嵐でロボットが漂着したのは、人間のいない野生の島。
怪物と恐れられながらも、島で己ができる「仕事」を探す中で
一羽のカモの雛、一匹のキツネと出会い、
カモの親として手探りの子育てを行う中で、
ロボットの中に「何か」が目覚めていく。
「ヒックとドラゴン」などを手掛けたスタッフによる
動物とのふれあいで意思を持っていくロボットもの、という時点で
外しようがないというか絶対好きな奴ですやん、って感じだったのですが
キャップ4とかを優先した結果今日になってしまいました。
期待通り、いやそれ以上のものを確実にお出しされましたし
今年のアカデミー賞長編アニメ部門最有力、も納得の出来です。
上映時間もコンパクトでダレ場もほとんどなく、
特に後半、畳みかけるようにクライマックスが連続してくる作品です。
ただ、個人的にその後半の畳みかけっぷりが
「もったいないな」と思ってしまったというか、
4つくらいのでかめのイベントが連続してどんどんどんどん、と来る流れに
もうワンクッション挟めればいいのに、とは思ってしまって。
どれ一つを取り上げても映画のピークにできるポイントだと思ったので
それがこう連続して来てしまうと…という忙しない感が
感想として残ってしまいました。
上映時間があと10分か15分長くて、
映像で示唆的に示される人類の現状をもう少し見せてもらえれば
個人的にはもっとありがたかったかもしれません。