Rimshot!!!!

映画観たり、アメコミ読んだり、占いしたり。

ナイト ミュージアム エジプト王の秘密

2015-03-12 | 映画
公開前ですが、試写会(2D字幕)で見てまいりました。

魔法の石版の力で魂をもった展示物が夜な夜な動き、
毎日がパーティーなニューヨーク自然史博物館。
しかし、石版に謎の変色が発生、展示物の動きがおかしくなる事態が発生します。
石版の秘密を知るのは石版を作ったファラオのみ、
そしてそのファラオが現在展示されているのはイギリス、大英博物館。
夜警のラリーといつもの仲間は、大英博物館に忍び込み
ファラオを探すための冒険を行います・・・。

ロビン・ウィリアムズ(ルーズベルト大統領(の蝋人形)役)の遺作となってしまった
シリーズ3作目にして最終作となる今作。
ベン・スティラーは主人公ラリーと、ラリーをモデルにした原始人・ラーの2役で活躍。
「2」のスミソニアン博物館に続いて、今度は大英博物館を舞台にしているわけなのですが
いかにもスミソニアンな展示品を活かした前作に比べて、今作は大英博物館を舞台にしながらも
あまりその魅力をアピールできていないのではないかなぁ・・・と思えてなりません。
今回の大英博物館側の「展示品人物」は冒険の目的であるファラオ夫妻とランスロットだけであり、
前作のリンカーン像に匹敵するインパクトはない・・・というか
あまりに自然史博物館側からいつものメンバーがついて来過ぎていて
大英博物館ならでは、な空気が欠けていたのは残念なところです。

しかしストーリー面では成長した息子との関係を軸にし、
親と子それぞれの成長を描く、とシリーズとともに成長していった子供と親それぞれの
胸に残るものになったのではないか、と思います。

そして今回の見せ場はまさかのあのスター俳優のカメオというかゲスト出演。
20世紀フォックス作品ならではの、あのキャラクターの演技も見せたりしてくれて
サービス精神旺盛というか、本当に性格いい人ですw

・・・あとは、やはりロビン・ウィリアムズの台詞の一つ一つが胸に残りますね。
これが最後だというのは、やはり寂しいなぁ・・・

公開は3月20日から。春休みにご家族そろってどうぞ。


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帰ってきたアメコミ入門 その1

2015-03-11 | 漫画
気がつくと、アメコミが大変なことになっていました。

映画の予定は2020年までびっしりと存在、
TVドラマも続々放送開始、そして日本にもほぼリアルタイムで上陸。
TVアニメも地上波で毎週放送されるようになり、
邦訳コミックも毎月悲鳴をあげるほど販売されています。
そしてアメリカでの展開も日本で大きく話題になるような、そんな世の中になっています。

アメコミ読んで20年(気がつくとそうなってた)、こんな社会がくるなんて。

しかし、これだけ盛況になってしまうと、困ったことも起きてきます。
新しく興味を持った人は、どこから入ればいいのだろうか、と。
もちろんぶつかったものから入ってきてもらうのがいいんだろうけど、
「なんだかよくわかんないからもういいや」となってしまうのも、寂しい。

そこで「入りやすい入口」をこれから何回かに分けて、いくつか紹介していこうと思います。
あくまで一例、として触れて頂ければいいかな、と。

第1回め、まずはよくある疑問、から。

「マーベルとかDCとか言ってるけどどういうこと?何が違うの?」
「アベンジャーズにバットマンってどうしていないの?」


これは簡単にいえば「会社の違い」です。
アベンジャーズ、X-MEN、スパイダーマンはマーベルという会社の、
バットマン、スーパーマンはDCという会社のキャラクター
になります。
だいたい「アメコミ」といえば8割がたはこの2社の作品を指します。

アメコミの特徴は、同じ会社のキャラクターはだいたいにおいては
同じ世界で暮らしている
、ということです。
これはキャラクターの権利を会社が持っている、ということに由来します。
だから同じ会社のキャラはちょくちょく共演したり、
アベンジャーズのようなチームを組んだり
して活躍します。

しかし、会社が違うと住んでる地球・・・いや宇宙から異なることになり
めったなことでは共演することはありません。
特に映画となると映画会社間の問題、というものもあって
コミックでは同じ会社だけど映画の会社が違うから共演はできないよ、ということもあります。
(それもあって、「アベンジャーズ映画にスパイダーマンが出るかも」はニュースだったのです)

「アメコミって全身タイツの人が殴り合ったりビーム出したりするやつしかないの?」


これも良く聴く話ですね。
「アメコミはヒーロー物しかないからいろんな漫画がある日本漫画が偉い」という
そんな意見もよく目にいたします。
たしかにジャンルの大半はヒーロー物ですが、それは日本の少年漫画の主流が
能力バトルものなのと同じ、という見方もできますし
「ヒーローもの」というジャンルの中に、長い歴史の間にいろんなジャンルを内包してしまったのが
メインのアメコミである、という考え方もできます。
悪と戦うその一方で恋愛や結婚、育児に不倫に離婚、差別や貧困などの社会問題も触れれば
学園での日常生活も描かれたりもする、そんな世界がアメコミのヒーローもの、なのです。

