このところ暖かい日が続いている。天気もそれほど悪くない。みみ爺の気持ちはなんとなくそわそわしてきていた。どっかへ行きたいなあ。
今年初めての輪行は、小さな無人駅、外房線の太東から走ってみることにしたんだ。
今日のルートはそれほど長い上りがあるわけでもないからのんびり走れるだろう。13コある上りのピークは全てせいぜい標高100メートルあるかないかで、しかも0から上るわけではないんだ。

朝9時に出発したよ。空は曇りがちだが、青空も見られる。

駅を出てまもなく、空はきれいな青さで、日差しもなんとなく春めいていて柔らかい。…この青空がずっと続いてくれるといいんだがね。
今年初めての輪行旅は、ペダルがとても軽い。じつに楽しいね。

青空の半分はみみ爺の嫌いなねずみ色の雲に覆われ、せっかくの日差しもさえぎられ気味だよ。

おや、水仙が元気に咲いているよ。こんなに生き生きと咲いている水仙を見られたのは運がいいね。

菜の花もあちらこちらに見られる。

しかし、風景はまだなんとなく寒々としているよ。日差しが薄いせいもあるのだろうが。

最初の小さなピークにあるトンネルだ。八坂隧道とかいてあった。
トンネルを抜けるときはいつもワクワクする。その先にある風景が楽しみなんだ。

トンネルを出た先はまだ田植え前の淋しい田園風景だよ。


薄日が差す田舎道の斜面には、ちらほら菜の花が揺れている。

いい道だなあ。のんびりと走れるよ。


田植えはまだ先だろうが、すでに水の張られた田もある。

この道は、市野々農道というんだね。


それにしても、なんとなく気分が沈むような曇り空だよ。

生き生きと咲く花を目にすると少し元気になるね。静かな道だなあ。

石垣が見える。…はて、なんだろう。

大円寺という天台宗のお寺だね。寺というとつい覗いてみたくなる。なぜだろう。ここ数年のことだ。


曇り空だと風景が暗いよ。


それでも、道の雰囲気はステキだね。


晴れていたら、花もきれいなんだろうな。

林道の入り口があるよ。入ってみたくなるが、予定していなかったので我慢する。

県道27号は車が多いね。

きれいなピンク色の花が咲いているよ。万作の花だ。


道を素直に上っていたら、「熊野の清水」のある熊野神社を通ったはずだが、つい惹かれるように右の細い道へ入ってしまったんだ。


で、熊野神社の存在に気づかずスルーしてしまったんだ。ちょっと悔しい。
道はまた山奥へ入っていく。いい感じだ。

上りのピークのトンネルだ。三川トンネルというんだね。

トンネルを抜けるとお決まりの、気持ちのいい下り坂だよ。
棚田があり、田起こしをしている。


三川の集落のはずれにあった。石仏には三川講中と彫られている。思わず手を合わせたくなるような、かわいらしい野仏だよ。道にしゃがんでたわいなく笑いかけてくる幼女のような雰囲気だ。

あれま、どうするかね。…自転車なら通れるだろう。

たいした崩落ではなさそうだよ。でもまあ、急いで通り抜けよう。

古いお蔵だ。別にどうということも無いが、こんな風景はけっこう好きだよ。

棚田だ。まだまだ冬の姿だね。

道はまた緩やかに上っている。このピークのトンネルは3つ目だ。

トンネルを出た左手の崖の上には竹林がある。写真ではよくわからないが、断層のように横に走っている崖の割れ目から、きれいな水がおびただしく染み出し、滴っている。竹林もきれいだが、無数に滴る水もなんと清冽なことだろう。

平蔵川を渡る。

斜面に埋もれそうな馬頭観音だ。こんな風にひっそりと、人目につかないような石仏に心を惹かれる。

坂を上り詰めるとまたトンネルだよ。今日4つ目のトンネルだ。

トンネルの先にはいい感じの道が続くよ。



5つ目のトンネルだ。ここでもトンネルが上り坂のピークにあるよ。坂を上っていてトンネルが現れてくるとホッとするね。
ちょっと小ぶりのトンネルだね。しかも暗く長い。滝の沢隧道と書いてある。


トンネルからの下りもこんな感じでとてもいい。


高滝湖へ流れる古敷谷川だよ。青みがかった水の色がきれいだ。

高滝湖への最後の上り坂の途中だ。県道173号だよ。

木蓮がきれいに咲いているよ。真っ白だ。

上ってきた道を振り返ってみた。かなたに房総の低い山々が見える。

こちらもきれいだね。手前の細い枝の黄緑の若葉と、その先の白とピンクがとても鮮やかだよ。

高滝湖が見えてきた。空が曇っているので残念。晴れていればもっときれいなはずなんだがね。


高滝湖に沿った道をしばらく進むと、小湊鉄道の踏み切りに出た。

さらに進むと、高滝ダムを正面に眺められる展望テラスがあったよ。ベンチやテーブルもある。

みみ爺はここでお昼をいただくことにしたんだ。風が強く寒かったけれど、温かいインスタント味噌汁のおかげで、冷たいおにぎりもおいしく食べることができたよ。

県道168号を西へ。


音信山トンネルだ。中でカーブしているので、出口が見えない。
このトンネルの上には、林道音信山線が通っているんだ。5年前のちょうど今頃「春の房総半島・林道つなぎ旅(6)」で走ったことがあるんだよ。そのときのことを思い出しながらトンネルを抜けた。

