛末を伝えたようだ。その後で添乗員は私の顔を見て「大変でしたねェ」と言っただけで間違った行き先の電車を案内したことへの謝罪はなかった。無駄になった電車賃ぐらい請求してみてもよかったが飛行機に乗り遅れた訳ではないのでまあいいか。頑張っている割には添乗員の収入が不安定だとも言ってたしなア。