
んもう~、とっても重い映画です。
主人公ジャマールは携帯電話会社のお茶汲み。ひょんなことから「ミリオネア」に出演することになったのですが一攫千金が目的ではない。それは最初のうちわかりません。観ていくうちに「どーも、お金にあまりこだわってないようだ」と。じゃ何のため?それを観て下さい。
イスラム教迫害で母を撲殺され、兄弟二人で生きていかなければならなくなった幼少時代。それはもう口では言い表せないぐらい悲惨なものですが、その生活のひとつひとつがすべて血となり肉となりジャマールを成長させていきます。

「ミリオネア」でどんどん正解を出していくジャマールは不正をしていると疑われ警察で拷問にかけられます。しかし刑事はジャマールが不正をしているのではないと徐々にわかってくれる。
クイズの問題が出されるたびにジャマールの中に蘇ってくる様々な出来事、思い出。それが全ての回答なのです。
その思い出の中に一人の忘れられない少女ラティカの面影もありました。
ラティカも「ミリオネア」を観ているはず。
そしてジャマールの人生を象徴するかのような最終問題。彼は正解を出すことができるか、そしてラティカは?

これほどハッピーエンドを願った映画はありません。
そして映画を観たあと、こんなにスカッとしたのも久しぶり。
映画が終わってもすぐに立たないで!インド風の集団ダンスで思わず笑顔になれますよ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます