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米ランディーズドーナツはボリュームと種類の豊富さが売り
飲食店運営などを手掛けるグリット・インターナショナル(東京・渋谷)は今春、米国のドーナツ店「ランディーズドーナツ」の日本1号店を開く。
ランディーズは米ロサンゼルス発祥のブランドで米国、韓国、フィリピンに店がある。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの元取締役で、グリットの芳賀剛社長に日本市場での戦略を聞いた。
はが・たけし 1999年ドン・キホーテ入社、2013年ドンキ傘下の日本商業施設で社長。17年パンパシHD取締役。21年から現職。東京都出身。49歳
今春の1号店は渋谷を狙う
――ドーナツ市場は競争が激しいですが、ランディーズの特徴は何でしょうか。
「1952年創業のブランドで、ボリュームが多く、低価格でしっとりとしたスタンダードな味を特徴としている。
ドーナツ1個のサイズは競合他社の1.5倍ほどもあり、米国での価格は最も安い商品だと2ドル(約310円)前後だ。人気映画『アイアンマン』の作品の中にも登場し、直径約10メートルの巨大なドーナツの看板がトレードマークになっている」
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米国では巨大なドーナツの看板がトレードマークに
――日本1号店の戦略や狙う顧客層は。
「1号店は流行の発信地である東京都渋谷区で開業したい。顧客層は10〜20代の若年層を想定している。
ドーナツの価格や種類は米国にならい、1個あたり300〜550円で、40以上の種類を考えている。ラインアップの豊富さを売りにする。韓国など他の国のランディーズとレシピを共有しており、韓国ではやっているものを導入したり、日本独自の商品を開発したりする」
「持ち帰りの利用が大半とみているが、店内には20〜30席ほどの飲食スペースを設ける。生地の発酵から揚げる調理まで店内の厨房で手がけて、出来たてのおいしさを提供したい。客単価はイートインで1000円前後、持ち帰りでは1500〜2000円を想定している」
高さ2㍍のショーケースに数百個陳列
――店作りでは、どのように競合店と差異化しますか。
「(約20年間在籍した)パンパシHDでは、『ドン・キホーテ』で店のエンターテインメント性を重視してきた。ランディーズでも、品ぞろえとボリュームの見せ方にこだわりたい。
お客さんに最初に驚きを感じてもらえないと、ブランドが定着しない」
「店内には高さ約2メートルのショーケースを置き、ドーナツを数百個並べる。ドーナツ店は通常、在庫をレジカウンターなどの裏に保管しているが、あえてお客さんに見せることで、視覚で楽しめる空間にしたい」
「合理的な店舗運営で知られるマクドナルドも参考にしている。タッチパネルで注文できる専用端末も導入する。厨房に人員が必要なので、会計などの他の業務は機械化で効率化する」
――ランディーズは米国では約20店(24年10月末時点)を展開しています。日本での出店計画を教えてください。
「28年末までに50店を出店したい。東京や大阪、名古屋、福岡とした主要都市に出店していきたい。
厨房付きの店舗は広さが100平方メートルほどで、5店舗ほどのドーナツの製造をまかなえるようにする。
厨房付きの店の周辺に衛星店として、15〜50平方メートルほどの店を作る方式で、集中出店していく。参入当初は都市部の出店になるが、中長期的には、ランディーズを地方にも広げる」
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日本で店舗を展開するグリット・インターナショナルの芳賀剛社長(24年12月、東京都渋谷区)
ドーナツを日常食に
――セブン―イレブン・ジャパンが24年に店内調理のドーナツに再び参入するなど、異業種での競争も激しくなっています。
「ドーナツにはパンと同等の潜在性があると考えている。市場は広がっているが、米国のように朝食にドーナツを食べるような習慣は日本にはまだない。スイーツではなく、日常食としてドーナツを食べる文化を根付かせて、市場を開拓していきたい」
(聞き手は平岡大輝)
日経記事2025.2.15より引用