映画を見た後、今日はインプットの日にしようと
長崎歴史文化博物館で開催されている「北斎漫画」展に行ってまいりました。
浮世絵というジャンルの頂点を極めた画家のひとりである葛飾北斎。
「富岳三十六景」がその代表作でありますが、
死後も刊行され続けたライフワークのひとつともいえるのが
絵見本というかカット集的なものである「北斎漫画」でございます。
市井で暮らす人々、動物、建築、武具、山水、妖怪、神仏に至るまで
ありとあらゆるものを描き、最終巻が出たのは没後30年になってから。
江戸庶民のユーモアを感じさせるものから、
当時入ってきた西洋画の遠近法についての解説、
さらに当時最新型のフリントロック式拳銃の解説画、
そして一時同居して挿絵を手掛けていた曲亭馬琴作品のキャラまで
その絵は多岐にわたっております。
版元から「これを見てその通りに描けばなんでも描ける」という
見本として作られたものではあるのですが
見て楽しいイラスト集としての需要のほうが
多かったんじゃなかったのかな…とも思いました。