トンネルを過ぎて、さらに静かな県道を行く。


県道をそれ、一つピークを越えて、泉川沿いの道に出る。


泉川沿いのこの道もなかなか静かで、いい雰囲気の道だよ。


圏央道の高架橋の下をくぐる。

大きな木蓮の木だ。くすんだ風景の中で、ぱっと目を引く。

久留里線の踏み切りだ。ちょうど一両編成の電車が走ってくるよ。


田の中のまっすぐな道を行くよ。右手の遠くに、菜の花が群生しているのが見えるね。


小櫃川の橋を渡る。わずかにのぞいている青空が恨めしい。


また細い道を行く。広い道と細い道があると、どうしても細い道のほうへ入っていきたくなる。いいときもあれば悪いときもある。

道は未舗装になり、圏央道の下をくぐる。

未舗装の道をさらに行くと急勾配。


広い道に出たよ。ホッと一安心。
しかし、…見覚えのあるような風景だな。以前、大原から大多喜城を通って木更津へ抜けたことがある。2016年の12月だった。そのとき通った道なんだ。


同じ道を走ると、必ず同じ風景の写真を撮っている。自分の感性がちっとも変わらないのがおもしろいね。
この道もそのとき走ったね。静かな道だよ。

が、この先からが違う。圏央道脇の道を選んだため、20%の急勾配のアップダウンに遭遇してしまったんだ。その写真が無い。急勾配にあえいでいたので、それどころではなかった様だ。
もうすぐ木更津だね。

木更津の市街に入ったよ。やれやれ。

矢那川沿いの道だ。駅はもうすぐだ。

帰りの電車が来たよ。お疲れさん、みみ爺。

今日はほとんど曇り空の下を走ってきた。道はとても変化があって楽しかったけれど、曇っていた上に、午後からは風も強つよくなり、それが残念だったね。
それにしても、今日は日曜日なのに、たった1台のロードバイクにも会わなかったよ。もっとも、マイナーな道ばかりを走ってきたからね。
今年初めての輪行は、小さな無人駅、外房線の太東から走ってみることにしたんだ。
今日のルートはそれほど長い上りがあるわけでもないからのんびり走れるだろう。13コある上りのピークは全てせいぜい標高100メートルあるかないかで、しかも0から上るわけではないんだ。

朝9時に出発したよ。空は曇りがちだが、青空も見られる。

駅を出てまもなく、空はきれいな青さで、日差しもなんとなく春めいていて柔らかい。…この青空がずっと続いてくれるといいんだがね。
今年初めての輪行旅は、ペダルがとても軽い。じつに楽しいね。

青空の半分はみみ爺の嫌いなねずみ色の雲に覆われ、せっかくの日差しもさえぎられ気味だよ。

おや、水仙が元気に咲いているよ。こんなに生き生きと咲いている水仙を見られたのは運がいいね。

菜の花もあちらこちらに見られる。

しかし、風景はまだなんとなく寒々としているよ。日差しが薄いせいもあるのだろうが。

最初の小さなピークにあるトンネルだ。八坂隧道とかいてあった。
トンネルを抜けるときはいつもワクワクする。その先にある風景が楽しみなんだ。

トンネルを出た先はまだ田植え前の淋しい田園風景だよ。


薄日が差す田舎道の斜面には、ちらほら菜の花が揺れている。

いい道だなあ。のんびりと走れるよ。


田植えはまだ先だろうが、すでに水の張られた田もある。

この道は、市野々農道というんだね。


それにしても、なんとなく気分が沈むような曇り空だよ。

生き生きと咲く花を目にすると少し元気になるね。静かな道だなあ。

石垣が見える。…はて、なんだろう。

大円寺という天台宗のお寺だね。寺というとつい覗いてみたくなる。なぜだろう。ここ数年のことだ。


曇り空だと風景が暗いよ。


それでも、道の雰囲気はステキだね。


晴れていたら、花もきれいなんだろうな。

林道の入り口があるよ。入ってみたくなるが、予定していなかったので我慢する。

県道27号は車が多いね。

きれいなピンク色の花が咲いているよ。万作の花だ。


道を素直に上っていたら、「熊野の清水」のある熊野神社を通ったはずだが、つい惹かれるように右の細い道へ入ってしまったんだ。


で、熊野神社の存在に気づかずスルーしてしまったんだ。ちょっと悔しい。
道はまた山奥へ入っていく。いい感じだ。

上りのピークのトンネルだ。三川トンネルというんだね。

トンネルを抜けるとお決まりの、気持ちのいい下り坂だよ。
棚田があり、田起こしをしている。


三川の集落のはずれにあった。石仏には三川講中と彫られている。思わず手を合わせたくなるような、かわいらしい野仏だよ。道にしゃがんでたわいなく笑いかけてくる幼女のような雰囲気だ。