また一方で、日本でいえば青年誌やサブカル誌的な非ヒーローもの漫画や
日常を描く漫画も存在しており、邦訳本も色々出ておりますし映画化もされています。

「アメコミってどれも絵が濃ゆい感じで怖い」

これについてはまず、アメコミを描くシステムについての話を。
アメコミの大多数は「分業制」です。
原作者、作画、ペン入れ担当、カラー担当、台詞入れ担当・・・と
多くの場合は明確に分業化されています。
日本の漫画で言う原作者と作画担当、あとはアシスタント、という部分が
明確にクレジットされる形で分業化されている・・・
という風に考えるとわかりやすいかもしれません。
日本でも編集がストーリー展開などに助言をすることも多いようですが
多くのタイトルが同じ世界を共有しているアメコミでは
編集と原作者による交通整理もより重要になっている、と考えていいでしょう。

そしてキャラクターの権利を会社が持っている、ということは
同じキャラクターを色々な人が描く、ということでもあります。
(このあたり、ゲームとかのアンソロジーコミック的なものを想像してもらうといいかも)
そしてアメコミでは、だいたい60年代あたりからデッサン・解剖学的にも整った
筋肉や骨格描写を基本とした絵柄が主流という形で固まっていくことになりますが
80年代から日本の劇画やアニメなどの影響が入ってきたりもして、
現在ではさまざまなスタイルの絵の作品が出てくるようになりました。
(邦訳されているものでも、写実的なものから3頭身ディフォルメ絵まで!)

ですのでこれに関しては「色々あるから、好きなのを選んでね」ということで。
・・・ただし、(特に原書は)「表紙詐欺」が横行している
(表紙だけ人気のある人が描いている場合が多い)のでご注意を。

「スーパーマンとかバットマンとかキャプテンアメリカってもう70年以上もやってるらしいし、
 スパイダーマンとかX-MENとかアベンジャーズも連載開始から50年以上なんでしょ?
 今から入るのって大変じゃない?」


・・・これに関しては、実はアメリカでも問題に思われていました。
特に映画化で認知度が広まった昨今、「長い歴史」と「積み重なった設定」、
それによる「いちげんさんお断り的空気」をなんとか打破しよう、と
マーベルもDCもさまざまな方法を考えてきました。

その一番の例がDC側の「New52」という『世界のリセット』です。
DCは過去に数回、増えすぎた平行世界とかをリセットしては
また設定が積もっていく・・・ということを繰り返し、
その最新のものが2012年に行われた「フラッシュポイント」→「New52」というリセットでした。
全ヒーローの誕生やその出会いから語りなおしたこのリセット作品は
日本でもバットマン、スーパーマン、ジャスティス・リーグ、シャザム!、フラッシュといった
映画化&ドラマ化予定のキャラたちの邦訳が発売中です。

一方のマーベルは世界のリセットは行ってはいませんが、
映画から入ってきた層に向けた平行世界「アルティメット・ユニバース」や
仕切り直しを行った「マーベル・ナウ」といった方法で新しい読者獲得に動いています。
(追記:2015年夏のイベント「インカ―ジョン」→「シークレット・ウォーズ」と
 その後の「オールニュー・オールディファレント」でマーベルも大幅な世界の変更を行いました)

そして日本の読者に向けて、なのですが・・・
実は今出ている日本語版アメコミのほとんどには、詳細な解説がついています。
キャラクターの名前・歴史やストーリー中で言及されている過去の事件、
そして引用されているカルチャーなどの説明も入っていますので
安心して読み進めることができる・・・と思います。
また、それでもわからないことがあれば現在は日本語のWikiなどもいくつか存在しているので
そういったものもうまく利用していけばいいのかな、とも思います。

次回は「入口におすすめの映画」あたりを予定しております。
素朴な疑問などありましたら、お気軽にどうぞ。
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DC:ニューフロンティア 下

2015-03-10 | 漫画
「DC:ニューフロンティア 上」感想をお先にどうぞ

ハル・ジョーダンを迎え、動き始めた火星への極秘有人飛行プロジェクト
「プロジェクト・クラウド」。その裏に隠された真の目的とは・・・
一方で政府は、フラッシュやジョン・ジョンズたちを捕獲しようと動き始める。

翼竜飛来事件や、謎のパニックに見舞われる人々。
彼らが恐れる「中心」とはいったい何なのか?

・・・アメリカ、そして人類を、地球を襲う未曽有の危機に、
ついに新時代のヒーローたちが結集する!


