それはおいておいて、何故メソポタミア地方で人類初の文明が発達したのか考察したいと思います。一言でいえば、
①農業革命(農業の発明、狩猟移動生活→定住生活、安定した食糧生産)
➁家畜革命(家畜を始めた)
③文明の始まり
④脱農業が産んだ政治と戦争
⑤1枚の粘土板で始まった「文字革命」
⑥楔形文字と象形文字の発明
⑦貨幣の発明
⑧イデオロギーで見た世界覇権
⑨2000年前に国家を失っているのに何故ユダヤ教は滅ばないのか?
⑩ユダヤ教とグローバリズム、そして軍需産業
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①の農業革命(農業の発明、狩猟移動生活→定住生活、安定した食糧生産)
・今から1万500年前に、人類は水源のある場所で定住生活が始まった。
・家を建て、農業を始め、小麦・大麦を育てた。
・ヨルダンで発見された世界最古の集落跡(ナトーフ文化)
・ナトーフ文化とは、BC12500年~BC9500年前にヨルダン川・ユーフラテス川中流にかけて存在した亜
旧石器文化。人類の定住化、世界最古の都市の成立、世界最古の農耕の痕跡が残されている。
穀物の倉庫もあった。作物は大麦と小麦。
・世界中で農業が始まるが、作物が違った。中東は大麦・小麦、中国は米、南北アメリカはアメリカは、
トウモロコシ、カボチャ、豆類。アフリカはトウモロコシ、アフリカ稲、イモが原産。
・狩猟採集していたヒトと農業を始めたヒトの間で格差が生じた。
・同じ農業を始めたヒトの間でも地域による格差が生じた。(作物の種類)
・大麦、小麦は生産性が高く保存もきくので、中東に最初の文明が発展。
・アメリカに大麦・小麦はなかったがヨーロッパ人が持ち込んだ。
➁の家畜革命も、中東ヨルダンが最初とされている。
・9000年前、同じく中東ヨルダンの集落は大きな村に発展し、村の周りには大きな大麦、小麦畑が広が
り、野生動物の家畜化に成功。
・家畜化とは動物の移動を制限し、餌をやり、繁殖させる。これにより1年中新鮮な肉を食べることがで
きる、家畜からミルクがもらえる、寒さを防ぐ毛皮が手に入る、さらにスキを使って牛に土地を耕すこ
とができるようになった。
・主な家畜としては、牛・豚・馬・山羊、羊、水牛、ロバ、ラクダ、トナカイなど。
・家畜になれる条件は、大人になるまでの時間が1~2年で、子供をたくさん産み、人に慣れる事。
・もっとも役に立つ牛・豚・羊・山羊は中東が原産。
・9000年前、ヨルダンに数百人が住む村ができた。
③の文明の始まり
・中東はラッキーで、単位面積あたり収穫量が大きく、保存の利く大麦・小麦があり、もっとも役に立つ
家畜である、牛・豚・山羊・羊の原産地だった。
・生産性が上がると、農業をやらなくてもよい人たちが現れた。狩りは基本的に1チーム、食料を得るため
に、毎日全参加。しかし、農業は生産性が上がれば必ずしも全員毎日参加しなくても良く、各種の専門
家が現れた。
・それは、たまたま中東に住んでいたっ結果である、DNAの差ではなかった。必ずしも中東の人間のDNA
が世界の他の地域の人間のDNAが優秀であるというものではなかった。
④脱農業が産んだ政治と戦争
~最古のエリートが考えた余剰食料活用~
・至るところで支配者層やエリート層が台頭し、農耕民の余剰食糧によって暮らし、農耕民は生きていく
のが精いっぱいの状態に置かれた。
・こうして没収された食料の余剰が、政治や戦争、芸術、哲学の原動力となった。
・余剰食糧のおかげで、宮殿や砦、記念碑や神殿がつくられた
⑤1枚の粘土板で始まった「文字革命」
~最古の都市文明が生み出した統制の起原~
・コミュニティーが小規模で、人数が少なかった時、「文字」は必要でなかった。しかし、規模が大きく
なり、王国が出現すると、づしても「文字」が必要になる。
・なぜ文字が必要になったか?
