…久々に再会したグウェンからマイルスに告げられたのは、
あらゆるマルチバースのスパイダーマンが集まる軍団の存在だった。
スパイダーマン2099ことミゲル・オハラに率いられる彼らに告げられたのは
スパイダーマンに待つ「悲劇」の存在。
果たしてマイルスは、「すべて」を救うことはできるのか?
3部作(トリロジー)の2作目。
スターウォーズの「帝国の逆襲」に
ノーランバットマンの「ダークナイト」。
1作目はそこで終わってもいいようにコンパクトにまとめられ、
3作目は大団円として終わりに向けた大きな流れが収束していくもの。
2作目、とは1作目の要素を大きく拡げながら、
続編を楽しみにさせつつ、そこでもかなりの満足感を得られるもの、が
要求されるポジションでもあります。
今作は前作のあらゆる要素を拾い、膨らませ、
キャラクターたちを追い込み、掘り下げ、
”前後編の前編として”終わっていきます。
そう、今作は3部作の2作目でもあるし
前後編の前編、でもあります。
しかし、それでも物足りなさは感じず、
「どうなるんだ…来年の続きも絶対に見ないと」と思わせるのは
「アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー」以来かもしれません。
そして今作(とおそらく次作も)は「ザ・フラッシュ」と同じく
「ヒーローとなる『資格』や『代償』」の物語でありますが
おそらく着地点は大きく異なることになると思うし、
どちらかといえばこちらが好みの展開になるかもしれない、という予感がしています。
前作をまだ見ていない人はできれば前作を見た上で、
それ以外の情報をあまり入れずに見に行ってほしいな…と思わされる
この夏必見、の一作です。
吹き替え版もプロの声優の本気が感じられるいい仕事ですよ。悠木碧すげえ。