マウントクック山国立公園の最寄りはTWIZELという名前の町である。
GOOGLEMAPでの位置は↑の画面の通り。画面右上がクライストチャーチの町で、画面の左下のハートのマークが2つある箇所がTWIZEL(トワイゼル)となっている。この町にはスーパー、ガソリンスタンド、そして貸別荘やモーテルなどの宿泊施設がそろっており、旅の拠点にするにはちょうど良い場所だ。
マウントクック山の麓にもホテルはあるのことはあるのだが、麓にはスーパーがないので、結局買い出しはトワイゼルの町まで下向することになるし、ホテル料金も割高になる。
こちらはマウントクック国立公園の拡大図。
ハイキングコースのルートはかなりあるが、ここでは代表的なものだけ。
①フッカーバレートラック。
第1・第2・第3の橋を越えて、最終的にはマウントクック山を望める氷河湖にたどり着くコース。往復2時間~3時間。
②タスマングレイシャービューポイント。
タスマングレイシャーの駐車場から往復約40分くらいの比較的短いコース。ただし階段がおおいので見かけの距離よりは体力をつかうが、①ほどはしんどくないコース。
③タスマングレイシャー ビューニアザレイク
同じくタスマングレイシャー駐車場から往復50~60分くらいの比較的なだらかなコース。終点の氷河湖からは氷河湖ボートツアーが出ており、このツアーの予約はマウントクック国立公園内のハーミテージホテルにて予約をすることができる。(料金は165NZ$)
④地図上には記されてないが、マウントクック国立公園の手前に飛行場があり、ここからタスマン氷河の遊覧飛行が行われている。ヘリコプターかセスナ機で氷河上空を飛んだり、氷河に降り立ったりするツアー。(料金はピンキリで、400~600NZ$)
さて冒頭の写真はフッカバレートラックから、第2の橋あたりの景色。
渓谷がえぐられて土手のようになっている灰色の箇所は、かつて氷河が山を流れるときに山体を削り取った岩屑や土砂が土手のように堆積したものであり「モレーン」という。このモレーンはこのあとに紹介する写真でもたびたびでてくる地形である。
マウントクック国立公園内の道路。眼前に広がる平原は、最終氷河期の終わりに氷河が削り切って平らな土地になったことを示している。
平原の所々に大きな石が落ちているのは「迷子石」と呼ばれているものであり、これは氷河の上に乗った大きな石が、氷河の流れと共に下流に移動し、最終的に氷河が溶けることによって石が遠くまで運ばれてくるという現象である。これはアメリカのセントラルパーク内にある大石とおなじ現象で、かつて大きな氷河があった土地で現在では平原となった場所では、世界各国で見ることができる。
ニュージーランドの南島の南東の地方では、夏にもかかわらず写真のような茶色の一見枯草のように見える植物がある。これはタソックという名のイネ科の植物で枯れているわけではない。
近年の地球温暖化により氷河が溶けてできた氷河湖。1990年代にはここ一帯は氷河に覆われていたという。
次回は遊覧飛行の記事になります。
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