-法律をすべての人に示すため
-税金を徴収するため
・最初に文字を考え出したのは、BC3000年頃メソポタミアで古代都市文明を最初に生み出した、古代
シュメール人。
BC3000年の終わり頃、メソポタミア地方南部の平野部で麦類やナツメヤシの栽培、牛・羊・山羊・
豚などの飼育を行い、キシュ、ウル、ウルク、ラガッシュなどの最初の都市国家を生み出した。
⑥楔形文字と象形文字の発明
・シュメール人によってBC3400年頃に発明され、メソポタミア全域で約3000年に渡り使用された。
・ほぼ同時期、古代エジプトでは約BC3200年頃に象形文字が発明され使われ始めた。
・約2000年遅れて、BC1200年頃、中国では漢字が発明された。交易で象形文字が伝わった?
・メソポタミア、エジプトから少し遅れて、BC3000年~2500年には、中央アメリカでも別の書記体系が発
明された。 距離が離れているのに何故? やっぱり、宇宙人が地球上に文明を与えた?
・これら書記体系の発明により、詩が書けたり、歴史書、物語、預言書、料理本も書けるようになった。
・国家として大事なこと、すなわち人口の記録、税金の記録、それらのデータを保存する事ができるよう
になった。
⑦貨幣の発明(1)
・1万1500年前には貨幣はなかった。必要に応じて物々交換。
・農業が発明されたが、最初の頃は自給自足。農業革命により余剰生産により農業しなくても生活できる
人ができ、様々な職業(医者・大工・聖職者・兵隊・法律家・サービス業など)が生れた。
・物々交換の代わりに、支払いに貨幣(当初は貝殻など)が使われた。また貨幣として牛・塩・穀物など
も使われた。価値がある物と認知された(信じ込まされた)。ある意味、虚構の物である。
組織・役職・企業も同じく、脳が作り出した、所詮は虚構のものである。
・これらはあくまでも無邪気に信じ込んだ人たちだけのコミュニティでのみ通用する物であることを忘れ
てはならない。紙幣は印刷されたただの紙切れに過ぎない。
・「貨幣は、多くの場所で何度も生み出された。その発達には、技術の飛躍的発展は必要ない。それは純
粋に精神的な革命だった。それには、人々が共有する想像の中にだけ存在する新しい共同主観的現実が
あればよかった」。
・誰もが貨幣をほしがるのは、他の誰もがやはりいつも貨幣を欲しがるからで、そのおかげで人は、貨幣
を出せば、欲しいものや必要な物を何でも手に入れられる。
⑦貨幣の発明(2)
・「私たちがそれ(貨幣)を信頼しているのは、王がそれを信頼し、それで税金を払うように要求するか
らであり、また、聖職者がそれを信頼し、それで1/10税を払うように要求するからである」。
・「1ドル紙幣を手に取って念入りに見ればすぐ分る。 一方の面にアメリカ合衆国財務⾧官の署名が、もう
一方の面には、『我々は神を信じる』というスローガンが印刷されたただの紙切れにすぎない」。
・「貨幣は簡単に、しかも安価に、富を他のものに換えたり、保存したり運んだりできるので、複雑な商
業ネットワークと活発な市場の出現に決定的な貢献をした。貨幣なしでは商業ネットワークと市場は
規模も複雑さも活力も、非常に限られたままになっていただろう」。
・世界最古の金属硬貨は、BC670年、アナトリア半島(現在のトルコ)リュディアで発明された「エレク
トロン貨とされている」。
・世界最古の紙幣は、今から1000年前の中国北宋時代(960-1127)に作られた「交子(こうし)」とされ
ている。
⑦貨幣の発明(3)
~支配者にとってお金とは~
・古代ローマでは、所得税10%、消費税2%、相続税もあった。
・支配者は効率よく」税金を徴収できた。さらに自分の都合で」増税することもできた。
・しかし、私腹を肥やすため、そういった勝手なことしていると、革命がおこる事を歴史は示している。
-16世紀にオランダがスペインから独立した独立宣言
-17世紀イングランドの清教徒革命
-18世紀のアメリカ独立宣言やフランス革命
などがあげられる。 これらの原因となった国民の不満は、主に増税によるもの
出所 国税局 税務署HP
⑧イデオロギーで見た世界覇権(1)
・スペインによるインカ帝国侵略
~カトリック・キリスト教徒による世界侵略~ インカ帝国から金銀略奪
このため、欧州は世界No.1の富裕地域に。また、欧州で銀食器が普及。
・オスマントルコによるコンスタンチノーブル(東ローマ帝国)侵略
~イスラム教徒による中東・欧州侵略~
・科学革命&資本主義・金融革命で勝者となった西欧列強:武器の高度化鉄砲、大砲。ミサイル、原爆
~世界を植民地化~
・世界大戦、ナチスドイツによるユダヤ人迫害
⑧イデオロギーで見た世界覇権(2)
・キリスト教、欧州列強の中での勝者の変遷
ポルトガル・スペイン→オランダ→イギリス→アメリカ
(カトリック→プロテスタント 東インド会社:株式会社)
・経済戦争
日本の台頭 → 中国の台頭(ロックフェラー財閥が支援)
・米ソ冷戦
勝者はアメリカ(自由・民主主義)、敗者はロシア(共産主義)
・今日も実質、世界の軍事産業と金融を支配しているのはユダヤ系金融財閥(ロスチャイルドなど)
⑨2000年前に国家を失っているのに何故ユダヤ教は滅ばないのか?
