3月発売の本をやっと読みました。
アメコミヒーローの倫理学 10人のスーパーヒーローによる世界を救う10の方法
映画化もされているマーベルとDCの10人のスーパーヒーローを
5つのペアに分けて、それぞれをひとつのテーマを軸に「争わせ」て、
よりヒーローとして現代社会で見習うべき倫理観を持っているのはどちらなのか、を
選んでいくという本になります。
登場ヒーローは以下のとおり。
ハルクvsウルヴァリン
グリーンランタンvsアイアンマン
バットマンvsスパイダーマン
キャプテン・アメリカvsミスター・ファンタスティック
ソーvsスーパーマン
著者のトラヴィス・スミスはコンコルディア大学(カナダ)の政治学の准教授であり、
相当なコミックファンでもあります。
今作も映画だけでなくアニメや原作コミックの情報も盛り込まれており、
それらの知識があればあるほど、より深く楽しめる本、と言えるのではないでしょうか。
いくつかは結論に納得がいかない、と感じる部分もあったりするのですが
それも踏まえたうえでの「倫理学」なのかな、とも思えたり、
あくまでこの本は考える材料であり、どう感じ、どう実行に移していくかに
繋がっている本なのかもしれない、と思ったり。
「倫理学」というものさしを通すと、このキャラクターはこう見えるのだな、という
そんな楽しさを感じられる、といいますか。
アメコミヒーローに少しでも興味のある方、
現代社会を少しでも良くしたい、と思っている方におすすめしたい一冊です。