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一億年後の夏の話をしよう

2018-07-28 | 

福岡市科学館で進化熱が高まっていた時期に、古本屋で久々に再会したので
ついつい買ってしまった本があります。

フューチャー・イズ・ワイルド」、初版発売は2004年。
家に今までなかったということは、出た当初は図書館で借りて読んだのかな。

人類絶滅から500万年、1億年、2億年後の地球。
環境も現在とは激変した世界に生きる生物達の進化予想図。
もちろん、それは荒唐無稽なものではなく、刊行当時の生物学等の知識を結集した
信じられる未来予想図、というものでございます。

氷河期到来、氷河と砂漠で懸命に生きる500万年後の生命たち。
高温多湿、海水面上昇の中生きる1億年後の生命たち。
ふたたびすべての大陸が一つになった世界で生きる2億年後の生命たち。

あるものは巨大に、あるものは別の形質を獲得し。
どれも現在の生命の延長線上でありながら
サイズや生態を大きく変化させ、その時代に適応し、繁栄しているという
そのビジュアルも当時のCG技術で鮮やかに表現されています。

刊行から14年が過ぎて思うのは、この年月の間に進歩した学問と技術で
新たに予想をたてればもしかしたらまったく違う答えが出るのではないか、ということと
人類がどれだけ地球や生態系を「傷つけた」としても、
滅亡から500万年も過ぎてしまえばそれすら大差のないことになるのか、
それとも、人類が滅びるときは、この星、そして星の生命体たちもろとも、ということに
なってしまうのではないのだろうか、ということ。

「答え合わせ」ができることはおそらくないのでしょうけれど、
この星の生命たちがひとつでも多くの進化の可能性を残せるように、
「地球の使い方」「生命との付き合い方」というものを
人類全体、そして個人としても日々考えなくてはいかんのだろうな・・・とは
改めて思いなおすことにはなったのでした。

・・・「スプラトゥーン」のイカたちって、やっぱりこの本が下敷きになってるのかなぁ。

コメント
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