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不動産鑑定士運営の相談センターのブログ。佐賀での身の回りの出来事、発見、珍事など備忘録を兼ねて、遊び心でつづっていきます

凶器です、運転次第で

2011年04月18日 | 日記
今朝、栃木県鹿沼市樅山町の国道293号での重大事故を知り

深く心を痛めてます。

5年前に埼玉・川口市で保育園児の列に車を突っ込ませて死者を出した

あの重大事故を思い出します。

また繰り返されたわけです。

極めて醜いバカで愚かな運転者。

川口の事件(あえて事故とは書かない)ではカーオディオの操作に気をとられ

前を見ずにアクセルを踏み込んだままという常軌を逸した運転で尊い命が多数奪われたわけです。

今朝の事件の真相は今後優秀な日本の警察により明らかにされるはずです。

ブレーキ痕がないとの報道もあります。

12tのクレーン車をブレーキをかけることなく突っ込ませ

6人の命を無残に奪うなんて。

かけがえのない子どもをいつもと変わりなく送り出した

ご家族の無念さを思うと心が痛くて耐えられない思いです。


自分自身、場合によっては我が子を傷つけるかもしれないと言い聞かせ

ブレーキを踏む意識の準備は途切らせないよう努めてます。ハンドルを持つ間は。

それでも絶対に事故を起こさないわけじゃない。

そういう点で車の運転は怖い。人の人生も自分の人生も狂わせる恐れがあるわけですから。


佐賀だろうと東京だろうと交通マナーの意識の劣るドライバーは切って捨てるほど見掛けます。

職業運転手であるタクシードライバーに非常に多いのなんか鼻につく感じだし

歩行者の存在をほぼ無視してるだろって運転も日常茶飯事。

家族には、事故を起こさんのが車の運転の上手かと、と言い続けてます。

それでもいつ自分がバカドライバーになるか分かったもんじゃありません。

市街地を走る時は特にですが、気をつけ過ぎて悪いことなんて無いと思ってます。

(当然ながら歩行者にも自転車走行者にも必要なマナーはありますが。)


刑法211条第2項(自動車運転過失致死傷罪)には

自動車の運転上必要な注意を怠り、よって人を死傷させた者は、

七年以下の懲役若しくは禁錮又は百万円以下の罰金に処する


とあります。

ちなみに、窃盗罪を規定する同法235条にはこうあります。

他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、十年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する

わたしたちの国の刑法という法律で両罪の最高刑同士を比べると

ちゃらんぽらんな運転をして人の命を奪ったバカには懲役7年が限度で

人の財物を奪った盗っ人には懲役10年が限度となっているようです。

わたしの常識感ではこのバランス感覚は理解不能です。

人は法の下に平等であり、法はある意味平等の基準。

その法を成立させるのが国会であり

運用するのが行政であり

法を適用して争いごとを解決するのが司法。

先述の川口市の事件の裁判では裁判官がこう述べた部分があると聞いてます。

車を走る凶器として暴走させた無謀運転の極み。

法定刑の上限の懲役5年をもってしても社会的非難、罪責を十分に評価しきれない



司法の権限ではこれが限界というわけです。

行政である警察だっておかしいと思ってんじゃないんだろうか。

警察庁、法務省、そして国会の方々もさすがに動いていただけることと祈念いたします。


今日の事故で命を落とされた、貴い6人の子どもたちのご冥福をお祈りします。
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