米大手サイトにて、日本のアニメ内に頻繁にでてくる、女性キャラが男性キャラに対し暴力をふるうシーンが特集されていた。それによると、「暴力は決して笑えないが、日本のアニメは別で、女性による男性への暴行シーンはどんなに残酷でもたいてい笑いを誘う。女性たちは、必ずしも邪悪で暴力的なキャラクターというわけではない。彼女らが暴力をふるう根拠もあるのかもしれない。」とある。
アメリカ人がピックアップした日本のアニメ内、女性キャラの暴行シーンを見てみることにしよう。
以下は、海外サイトに書かれたものをそのまま意訳したものである。
1.成瀬川なる『ラブひな』
アニメで、誰かが誰かを殴り、殴られたほうが血筋をたなびかせながら天高くすっ飛ばされるシーンを見たことがあるだろうか? これは“なるパンチ”といって、このアニメの哀れな主役、景太郎相手になるがしばしば放つパンチである。景太郎に胸やお尻を触られたり、裸を見られたり、景太郎が誰かほかのルームメートと一緒のところを目撃したりすると、パンチが飛ぶ。これがことごとく単なる誤解・偶然で、景太郎は何の罪もないのにしょちゅう殴られている不運な男なのが悲劇だ。
2.天道あかね『らんま1/2』
天道武術道場のメンバー。己の身を守るために武術を使うこともあるが、たいていはあかねが婚約者の早乙女乱馬にがさつなところを面白半分にからかわれて、蹴り飛ばすことが多い。このからかいと殴る儀式は、あかねと乱馬にとっては互いに愛し合っていることの表われなのだが、ふたりは本当の気持ちを認めるのを拒んでいる。
3.ウィンリィ・ロックベル『鋼の錬金術師』
このアニメにはおそろしい女たちがたくさん出てきて、やたら人を傷つける。エドとアル・エルリック兄弟の武道の師匠イズミは、しょっちゅう彼らを殴るし、彼らの友人の若い機械工ウィンリィは、エドのために作ってあげた機械鎧を彼が壊してしまったことに腹をたててスパナで殴って殺してしまった。アルが昇天するエドの魂をつかまえて体に戻したので、彼は生き返った。
4.チチ『ドラゴンボールZ』
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チチは幼い頃に悟空に恋をし、『ドラゴンボール』のラストでは策略の結果、彼と結婚することになる。しかし『ドラゴンボールZ』ではチチは変わり、出かけるとき、食事をするとき、息子の悟飯に戦い方を教えるとき、なにかと悟空を怒鳴りつけるようになる。さらに世界を救うために駆けつけるあらゆる場面や、さまざまな死に接してもやたら叫ぶ。世界を救うというのに妻に怒られたら、その結婚は破綻しているといってもいい。チチは悟空を実際に傷つけたわけではないが、年中金切声を聞かされていたら、十分に虐待といえよう。
5.千鳥かなめ『フルメタル・パニック』
千鳥は普通の高校生だが、実は時代の先端をいくテクノロジーをつくりだす優秀な子供たちのグループ、ウィスパードのメンバーだ。相良宗介は、ミスリルという極秘傭兵組織の若い兵士で、千鳥のスキルを欲しがるテロリストから、彼女を守る任務を命じられている。宗介も高校生に扮しているが、彼はずっと兵士として生きてきたため、一般社会の常識に欠けているところがあり、単にに話しかけようとしたクラスメートを殺そうとしたり、学校に銃を持ってきたり、カフェに地雷を仕掛けようとする。千鳥はそんな宗介が人を傷つけるのを止めようと、暴力をふるうのだ。
6.惣流・アスカ・ラングレー『新世紀エヴァンゲリオン』
