監督 ジル・バケ=ブレネール
フランスの映画ですが、あまりフランスっぽくない印象を受けました。
1942年、第二次世界大戦のフランス。
ユダヤ人の一斉摘発により連れ出される一家族。
十歳の娘が咄嗟に幼い弟を納屋に隠し鍵を閉め「すぐに戻るからここに隠れてなさい、かくれんぼと一緒よ」・・・っと言いナチス兵に連れて行かれるが、当然帰ることは許されず、納屋の鍵を必死に守りつつ弟の安否を心配するサラ。
時代を2009年に映し、ある疑問をきっかけにサラの存在を知る女性ジャーナリスト。
サラの足取りを追いながら、サラの生きた過去を追い求め、そして・・・・・・・・
予告を始めてみた時、この映画は絶対観たい・・・・っと言うより、確認しなければ
・・・・っと言う衝動に駆られました。
戦時中ではありますが、いわゆる戦争映画では全くありません。
完全なヒューマンドラマです。
はっきり言って、非常に重たい映画ですが、是非この映画を直面して欲しい映画です。
この手の映画のネタは事欠きませんが、今回はちょっと色が違いましたね。
たまらなく歯痒く、愛おしく、何とも言えない映画です。
今のところ今年一番、心に残る映画でした。
それにしても親になってから特にですが、大人の都合で子供たちが傷つき、危険に晒されてしまうような映画は、鑑賞するのもきついです
是枝監督の「誰も知らない」は顕著な例ですが、子供が傷つく映画は、観終わった後の自分のケアが大変ですね。。。。。。
しばらくは思い出しただけで目頭が熱くなります。
・・・・花粉症のせいもあるかな?・・・・・・・・・・なんてね
ちなみに冒頭でフランス映画っぽくない・・・と申しましたが、一見そのように見えるだけで、訴え方は諸にフランス映画そのものです。
日本でもこんな映画が作れるようになれば、もっとヨーロッパ方面で評価されるんだと思いますが・・・どうかな。