芋を洗うがごとく・・・
英汰はセントヨゼフの高2に数学を教え、晶穂(26期生・支援学校教諭)が雪愛の質問に応え、奥さんが遅くまで残っている小6を教えている。
その横で寺岡(三重大学医学部5年)が浩斗(津2年)を教えてくれる。
高校生の部屋の芋を洗うがごとく・・・どうしても中学生の教室は中学生に使わせたいとの気持ちも働いた。
明日、試験の地へ向かう雪愛(高田Ⅰ類3年)に最後のアドバイス・・・悲壮な顔をするな、面接官を将来相手をする支援が必要とする生徒たちと思って話をしろ。
2階では平岡(三重大学医学部2年)の共通テスト対策数学。
高校生の部屋では高3の机が空き、そのスペースで莉世(34期生・三重大学教育学部2年)が高2数学。
さらに浩斗の授業終えた寺岡が幸太朗(津3年)の京都大学数学の授業に入る。
幸太朗の思考は京都大学数学には向いていない、これが俺の直観。ゆえに東京大学を勧めた、しかし幸太朗は「東京はちょっと遠すぎます、京都くらいが・・・」というらしいコメントで京都になった。想定していたように今、立ちはだかるのは京大数学。その攻略のきっかけを寺岡との併走で見つけてほしい。京大模試で数学が悲惨な点であっても判定はC・・・「日本史が、先生の諮問試験のプリントからたくさん出ましたから」と言ってくれるが、俺は京都大学の日本史を想定して諮問試験のプリントを打ち込んできた。たまたま出たんとチャウわい! しかし日本史は他の受験生に差を詰められる、それは時間の問題だ。この状況では数学をなんとか受験生の平均あたりに持ち込めば勝機は十分ある。
来週も寺岡に無理を言って幸太朗の時間を取ってもらうことにした。日曜日の伝説の講師も幸太朗の数学対策を考えてくれている。総力戦やな。
明日、地理の授業は6時から。そして私立を想定した英文法は8時から。これは高2と高3の合同授業で自由参加だ。
目まぐるしく対応が変わっていく。大学入試ではこの時期恒例、しかしその匙加減を間違えると致命的だ。