岸田首相は退陣直前にクアッド首脳会議に出席する見通しだ(写真は2022年、東京で開催したクアッド首脳会議)
岸田文雄首相は退陣直前の9月下旬に米ニューヨークを訪れ、国連総会に出席する方針だ。
同月20日か27日投開票見込みの自民党総裁選を見極めて最終判断する。11月の米大統領選からの撤退を表明したバイデン米大統領とも会う予定だ。
9月22日ごろから数日間訪問する見通しだ。24〜30日に開く国連総会での一般討論演説のほか日米豪印4カ国の枠組み「Quad(クアッド)」首脳会議に出席する。
首相自ら提唱してきた核兵器製造に使う物質の生産禁止条約の交渉開始をめざす友好国との会合も開く。
総裁選の投開票日が9月20日の場合は臨時国会で新たな首相を指名するのは3連休を挟んで24日以降になる公算が大きい。
新総裁の選出後に岸田首相が国連総会に出席する形となるが、組閣を予定する新首相が訪米するには窮屈な日程になる。岸田首相は新たな総裁の意向も確認したうえで自らの訪米を最終判断する。
9月27日が投開票日の場合は総裁選の期間中に訪米する。
過去にも2021年9月の総裁選期間中に当時の菅義偉首相がワシントンを訪れ、クアッド首脳会議に参加した事例がある。
政府高官は「新旧どちらでも日本の首相は訪米したほうがいいが、新しい首相には厳しい日程だ。岸田首相が行くなら退任前のあいさつができる」と話した。
日経記事2024.08.17より引用