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おそらくアスカはアニメ史上もっとも手厳しい女性だろうが、それは必ずしもすべて彼女のせいというわけではない。アスカの子供時代は混乱の連続だった。母親はエヴァ02ユニットの実験の結果、心神喪失になって自殺を図り、アスカはその遺体を見てしまったことで、その後の人生に深刻な影響を受けた。心の傷を隠して大人になり、襲ってくる使徒に対抗して巨大な死のマシンを操縦するパイロットの仕事をするようになる。さらに、アスカは恋愛に関してもうまくいかず、年上の加持リョウジへの愛は決して報われないことに気づかない。このため、フラストレーションがたまって、アスカは煮え切らないキャラの碇シンジに対して八つ当たりする。このビデオは、アスカがシンジの脆い精神を巧妙にいたぶる場面のひとつ。
7.ナオミ『金色のガッシュベル』
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ガッシュは愛すべきナイーブな魔界の子。とてもいじめられるタイプではないように見える。あらゆる悪魔が彼の持つ赤い魔本を燃やし、彼をたたきのめそうとするのは、次の100年の魔界の王を誰にするかを決めるのに互いに争うためだ。ところが、ナオミは魔界の子ではないくせに、ほかの誰よりもサディスティックだ。ナオミは絶えずガッシュをいじめ、奈落の底に突き落とす。ガッシュは数々の罵声をあびせられながら追いかけまわされ、おもちゃを壊されても、耐えなくてはならない。ナオミがこんなことをするのは、ガッシュのことが好きだからにほかならない。
8.ビスケット・クルーガー『Hunter×Hunter』
又弟子であるゴンとキルアを助け、彼らの能力を伸ばして安泰にするため、厳しい訓練を課す。欲しいものを得るためなら、若い少女の姿に化けて相手を欺くことも厭わないが、子供のように扱われると我慢ならずに暴力に走る。最後には、ゴンとキルアが殺されそうになったとき助け、痛い教訓を学ばせる。
9.ラム『うる星やつら』
うる星の王女。すけべすぎる諸星あたると恋に落ち、すったもんだあったあげく、あたると婚約するはめになる。ラムはたいていトラ柄のビキニを着ているホットな女の子なので、さぞかしあたるもご満悦と思いきや、彼はラムとの関係だけに飽き足らず、あらゆる女性に手を出す浮気者。ラムは電気を放電する能力があるため、あたるがほかの女性に色目をつかうと怒り、彼をビリビリと感電させてしまうのだ。
10.ドクロ『撲殺天使ドクロちゃん』
タイトルからして暴力性のにおいがする。草壁桜という主人公は小児性愛天国を作るために、すべての女の子が12歳以上に成長するのを止めてしまう不老不死の薬を開発しようとしている。ドクロは13歳の桜を暗殺するために未来から送り込まれた暗殺天使だが、桜が変わることができると考え、繰り返し桜を撲殺しては呪文で現代に戻して、薬を開発させないようにする。お気に入りの凶器は、突起のついた鬼の棍棒のようなクラブ。
11.メデゥーサ『ソウルイーター』
メデゥーサはいつだって最悪の母として上位にランクインされるグロテスクで邪悪な怪物だ。彼女には自ら作った黒血の武器を埋め込まれて生まれたクロナという子供がいる。メデゥーサは小動物を殺すよう強要したり、言うことをきかないと罰として真っ暗闇の部屋に数日閉じ込めたりして、クロナの心をむしばんだ。その究極の目的は、クロナを狂気に駆り立て、悪魔神の上位の地位に昇格させることだった。
12.『天地無用!』に出てくるほとんどすべての女たち
このアニメのポイントは男がどれだけ長く女たちの暴力に耐えられるかということ。阿重霞(アエカ)は優しいこともあるが、魎呼(リョウコ)が現れていつも敵対してくる。彼らの闘いの真の犠牲者は、たいてい天地(テンチ)で、天地は自分のものと主張する鷲羽(ワシュウ)にペット化されている。女たちはみんな天地を愛しているようで、彼に対して真の優しさを見せる瞬間もあるが、常にひっぱたいたり、つかんだり、叫んだりの連続である。天地の生活は基本的に女たちによる虐待の繰り返しなのだ。
via:The 12 Most Abusive Women in Anime
原文翻訳:konohazuku