こんにちは。山梨大学・NPDLのひろしです!
先日、大変興味深い本を読みました!
「キャン・ユー・スピーク 甲州弁?」五緒川津平太(ごちょがわつっぺえた)
甲州弁をマスターしようと日々努力している私ですが、まだまだ知らない甲州弁が・・・
山梨に来たばかりの時、甲州弁に混乱したことを思い出しました。
自動車教習のときに
「そこは右ぃ寄っちょし。」
と言われた私。
まだ甲州弁を耳にする機会がそれほど無かったもので、
「しちょし(否定)」と「しろし(肯定)」の区別がつかず、
言われた通りに(私はそう思った)右に寄ったら怒られました
あとは・・・「えらい」。
山梨の人はよく「えらい」を使いますね
多分標準語だと思っている人も多いのではないでしょうか?
「えらい」とは、「大変」「しんどい」「疲れた(る)」という意味ですね。
「そりゃえらいじゃんね」=「それは大変だね」
「あぁ~えらい」=「あー疲れた(o´Д`)=з」
ということです。
「そりゃえらいじゃんね」
と言われて、褒められてるのかと勘違いして、
「ありがとう」などと言うと、微妙な空気になったりします
「あぁ~えらい」に関しては、
「この人何自分のこと褒めてんの?」って最初は思ってました。笑
そして、この本を読んで初めて知った事実のうちの1つがこれです!
名前のイントネーション
私、実は本名が「ひろみ」なのですが、
山梨に来てから「ひろみ」と呼ばれることが多くなりました。
今までは「ひろみ」だったのに。・・・伝わるでしょうか?
「ひろし」のイントネーションで、「ひろみ」と呼ばれる感じです
最初は、「なんでだろ?」とか思っていたのですが、
方言の一種だったのですねー。
目からウロコです
とても面白かったので、ここでいくつか甲州弁をご紹介しましょう
山梨の方は、「え、これって方言だったの?」ということもあるかもしれません。笑
上に紹介した本の他に、「甲州弁を読む」(渡辺雄喜著)も参考にさせていただいています。
また、私が生活の中で得た知識もあります。
山梨県人の方に、教えていただきました^^
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まずは、よく耳にするものから。
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★しちょし
・・・先ほどもあったように、否定を意味します。
「かぜひいちょし」「転んぢょし」などと使います。
★「もちに行く」=「取りにいく」
・・・わからなくはないのですが、最初は戸惑いました。
★「ほぉけぇ」「あぁほぉ」=「あ、そうなんだ」
・・・決して「あほ」と言われているわけではありません。
★「ほ(そ)ーずら?」=「そうでしょ?」
・・・「ずら」が若い子たちの間でブームになることがあるようです。 「悪っぽい」とか。
★「背中かじって」=「背中がかゆいからかいて」
・・・甲州弁の代表選手みたいなやつです。 最初は驚きます。 背中に噛み付いてはいけません
★「~っちゃいんらか」=「~ていないのか?」
・・・大屋さんとかによく「実家帰っちゃいんらか?」って聞かれます。
帰っちゃいんです。山梨が大好きなんです
★「いっさら」=「全く~無い」
・・・これは私も最近よく使います!マスター!
★「わりぃじゃんね」=「あらすいませんね」
・・・こうやって並べるとずいぶん印象が違いますね。笑
「~じゃん」は、横浜の人も使いますが、ニュアンスが微妙に違います。・・・言葉では説明できない・・・
★「いいさよー」=「全然いいよ」
・・・つまりは[ You are welcome.]ってことです。
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たまに聴くもの。
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★「みしょう」=「みせてみろ」
・・・同年代の子はあまりつかってないですね。
★「どういで」=「なんで」
・・・上に同じく。あまり聞きませんが、50代以上の方が使うイメージがあります。
★「コピッと」=「ピシッと」「きちんと」
・・・いったい誰が考えたんでしょうね・・・?驚きです。
★「てーっ!」=「えっ!」
・・・驚いたときに使います。なぜ「て」なのか、これも謎です。
★「来おし」=「おいでよ」
・・・「こおし」を変換したら「高尾市」と出てきました。
★「だ(ら)っちもねぇ」=「しょーもない」「くだらない」
・・・ほとんど死語のようですが、私は好きです。・・・使う機会はあまりないですが・・・
★「しわい」=「小憎たらしい」など、嫌な様子
・・・最初は「しわくちゃなこと」だと思いました。
★「ぶちゃ(ー)る」=「捨てる」
・・・捨てるという行為の最上級のような感じがしますね。
切りがなくなってしまうので、ここらへんで・・・。
お楽しみいだたけたでしょうか
この他にも、いっぱい、いっぱい、いーっぱいあります
いつか、驚いたときに自然に「てーっ!」と言えるような、
甲州弁マスターに私はなりたいです^^