上巻では「50年代アメリカの抱えた病巣と、その中でもがくヒーローたち」という側面が
強く出ていた感もあり、「DCキャラを使った『ウォッチメン』的な性格の話かな?」と
思って読んでいたのですが、下巻では物語は一気に熱量を増し、
フラッシュ、マンハンター・フロム・マーズ、チャレンジャー・オブ・ジ・アンノウン、
そしてついに登場するグリーンランタンにアダム・ストレンジ、グリーンアロー、
ブラックホーク、アクアマンといった超人・常人入り乱れたヒーローたちの結集に、
己のアイデンティティを取り戻したスーパーマン、ワンダーウーマン、バットマンのBIG3も
それぞれのやり方で、世界を襲う危機へと対処していきます。


解説にもあるように、未知や限界、そして現実という壁へと挑んで
理想の未来にむけて突破していく物語、という物語の根底にある精神や、
はたまた細部にいたるまでも、映画「ライトスタッフ」の影響が大きい作品であり
特に下巻ではヒーロー達が一列に並んで歩いて行く見開きシーンに
その影響を色濃く感じます。

現実のアメリカも、もちろんコミックの「シルバーエイジ」の世界も、
この先の世界はベトナム戦争という大きな傷を負うことになりますし
この作品でも触れられた数々の問題には、いまだ尾を引くものもあります。
しかし、それでも。
理想を追いつづけ、問題解決を目指していく限り、いつか理想は実現する。
その理想こそが我々の目指すべき「ニュー・フロンティア」である、という
ケネディ大統領の演説で締めくくられる物語は、
コミックを、ヒーローを、そしてアメリカの持つ理想を「それでも」信じ、愛し続けるという
作者であるダーウィン・クックの宣言でもあるのかな、とも思えました。


DC:ニューフロンティア 上
DC:ニューフロンティア 下


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3/9~15の運勢

2015-03-08 | 占い
花も咲き始めていますが、花粉が飛ぶ時期ですね。
花粉症にとっては、辛い時期です。


牡羊座:塔(正)
信念がぐらついてきていませんか?病気は放置せず早めに病院へ。

牡牛座:女帝(正)
苦手を克服して、成績が伸びてきそうです。そろそろ結婚を考える時期かも・・・?

双子座:星(正)
頭が冴えてきます。旅行先で素敵な出会いがありそう。

蟹座:魔術師(正)
ダイエットや健康づくりに取り組み始めるのにいい時期。異性にももてそう。

獅子座:女教皇(正)
恋愛も友情も、精神的なつながりを優先したほうがいいでしょう。疲れたらゆっくり休んで。

乙女座:愚者(正)
積極性が状況を好転させます。ギャンブル運も上がってきそう。

天秤座:恋人(正)
二者択一が必要になるときです。直感で決めれば問題解決へ。

蠍座:節制(逆)
気持ちがだらけてあらゆる面に悪影響が。恋人との関係もマンネリ化の危険信号。

射手座:戦車(逆)
怪我や事故には十二分に用心を。気持ちの先走りを押さえて相手のことを考えて。

山羊座:運命の輪(正)
一目惚れが幸運な人生への鍵になるかも。臨機応変に対処して。

水瓶座:吊された男(逆)
しばらくは苦しい状況に。意地を張らずにさっぱり諦めて。

魚座:月(正)
不安が頭から離れない一週間。恋愛面では三角関係などのトラブルの兆しも。


3月2週目。受験シーズンもラストスパートだったり、
就職活動も解禁されたりと忙しい時期ですが、
こんな時期だからこそ、休めるときはゆっくり休んで体力回復につとめたいものですね。
無理をし過ぎず、楽しい一週間をお過ごしください。
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バットマン:リルゴッサム 1

2015-03-06 | 漫画
「バットマン」と言われて想像するもの。
それはやはり、犯罪と戦う「闇の騎士」としての、
ダークでハードな物語、ではないでしょうか。
ゴッサムの裏路地で、または世界各国を飛び回り
コソ泥から大量殺人鬼、世界規模のテロリスト、時には宇宙からの敵とも戦う
偏執的な使命感に突き動かされる黒いケープの十字軍。

・・・しかし、この作品では。
ハロウィンや感謝祭などのさまざまな行事を舞台に、
ディフォルメされたかわいいバットマンやロビン(ダミアン)が
コミカルな犯罪者たちを追いかける、そんなふんわりした作品になっています。

バレンタインデーにうっかり媚薬をかぶってしまって、
ゴッサム中の女性から追いかけられるジョーカーや、
父の日にアルフレッドにごちそうを作ろうと
キッチンで大騒ぎになるバットファミリー・・・と
笑顔になる作品の中に、
ミスター・フリーズの孤児たちへの思いや、ダミアンの親子関係の物語など
おもわずしんみりしてしまうものもあったり。

そして、この作品には本当に数多くのバットマンキャラが登場いたします。
ジョーカー、キャットウーマン、ペンギン、ベイン、ポイズンアイビーに
ラーズ・アル・グールにスケアクロウ・・・といったヴィランに留まらず
ヒーロー側でもアウトサイダーズの一員・カタナに
ダミアンの友人である超人アビューズに変身するコリンといった
今までの邦訳作品であまり見ないキャラも登場する、ということで
この1冊からバットマン登場キャラを学んでいく、というのもいいのかも。

5月には2巻も発売予定、日本を舞台に巨大ロボも出てくる話も収録、と
かわいく、たのしく、すこししんみりするこの1冊、
是非多くの方に読んでいただければ、と思います。


バットマン:リル・ゴッサム 1

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