千葉県の南端、館山の根本海岸。
以上のようなメカニズムである。
これは河川による段丘形成のもので、メカニズムは大地の隆起と水による侵食といったように海岸段丘とおなじようなものだ。あと違いがあるとすれば、氷河期と温暖期の河川の流量の違いによる侵食の度合いである。
空からみた根本海岸。
この地は地層的には新生代新第三紀あたるもので、古くても今からおよそ2300万年前のものである。東日本には日本海溝と南海トラフがあり、プレートの沈み込み帯で剥ぎ取られた付加体が日本列島の海岸の陸地を作る。その付加体を合わせれば、千葉県南部の地層は白亜紀の付加体も含まれるという。
とはいえ、この地の地質は砂岩と泥岩、礫岩のミルフィーユであり恐竜の化石などはほぼ見ることはできない。
新生代新第三紀、第四紀は地殻変動による大地の隆起と、氷河期における河川の侵食くらいのものしかなく、恐竜時代のダイナミズムは無い。
さて、館山のこのあたりは海岸段丘で有名な土地である。館山から陸の方をみると、大地が階段状に段丘がいくつも形成されているのが見える。
以上のようなメカニズムである。
こうしてみると、日本列島全体が付加体という見方も可能であり、事実列島は太平洋側の陸地かは日本海側への陸地に行けば行くほどだいたいにおいてその地層は古くなる。
海岸段丘は以上のメカニズムをたどるのだが、もう一つ河岸段丘という別の段丘上がある。
これは河川による段丘形成のもので、メカニズムは大地の隆起と水による侵食といったように海岸段丘とおなじようなものだ。あと違いがあるとすれば、氷河期と温暖期の河川の流量の違いによる侵食の度合いである。
空からみた根本海岸。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます