2023年現在、この国ではキャッシュレスが進んでいるようだ。
現金よりもクレジットカードでの決済を優先する。スーパーでの買い物やレストランでの支払いは現金でもできるものの、マウントクックのハーミテージホテルのカフェなどではキャッシュレスオンリー。オプショナルツアーの料金支払いもキャッシュレスオンリー。
何よりも、ニュージーランドでは外貨両替をする場所が少なすぎる。ほぼ空港の両替場でしか受け付けていない。現地の大手の銀行で複数回チャレンジしてみたがダメだった。加えて外貨両替は手数料がかかるのでお得ではない。
物価については日本よりもおおむね高い。特に高いものが外食である。レストランでメインディッシュを食べようものなら25~30$(2200~2700円)。ガソリンはレギュラー(unleaded91の油種)でリッター約200円。スーパーにおいては野菜や卵が高く、肉や一部の果物は逆に日本よりも安い。まぁ全体的に割高ととらえておいてよい。
レンタカー料金についても決して安いとはいえず、車種によってピンキリだが、一日7000円~11000円くらい。空港に窓口があるレンタカー屋で借りれば多少割高になり、空港最寄りに無料送迎バスで行くレンタカー屋なら多少割安になる。
安く旅行するというのは、つまるところ手間をかけてコストを圧縮しているということである。極限まで安くしたければ、極限まで手間をかけることになるが、それをやればやるほど不安が増えることになる。
今回私は初めての試みをいくつか行った。
①KAYAKというアプリを使って航空券を手配したこと。
②海外SIMを購入し、ニュージーランドでスマホの通信を繋げて、情報的にも時間的にも無駄をなくすこと。
③貸別荘を借りるという、ホテルのチェックインとは異なった方法での宿泊。
なにしろ久々の(9年ぶり)の海外である。歳を取ったせいもあるか、随分臆病になった。英語などほとんど忘れてるので、まともに言葉が理解できるのかどうかも不安である。海外での運転についてはそれなりにしてたのでその点は不安は少なかったが、しかし郷に入れば郷に従え。その国の運転マナーやタブーなどがあるはずである。こうなると、細かい点まで気になり始める。飛行機の乗り換えで無料ターミナルバスに乗らなければいけないのだが、はたしてちゃんと見つかるのか?などなど。
そのような不安をできる限り少なくするため、私は出発前に可能な限りネットで調査に調査を重ね、旅程のほぼすべてを計画的に練り上げた。ただし旅程をあまりにも作り付けにしてしまうと、それはツアーとほとんど変わらなくなるので、見るべき観光地をネタ切れにならないように20数か所ピックアップしておき、天候や状況によってアドリブで変更できるような調整はしておいた。
しかし、それでも想定外なことが起こる。前回記したような乗り換えの混雑や混乱などがまさにソレにあたるが、そのほかにも様々なことがあった。うれしい想定外なら問題にならないので、以下に嬉しくない想定外を書いていこう。
●ニュージーランド航空のボーイング787-9のエコノミークラスの座席が狭すぎる件について。
狭い!とにかく狭すぎる!この狭さで10時間乗り続けるのは地獄である。安さのためには致し方がないとはいえどもこの狭さは酷すぎる。最初は錯覚かと思ってた。これがかつてのエコノミーの座席と同じ幅であると。なので「ああ、俺ももうおしまいか・・・エコノミーに10時間も乗ってることができない体力にまで衰えたのか・・・」とおもっていたが、そうではなかった。
今回の旅でなにが一番しんどかったのかというと、この飛行機の座席の狭さに尽きる。またまた大げさな・・・という人もいるかもしれないが、大げさでもなんでもない。ボーイングは狂ったのでは?と思えるほどの狭さである。
私はこれまで「なにがなんでも窓際派」だったが、もしも、この787-9の機体にもう一度乗ることがあるのならば、迷わず座席を通路側に指定するだろう。(もっとも、こんな狭い機体はもうえらばないだろうが)
もしくはプレミアムエコノミーなる座席をえらぶことをおすすめする。これは予算の都合もあるのでなんともいえないが、4~5時間ならともかく、10時間のフライトでエコノミーの殺人的な狭い席に閉じ込められるのは拷問以外のなにものでもない。
さて前回に続き今回も、ニュージーランドへの「文句」のような記事になってしまったように見えるが、そういうネガティブキャンペーンをしようという意図はない。なによりもニュージーランドは素晴らしい国であり、風景は最高であったことをここに記しておく。だからこそ、ニュージーランドへこれから行かれる旅行者に対して、私が犯した失敗(?)に未然に気づいてもらい、回避あるいは対策をして旅行の計画を立てて欲しいと思ってここに書いたわけである。
次回はニュージーランドの景色などを紹介します。
(今回の写真は上からテカポ湖の「善き羊飼いの教会」からの写真と、プカキ湖からの写真)
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