面白いタイトルですね。
クムジャというのは主人公の女性の名前ですが、韓国でもかなり古風な名前とかで、60歳以下の人にはもうほとんど見当たらないんですって。
←(ウォンモ君の両親に、お詫びとして小指を切り落としたクムジャ)
クムジャは恩師パク先生の身代わりで、20歳から13年間服役します。パクはウォンモ君という幼い男の子を誘拐して殺した男。クムジャは自分の幼い娘をパクに人質にとられ、やむなく服役するのです。
刑務所時代は天使のような微笑みをもつ「親切なクムジャさん」として弱者に慕われ、出所後はその助けた仲間が力になってくれます。
クムジャがずーっと胸に秘めていて、仲間たちの力を借りなければできないこと・・・それは復讐です。
パク先生の妻になっているイジョンも昔の仲間。イジョンの協力でパクを拉致し、山あいの廃校に連れ込みます。パクを殺そうとしたときパクの携帯が鳴り、ポケットから取り出すと、そこには子供の宝物らしい小物がたくさんストラップにぶら下がっていました。殺したのはウォンモ君だけではないと悟ったクムジャは、復讐したいのは自分だけではないと考え始めるのです。
子供の処刑シーンのビデオを発見し、子供を殺された家族を廃校に呼び寄せ、ひと家族ずつパクに復讐のリンチを加えます。このシーンは凄惨なのに、ユーモア漂う不思議な雰囲気になっています。
棍棒しか持っていないある父親に、別の父親が「それでは何の役にも立たない。こういうナイフがいい」と言うと、言われた父親は左手に持っていた斧を棍棒にカポッとはめ込みます。見ているほかの家族も、私たち観客も「ほぉー」と妙に納得してしまいます。この斧の父親は興奮して危うく殺してしまいそうになるのを、妻から「私たちが最後じゃないのよ」と止められちゃうんです。
また、返り血があっても大丈夫なように、全員ビニールのコートを着ています。そして、すべての家族が思い思いの方法で復讐を果たしたあと、なんと記念写真まで撮るのです。
韓国映画、恐るべしだなぁ。すごいアイデアです。
この映画を誰にイチバン観せたいか・・・って、それは子供を殺したアイツや、殺してまだ捕まっていないアイツですよ。親の復讐心を知れ!ということです。
クムジャは養子に出されていた自分の娘も探し出すことができました。能面のようだったその顔に本当の表情が戻る時がくるのです。
主役のイ・ヨンエは「JSA」では紅一点。「ラスト・プレゼント」では売れない漫才師の妻。どちらも特に印象に残るという女優ではありませんでしたが、最近NHKテレビの「チャングムの誓い」で、ちょっと名前が売れているようですね(私は見たことないけど)。
私は姫と呼ばれているチェ・ジウより好きです。
昨夜は早く寝たので(恐らく9時30分ごろには夢の中)、6時間近く眠れました。けさも寒いです。
13時25分からの「親切なクムジャさん」を観るつもり。仕事のあとダッシュです。
13時25分からの「親切なクムジャさん」を観るつもり。仕事のあとダッシュです。