あれま、どうするかね。…自転車なら通れるだろう。

たいした崩落ではなさそうだよ。でもまあ、急いで通り抜けよう。

古いお蔵だ。別にどうということも無いが、こんな風景はけっこう好きだよ。

棚田だ。まだまだ冬の姿だね。

道はまた緩やかに上っている。このピークのトンネルは3つ目だ。

トンネルを出た左手の崖の上には竹林がある。写真ではよくわからないが、断層のように横に走っている崖の割れ目から、きれいな水がおびただしく染み出し、滴っている。竹林もきれいだが、無数に滴る水もなんと清冽なことだろう。

平蔵川を渡る。

斜面に埋もれそうな馬頭観音だ。こんな風にひっそりと、人目につかないような石仏に心を惹かれる。

坂を上り詰めるとまたトンネルだよ。今日4つ目のトンネルだ。

トンネルの先にはいい感じの道が続くよ。



5つ目のトンネルだ。ここでもトンネルが上り坂のピークにあるよ。坂を上っていてトンネルが現れてくるとホッとするね。
ちょっと小ぶりのトンネルだね。しかも暗く長い。滝の沢隧道と書いてある。


トンネルからの下りもこんな感じでとてもいい。


高滝湖へ流れる古敷谷川だよ。青みがかった水の色がきれいだ。

高滝湖への最後の上り坂の途中だ。県道173号だよ。

木蓮がきれいに咲いているよ。真っ白だ。

上ってきた道を振り返ってみた。かなたに房総の低い山々が見える。

こちらもきれいだね。手前の細い枝の黄緑の若葉と、その先の白とピンクがとても鮮やかだよ。

高滝湖が見えてきた。空が曇っているので残念。晴れていればもっときれいなはずなんだがね。


高滝湖に沿った道をしばらく進むと、小湊鉄道の踏み切りに出た。

さらに進むと、高滝ダムを正面に眺められる展望テラスがあったよ。ベンチやテーブルもある。

みみ爺はここでお昼をいただくことにしたんだ。風が強く寒かったけれど、温かいインスタント味噌汁のおかげで、冷たいおにぎりもおいしく食べることができたよ。

県道168号を西へ。


音信山トンネルだ。中でカーブしているので、出口が見えない。
このトンネルの上には、林道音信山線が通っているんだ。5年前のちょうど今頃「春の房総半島・林道つなぎ旅(6)」で走ったことがあるんだよ。そのときのことを思い出しながらトンネルを抜けた。

トンネルを過ぎて、さらに静かな県道を行く。


県道をそれ、一つピークを越えて、泉川沿いの道に出る。


泉川沿いのこの道もなかなか静かで、いい雰囲気の道だよ。


圏央道の高架橋の下をくぐる。

大きな木蓮の木だ。くすんだ風景の中で、ぱっと目を引く。

久留里線の踏み切りだ。ちょうど一両編成の電車が走ってくるよ。


田の中のまっすぐな道を行くよ。右手の遠くに、菜の花が群生しているのが見えるね。


小櫃川の橋を渡る。わずかにのぞいている青空が恨めしい。


また細い道を行く。広い道と細い道があると、どうしても細い道のほうへ入っていきたくなる。いいときもあれば悪いときもある。

道は未舗装になり、圏央道の下をくぐる。

未舗装の道をさらに行くと急勾配。


広い道に出たよ。ホッと一安心。
しかし、…見覚えのあるような風景だな。以前、大原から大多喜城を通って木更津へ抜けたことがある。2016年の12月だった。そのとき通った道なんだ。


同じ道を走ると、必ず同じ風景の写真を撮っている。自分の感性がちっとも変わらないのがおもしろいね。
この道もそのとき走ったね。静かな道だよ。

が、この先からが違う。圏央道脇の道を選んだため、20%の急勾配のアップダウンに遭遇してしまったんだ。その写真が無い。急勾配にあえいでいたので、それどころではなかった様だ。
もうすぐ木更津だね。

木更津の市街に入ったよ。やれやれ。

矢那川沿いの道だ。駅はもうすぐだ。

帰りの電車が来たよ。お疲れさん、みみ爺。

今日はほとんど曇り空の下を走ってきた。道はとても変化があって楽しかったけれど、曇っていた上に、午後からは風も強つよくなり、それが残念だったね。
それにしても、今日は日曜日なのに、たった1台のロードバイクにも会わなかったよ。もっとも、マイナーな道ばかりを走ってきたからね。