数日前、ウォーターゲート事件の情報源は私だ、と名乗り出たFBI元副長官のニュースを、テレビや新聞でご覧になった方も多いでしょう。
わが家にはだいぶ前に買った「大統領の陰謀」のDVDがあるので、また見返してみました。
ワシントン・ポストのボブ・ウッドワードは当時、入社9カ月の駆け出し。相棒のカール・バーンスタイン(字幕ではバーンステインでした)は16歳からポスト紙で働くたたき上げの記者だったんですね。最初、ウッドワードが記事を書くと、こっそりバーンスタインが書き直すんです。文章が弱いと言って。たたき上げだから、どうやったら読者の目をひくかという掴みがうまいんです。
ウッドワードは「全ての情報がフェルト氏からではない」と言っていましたが、映画の中でも接触は3回だけ。2人が独自に調査したことの方がうんと多いんです。しかし、フェルト氏が出してくれた重要なヒントを元に動き回ったことは確かで、今回フェルト氏が自ら名乗り出たことで3人ともホッとしているんじゃないでしょうかね。
「大統領の陰謀」は公開当時、劇場でも観たし、レンタルビデオでも観たし、DVDも今回で2回目ですが、さらにあと何回か観たくなるような、そんな物語です。
わが家にはだいぶ前に買った「大統領の陰謀」のDVDがあるので、また見返してみました。
ワシントン・ポストのボブ・ウッドワードは当時、入社9カ月の駆け出し。相棒のカール・バーンスタイン(字幕ではバーンステインでした)は16歳からポスト紙で働くたたき上げの記者だったんですね。最初、ウッドワードが記事を書くと、こっそりバーンスタインが書き直すんです。文章が弱いと言って。たたき上げだから、どうやったら読者の目をひくかという掴みがうまいんです。
ウッドワードは「全ての情報がフェルト氏からではない」と言っていましたが、映画の中でも接触は3回だけ。2人が独自に調査したことの方がうんと多いんです。しかし、フェルト氏が出してくれた重要なヒントを元に動き回ったことは確かで、今回フェルト氏が自ら名乗り出たことで3人ともホッとしているんじゃないでしょうかね。
「大統領の陰謀」は公開当時、劇場でも観たし、レンタルビデオでも観たし、DVDも今回で2回目ですが、さらにあと何回か観たくなるような、そんな物語です。

◇バアちゃんとジイちゃんで観る?
その前に、プルプル食べに行く?
最近「ブルベイカー」のDVDを買ったんですよ。囚人として刑務所の内部を調査する刑務所長の話。買うのはいいけど、観る時間がなくて、オバアちゃんになってからゆっくり観るはめになりそう。
◇そう言えば映画の中で、記事を出すにあたって当事者にそれを電話で伝える場面があるのですが、その時、相手が「社主のオッパイをちぎってやる」と悪態をつく場面がありました。これにはちょっと違和感があったんですけど、社主が女性であったということだったらなんとなく合点がいきます。でもなんだか笑っちゃう悪態ですね。
>先月の米ニュースウイーク誌の誤報・訂正などはその最たるもの
◇昨年「ニュースの天才」という映画を観たのですが、この映画は、大統領専用機に唯一設置されている雑誌「THE NEW REPUBLIC」の新米記者がスクープした記事、41タイトルのうち、なんと27タイトルが捏造であったという事実が元になっています。
マスコミは真実を正確に伝えるのが使命。「大統領の陰謀」に出てくる主幹の「裏付けを取れ」の言葉を、今深くかみ締めるべきですね。
タイトルは、「ALL the President's Men」(皆んな大統領の味方)。ウッドワード、バーンスタイン以外の政府、マスコミはすべてワシントン・ポスト紙の敵だったという思いがタイトルに込めれられていますね。実際、孤立無援の戦いだったのです。
ポスト紙は、系列のラジオ局の免許を剥奪するぞ、と時のニクソン政権にブラフを受けました。一番偉いのは、それに屈せず、筋を通したキャサリン・グラハムという女性の社主だったと思いますよ。しかし、大統領との戦いに勝利したことでポスト紙の評価は俄然、上がりました。
その本をチェックするべく本棚を探しましたが、ありません。当時、私は、社会部の方面担当で、サブキャップに貸したことを思い出しました。ない、ということは、返却してもらっていないということです。明日にでも、返却を要請しましょう。
実は、3年前にワシントンポスト紙本社を訪れました。編集委員に会って一時間ほど話をしたのです。その時に、周りを見わたし、これが2人の仕事をしたポスト紙の編集局なんだ・・、と感慨を新たにしたことを思い出します。我々にとっては、調査報道の金字塔だったのですね。
ところが、その後の米ジャーナリズムを見ればお分かりのとおり、特に最近は、お寒い雰囲気です。先月の米ニュースウイーク誌の誤報・訂正などはその最たるものです。我々も、自戒せねば。どういたしましょう、女王。