監督 イリヤ・フルジャノフスキー
ソビエト連邦の全体主義社会を再現するという実験的な試みのもと、1万2,000平方メートルの巨大セットでキャストたちが長期にわたって生活をしながら撮影されたドラマ。秘密研究所内の食堂で働くウェイトレスがフランス人科学者と関係を持ったことからスパイの容疑をかけられる。監督は『4(原題)』などのイリヤ・フルジャノフスキー。ナターリヤ・ベレジナヤ、オリガ・シカバルニャ、ヴラジーミル・アジッポなどが出演。ベルリン国際映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞した。
これは何ともまた厄介な映画でした。。。。
これをどう解釈すればいいのか非常に難しいところではあるのですが、まずはこの映画が撮られた背景から・・・・。
本作は、1938年から30年程に及ぶ、ソビエト連邦全体主義社会の恐怖を再現したプロジェクトです。
広大な再現セットで約2年間、徹底的に当時と同じ生活をしながら撮影。
オーディションで選ばれた膨大な出演者や、ノーベル賞受賞者、元KGB職員など本人が、プロットのみの即興で演じたという。
本国では公開禁止らしいが、今時そんなものどうにでもなりそうだとは思うけどね。
そんな背景を鑑みながらの個人的な見解ですが・・・・。
とりあえず当時のソ連を感じ取ることは出来ました。
ただ私個人としては根っからの物語資本人間なもので、主たる人物の女性ふたりの人間模様の感情を読み取ろうと必死になってしまうあまり、きっと本筋を見落としているんだと思う。
当時のソ連の背景なんかより、女の感情の起伏の激しさに嫌気がさしてそれどころではないのだ。
この映画が本当にプロローグであるとすれば、今後続編があるということだよね。
どのような方向で物語が進んで行くのか観てみたいと言う思いもある一方、これを今後何本か観るのかと思うと若干ウンザリしている自分がいるのも事実
そもそもこんな映画、どのくらいの人が鑑賞しているのかも疑問だし、今後ユナイテッドシネマ新潟さん責任持って全て上映してくれるのだろうか。
最近、結構途中で投げ出してる映画が多いんで不安しかないっすわ。。。。。。