Bob Dylan「MODERN TIMES」を聴く。ディラン、五年ぶりの新作だ。
前作の発売日は、そうあの日、2001年9月11日である。
この五年間が、ディランの眼にどのように映ったのか。期待は高まる。
ロカビリー、ブルース、4ビート・ジャズ、ワルツ…。
アメリカン・ルーツ・ミュージックに則った音楽性を提示している。
最近僕は、ジョニー・キャッシュ~ロバート・ジョンソン~映画『オー・ブラザー!』のサントラなどを遡って聴いているので、かつてのディラン作品に比べてすんなり耳に入ってくる。
「ボブ・ディラン=難解」というイメージがあると思う。
正直僕も高校生のころ始めて聴いたときは、「何だこのだみ声は!?何でこんなに長くて単調なの!?」って思っていた。
けれども、ドキュメンタリー映画『NO DIRECTION HOME』を観て、印象がガラリと変わった。ディランが身近に感じられるようになった。
この映画で、デビュー直後のディランが、敬愛するフォーク歌手ウディ・ガスリーに会いに行くシーンがある。
自らが影響を受けたものに直接出会うこと。歴史を身体化するというか…。
「MODERN TIMES」におけるルーツ音楽へのアプローチも自らの足元を見つめる作業なんだろう。
このアルバムの最後の曲、「AIN'T TALKIN'」では、「喋ったりしていない、ただ歩いているだけ」(中川五郎訳)というフレーズが繰り返し歌われている。
ディランは誰にも道を示さない。ただ歌っている。足元を見つめながら。
PS.グーグルに動画が公開されています。ジョニー・キャッシュと共演する貴重な映像などが見られます。
http://video.google.com/dylan.html
前作の発売日は、そうあの日、2001年9月11日である。
この五年間が、ディランの眼にどのように映ったのか。期待は高まる。
ロカビリー、ブルース、4ビート・ジャズ、ワルツ…。
アメリカン・ルーツ・ミュージックに則った音楽性を提示している。
最近僕は、ジョニー・キャッシュ~ロバート・ジョンソン~映画『オー・ブラザー!』のサントラなどを遡って聴いているので、かつてのディラン作品に比べてすんなり耳に入ってくる。
「ボブ・ディラン=難解」というイメージがあると思う。
正直僕も高校生のころ始めて聴いたときは、「何だこのだみ声は!?何でこんなに長くて単調なの!?」って思っていた。
けれども、ドキュメンタリー映画『NO DIRECTION HOME』を観て、印象がガラリと変わった。ディランが身近に感じられるようになった。
この映画で、デビュー直後のディランが、敬愛するフォーク歌手ウディ・ガスリーに会いに行くシーンがある。
自らが影響を受けたものに直接出会うこと。歴史を身体化するというか…。
「MODERN TIMES」におけるルーツ音楽へのアプローチも自らの足元を見つめる作業なんだろう。
このアルバムの最後の曲、「AIN'T TALKIN'」では、「喋ったりしていない、ただ歩いているだけ」(中川五郎訳)というフレーズが繰り返し歌われている。
ディランは誰にも道を示さない。ただ歌っている。足元を見つめながら。
PS.グーグルに動画が公開されています。ジョニー・キャッシュと共演する貴重な映像などが見られます。
http://video.google.com/dylan.html