今日の女王サマ

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ジャニーズ映画とバカにできない『ちょんまげぷりん』

2010年08月07日 | 映画&本&音楽&TV
映画ネタ3連チャンです。映画に興味がない人にはゴメンなさい。

『ちょんまげぷりん』は荒木源さんの小説「ふしぎの国の安兵衛」がオリジナル。荒木さんは朝日新聞の元記者で、「ふしぎの国の安兵衛」はまだ3作目みたいです。
図書館で予約したときは誰も借りてなくてすぐに読むことができました。

180年前の江戸からなぜかタイムスリップしてしまった木島安兵衛は、現代の東京で頼れる人もなく、たまたま知り合った遊佐ひろ子親子のマンションに置いてもらうことになる。
シングルマザーで毎日をバタバタと過ごしているひろ子にとって、家事を一切取り仕切るからという申し出は渡りに船。
安兵衛は生真面目な人物で、料理、洗濯、掃除と全てを完璧にこなすまでになります。特にお菓子作りは天才的で、ひろ子の友人が応募したケーキコンテストに出場して優勝までしてしまう。
それから、ひろ子親子と安兵衛との関係は徐々に変化していくのです。

安兵衛は25歳の若者であるが、ひろ子の息子・友也がひろ子に向かって「ママはいくつ?」と聞く場面で、かなり年上である自分の年齢を言えずにいると、安兵衛は「人と人との繋がりに年は関係ないのだ」と言います。

が、次の画面で

「33(歳)でござるか!!」とびっくりして大声をあげるところではつい笑ってしまいます。江戸時代では大年増ですからね。つい本音が出ちゃったというところでしょう。

安兵衛が現代の東京で暮らしてもいいなと思い始めたころ、再びタイムスリップで江戸へ去ってしまいます。
プリンを作ってもらうのを楽しみにしていた友也は叫ぶ。「安兵衛さん、プリンはどうすんだよ~!」

しばらくして安兵衛の家があった麻布あたりを歩いている時、和菓子屋を見つけて入ってみると、そこに江戸阜凛なるものが売られていました。
創業者の絵を見ると安兵衛にそっくりで、ひろ子がプレゼントした携帯のストラップが襟元からのぞいている!

安兵衛は無事、もとの場所に戻れたようですね。

安兵衛役の錦戸亮は少々バタ臭い顔で、襟足の毛がモサモサして気になったんですけど、思ったより楽しめる映画になっていました。子役の鈴木福クンも可愛かったしね。

小説の方は、最近「ちょんまげぷりん2」が出たようです。今度は14歳になった友也がタイムスリップして江戸時代に行くみたい。
「ふしぎの国の安兵衛」を改題して「ちょんまげぷりん」にしたのは正解かも。読者層が少し広がったんじゃないかな。