物忘れ防止のためのメモ

物忘れの激しい猫のための備忘録

五色塚古墳

2024-09-12 | 行った所

神戸市の西の端、明石海峡に臨み五色塚古墳は立地する。
*後円部から明石海峡を見る 対岸は淡路島
最初に全面復元がされた古墳としても有名である。古墳というと濠に囲まれたうっそうと樹木が茂る小山を思い浮かべる人が多かった。宮内庁が天皇陵として指定しほとんど調査されない古墳の多くがそうだ。だがそうでない古墳も多い。全国の古墳の数はコンビニより多いというが、後期の群集墳などどういう分に数えるのだろう。また鬱蒼と樹々が茂る小山は最初からそのように造られたわけではない。小山を築いたその上には葺石をを貼り付け、赤みの強い埴輪を巡らせる。人工物であることを主張していたはずだ。
五色塚はそのように復元されている。
前方部を海側に向け、後円部側に駐車場がある。
*後円部 右手に明石海峡大橋が見える
*小坪古墳
*小坪古墳案内板
陪塚とみられる小坪古墳との間を通って五色塚くびれ部近くに管理事務所がある。若干の出土品も並べてある。
*五色塚モニュメント
*案内板 復元整備50年をうたうならもう少し読める案内板にしてほしい。


*管理事務所内の説明版

葺石は奇妙なほどに整然と並べてある。黒い石発掘当初からあった石で、対岸の淡路島から持ち込まれたもののようだ。白い石は復元用に他から持ち込まれ加えられた川原石だ。
*葺石
*葺石
*葺石

前方部は長大に見える。
*前方部から後円部

*前方部から明石海峡
*後円部埴輪の並びと小坪古墳
円筒埴輪は鰭付きで、鰭を突き合わせて並べてある。こう見るとまさにバリアを作っているようだ。5.6個ごとに朝顔型の埴輪が挟まる。

*後円部の案内板
* これも見難い

*くびれ部近くに方形の島状遺構 古墳東側

古墳には設計図があり、このプランは奈良の佐紀古墳群の佐紀陵山古墳(日葉酢媛命陵)と丹後の網野銚子山古墳とそっくりだという。岸本直文という研究者が測量図を比較検討した。
*佐紀陵山古墳と網野銚子山古墳を突き合わせた図(北丹後古代資料館)

佐紀古墳群は去年(2023年)クラウドファンディングで資金を集め、航空レザー測量が行われた。速報は出たが、分析はこれからだろう。

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