好事家の世迷言。

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事件163『元太の必殺シュート』(第55巻)考察。

2012-12-23 | 『名探偵コナン』原作考察
今回の事件は、ダイイングメッセージの理屈も強引ながら、
それ以前に、キャラクターの行動原理が甚だ強引と言う他ない。

考えるに、作者は「小嶋元太」という登場人物を、完全に持て余してしまっている。

元々の彼は、力自慢の頼もしい団長だった。
『歩美ちゃん誘拐事件』でロープを引き続けたり、
『命がけの復活』でコナンを背負ったりする彼は輝いていた。

だが、事件を追って先に進む役は、やがてコナンに移っていった。
元太のいる意味は、リーダーよりもトラブルメーカーの側面が強まっていった。

結果、今回の元太の役回りは、何故か狭い駐車場でサッカーボールを蹴り続ける
「イタズラ坊主」――というか、単なる愚か者になってしまっている
『幽霊屋敷殺人事件』で垣間見られた「野球好き」の面も消されてしまっている。

更に言うなら、もっと重要だろう「食いしん坊」という要素まで消されてしまっている。
サッカーの勝敗が気になってケーキも食べないという点こそ、まさにコナンの気質ではないか。
で、そのコナンはサッカー忘れてケーキに喜んでるのだから、正直頭が痛くなってくる。

挙げ句の果てに、元太はアニメ版タイトルでまで侮辱される始末。
「必殺シュート」なんて彼はしてない。殺人なんてしていない。
どういうつもりなんだろうかアニメスタッフ。

それでは。また次回。
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