何故、ユダヤ勢力は最強を保ち続けているのか?
・2000年間、ユダヤ民族の神話・歴史を語り続けている。
シナゴーク(教会)では旧約聖書を読み聞かせ詩にはメロディをつけ歌い代々継承。
・キリスト教が強いのも、教会で新約聖書を読み聞かせ、賛美歌を歌い、代々継承。
・経済的には負け組のイスラム勢が力を日序している理由も同じ。
モスク(教会)でコーランを読み聞かせコーランにメロディを付け歌い、代々継承。
⑩ユダヤ教とグローバリズム、そして軍需産業
・ユダヤ教を考察してみたいと思います。
・世界の宗教は土地に根ざした地縁・血縁・共通の祖先の部族から成り立っています。
しかしユダヤ教は、古代イスラエル民族が古代エジプトに連れていかれ奴隷身分にまで落とされた記・
反省から、地縁・血縁・共通の祖先から完全に切り離された多様な部族をまとめた安全保障を目的とし
た軍事同盟の契約であります。
・ユダヤ人の定義はユダヤ人の母から生まれた子供、もしくは人種的にユダヤ人でなくてもユダヤ教を信
じていれば(軍事同盟への契約)ユダヤ人とみなされます。 これは民族の数が少ないので兵士集めの
為。
・またユダヤ教ではユダヤ人間での利子を禁止していますが、ユダヤ人以外から利子を取ることを奨励して
います。これは武器をもたなくても経済が戦争に勝つ手段となることを頭の良いユダヤ人は理解している
からです。
・だから今日のユダヤ系国際金融財閥が、グローバル経済、民族廃止、移民賛成、ネオコン軍需産業が主
体の理由。
・古代イスラエルは多神を認めていて拝一神教でした。拝一神教とは多数の神々から一つの神のみを信じ
るというものです。実際、英語の旧約聖書を読んでも、神・天使は「エル」ですが複数形の「エロヒー
ム」という言葉が出てきます。
・一神教(絶対神は一人だけ)になったのはモーゼがイスラエル民族を率いてエジプトを脱出した後で、
BC800年頃のモーゼ書最終的編集です。
・ちなみに、エジプト脱出はBC1300年頃。
・一神教にした理由は裏切りを許さない軍事同盟だから。ユダヤ教ではヤハヴェ(YHVH)を絶対神とし、
偶像をつくるのを固く禁じているのは、ユダヤ教自体がグローバルな軍事・経済同盟であるからです。
(参考)
・
・ロスチャイルド財閥-111 国際金融財閥の序列
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/af41696ec05203f68b46d63b897e9b3d
・ロスチャイルド財閥ー85 ヴェネチアの黒い貴族: 人類史絶対勝者のルーツ
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/ee17d9c2af99e8fb646a1c44d6e8e129
・【世界権力シリーズ】 ベネチアの黒い貴族 デル・バンコ一族
https://www.youtube.com/watch?v=KI38_9MqJvo
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哲学・宗教・思想 ここまでの投稿記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/7da98797504886d8b9eaa2e5936655e6
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ロスチャイルド財閥-163 ロスチャイルド財閥について今まで投稿してきた記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/fedeabe97fbe342e880f7195d00dabec
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世界の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/14d30c37bfae00d834c78d49da070029
日本の財閥 ここまでの投稿記事リスト
https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/6958fc72746302160416dd6dad039f68
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https://blog.goo.ne.jp/renaissancejapan/e/93ef8de49c1ff9039ce7446f1f3fb0e8
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