Blu-rayでラース・フォン・トリアー監督の「メランコリア」(11年、フランス・デンマーク・スウェーデン・ドイツ)を見た。
思えば、トリアー監督作品は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」しか見てないのだけど、何故か沢山見た気になるくらい、新作には注目している監督(それにしちゃ作品見てないけど)。
今回の作品は、まったく人には薦められないけど、個人的にはとても良かったです。
映画は、オープニング・第一部「ジャスティン」・第二部「クレア」の三つのパートに別れている。
まずオープニングのアヴァン・タイトル(タイトルの出る前の映像)がとても、素晴らしく美しい。
本編で語られる言葉やイメージをVFXも使いつつ、美しい映像の断片でイマジネーション豊かに積み重ねて行く。
ここで幻想的な映像をこれでもかっと見せつけて期待を煽るのだが、第一部で(トリアー監督作品でよく使う)いつもの手持ちカメラのドキュメンタリータッチになり、肩透かしをくらう。
多分、多くの人は長ったらしいだらだらした感じに見える第一部だけど、個人的にはここが、かなり好き。
第一部の主人公であるジャスティンの結婚式とその破局を描いた長いシークエンスだけど、こういう感じの、なかなか自分の思い通りに進まず、自分でもしたくないのに人を傷つけ、延々と話が進まない感じ。
こういう感じの悪夢を時々見る事がある。
映画を見ている最中、ああこれは悪夢の映像化だと思った。
第二部に入り主人公が妹のクレアに変わり、状況は惑星メランコリアが地球に衝突するという少しスペクタクルな状況に入るが、こういう破滅的な状況に陥る悪夢もたまに見る。
しかし、いかにもスペクタクルな状況というのは、(映画では、静かに描いているけど)悪夢であっても、ある種の高揚やカタルシスが少なからず存在する。
それよりも第一部のリアルな気持ち悪さを、エンターテイメント性を削ぎ落してでも描いたトリアー監督の作家性を、個人的には評価したい。
ただやはり、一般的にはこの第一部は退屈でつまらない。
正直、ここで寝てしまう人も多いと思います。
映画を見てスカッとしたいだとか、楽しい気分になりたいと思ってる人は、見ない方が無難だと思います。
思えば、トリアー監督作品は「ダンサー・イン・ザ・ダーク」しか見てないのだけど、何故か沢山見た気になるくらい、新作には注目している監督(それにしちゃ作品見てないけど)。
今回の作品は、まったく人には薦められないけど、個人的にはとても良かったです。
映画は、オープニング・第一部「ジャスティン」・第二部「クレア」の三つのパートに別れている。
まずオープニングのアヴァン・タイトル(タイトルの出る前の映像)がとても、素晴らしく美しい。
本編で語られる言葉やイメージをVFXも使いつつ、美しい映像の断片でイマジネーション豊かに積み重ねて行く。
ここで幻想的な映像をこれでもかっと見せつけて期待を煽るのだが、第一部で(トリアー監督作品でよく使う)いつもの手持ちカメラのドキュメンタリータッチになり、肩透かしをくらう。
多分、多くの人は長ったらしいだらだらした感じに見える第一部だけど、個人的にはここが、かなり好き。
第一部の主人公であるジャスティンの結婚式とその破局を描いた長いシークエンスだけど、こういう感じの、なかなか自分の思い通りに進まず、自分でもしたくないのに人を傷つけ、延々と話が進まない感じ。
こういう感じの悪夢を時々見る事がある。
映画を見ている最中、ああこれは悪夢の映像化だと思った。
第二部に入り主人公が妹のクレアに変わり、状況は惑星メランコリアが地球に衝突するという少しスペクタクルな状況に入るが、こういう破滅的な状況に陥る悪夢もたまに見る。
しかし、いかにもスペクタクルな状況というのは、(映画では、静かに描いているけど)悪夢であっても、ある種の高揚やカタルシスが少なからず存在する。
それよりも第一部のリアルな気持ち悪さを、エンターテイメント性を削ぎ落してでも描いたトリアー監督の作家性を、個人的には評価したい。
ただやはり、一般的にはこの第一部は退屈でつまらない。
正直、ここで寝てしまう人も多いと思います。
映画を見てスカッとしたいだとか、楽しい気分になりたいと思ってる人は、見ない方が無難だと思います。