好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

事件200『もののけ倉でお宝バトル』(第66巻)考察。

2013-09-08 | 『名探偵コナン』原作考察
『奇抜な屋敷の大冒険』『怪盗キッドVS最強金庫』と続いて3回目、三水吉右衛門のカラクリ。
同じ倉で、外から見た時と、内から見た時と、その様子が食い違うという着想は興味深い。
ただしメイントリックである「吊り天井」は、ある有名な漫画で実は既出だったりするのだが。

私が問題視したいのは、メインキャラ二人の激しい凋落である。

一人は灰原。
何故か終始、不機嫌極まりない顔で描かれている彼女。
特に序盤、小林に想いを寄せる白鳥を陰から詰る姿は、見苦しい事この上ない。
しかもどの口が言うか、この罵倒。

「イラつくのよね。自分の気持ちをなかなか伝えず女を振り回すラブコメ野郎」

ならば灰原よ、自分の秘密をFBIにも伝えず周りを振り回してるあなたは何なんですか一体。

そして、いま一人は平次だ。
彼は人として、特に探偵として、決してやってはならない事をした。
それは、自分の保身のためだけに嘘をついた事だ。

それも、計画的にコナンに頭を下げさせて撮った写真、即ち捏造した証拠品を用いて、
第三者である子供たちを騙すという行為は、私には悪質にしか感じられない。
こんな行為をして、友人をも見下すような人に、
他人様の人生に対して説教する資格は無いと私は思う。

この事件を境に、私の中の平次は“死んだ”。
『外交官殺人事件』で、『どっちの推理ショー』で、『服部平次との三日間』で、
勝負よりも事件解決を選んだ彼は、もう二度と見られない。
そのじつ彼は、組織に対しても、この「バーボン編」では全く関わらないのだ。

それでは。また次回。
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