リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

ティービィーヘッド/三題噺

2006-09-30 | music
●ニュース23にレディオヘッドのトム・ヨークが出ていた。知的な人だったなあ。環境問題やブレアを批判していた。ソロ・アルバム聴いてなくてごめんよ、トム。

●GAPでカーゴ・パンツを買う。僕はGAPが嫌いじゃない。アメリカンな雰囲気でかっこいいじゃないか。試着する時、店員の「お似合いですよ」とかいう御世辞は絶対バカにしてるよなあ。

●ザ・クロマニヨンズ『タリホー』聴いてる。ヒロト&マーシー、三度目のバンド結成。ハイロウズ以上に無駄を削ぎ落とした、“ロック”を取ったら何も残らない程の、骨格だけで音楽をやってる。一時期遠ざかって、聴いてなかったけど、やっぱりこの二人は最高だな。


気が早いか

2006-09-26 | Weblog
まだ九月だというのに、2007年度の手帳を買った。
調子に乗って「モレスキン」スケジュール+ノート(ソフト・カバー仕様)。
最近、革製品に心惹かれるのは、オヤジ化してるからだろうか。
手帳といっても、管理する程のスケジュールもないので、事後的に映画の半券などを張っ付けたりすると思う。
仕事用に「L!fE」の薄い2week diaryも使ってるんだけど、この手帳のいいところは、ページの頭に「今週の目標」という項目があるところ。
自分を奮い立たすためになんか書こうと思うんだけど、空欄のままだなんだよね。


画像の読唇術

2006-09-24 | photo
…画像は君に語りかける  聞こえない声の唇を読む

いつから歩くこの地下道  酔ってるわけじゃないけれど  蛍光灯の白い灯り、 が届かない闇の住む辺り

壁の落書に流れる考古学的時間  電話ボックスで話してた奴の行方は知らん  都市に張り巡らされたこの迷路  足跡が後ろから聞こえるのは気のせいだろう

画像は君に語りかける  聞こえない声の唇を読む

堂々巡りのこの徘徊  大体ここは何処なんだい?  そもそもおれは地下道の  真っ暗暗に魅せられたの

この道はきっとこの街の  産道に繋がっているはず  抜け出せないおれは言うに及ばず  この道はずっとこの先も  出口のないクラウンの壺  おれは全くの思う壺

画像は君に語りかける   聞こえない声の唇を読む…

理想の教科書?

2006-09-18 | book
あなたにとって「教科書」とはどんな存在だろうか。
強制的に読まされるもの?実用的なマニュアル?
「理想の教科書とは何か」と問われたら、どう答えるだろうか。

『ユリイカ』9月号が「理想の教科書」という特集を組んでいる。
文科系の雑誌なので、話題は国語の教科書に集中している。
国語教科書は、ほかの科目と違い、恣意性が高い。様々なジャンルの文章を集めたアンソロジー的なもので、時代によって教材となる文章が入れ替わる。
よく漱石・鴎外が教科書から消えたなんて報道がなされたりする(まあ、これは嘘っぱちの風説だが)。
日本人の誰もが日本語に関わっているため、教科書問題では一番口出ししやすい。サッカーの中田の引退コメントを教材に、なんてニュースもあった。

石原千秋は、「国語教材の裏テーマは道徳だ」と、『国語教科書の思想』(ちくま新書)で喝破した。実に刺激的な指摘であり、私は目からうろこが落ちた。
『ユリイカ』の特集でも文芸評論家の斉藤美奈子と対談している。

高校の定番小説教材は、『羅生門』『こころ』『山月記』である。この並びは、いづれも自意識の「倫理」が問題となっている点で共通する。
「倫理」は他者との関係性によって問題化する。主人公に対して、『羅生門』では老婆が、『こころ』では友人Kが他者の役割を果たす。『山月記』は語り手と李徴の関係が問題になるのではなく、虎になった李徴が虎になる前の自己と向き合う形で、「内なる他者」との対話が主題化する。

小説は、テクストとして、いかようにも読解可能だが、教室空間ではこうしたフレーミングが行われざるを得ない。いかなる枠組みにも収まらない部分が、本来小説の魅力ではあるのだが。
それは自分で図書館や本屋で出会ってもらうしかない。
好奇心の「きっかけ」くらいになればいいんじゃないだろうか。
「理想の教科書」を求めるよりも、教科書から離れて世界が広がるほうが「理想」的のような気がする。

いま詩はどこにあるか、あるいは言葉の日本珍紀行

2006-09-18 | book
いま、“詩”はどこにあるのだろうか。
「現代詩」が言葉の表現の最前線から遠ざかって久しい。
「詩人」を職業として生計が成り立っているのは、谷川俊太郎と銀色夏生だけだ、という笑い話もある。

都築響一著『夜露死苦現代詩』(新潮社)は、リアルな“詩”を求めて、トリビアルな言葉の表現を蒐集した作品である。
都築響一は、一人暮らしのワンルームを撮影した『TOKYO STYLE』、地方の観光地のテーマ・パークや秘宝館をフィールドワークした『日本珍紀行』などの作品で知られる。
オシャレなインテリア誌やカタログ化した観光ガイドに対して、「こっちがリアルだろ」とカウンターを提示する、アンチの方法論が都築響一の特徴だ。
『夜露死苦現代詩』は、文芸誌「新潮」に連載されていたそうで、ここでも相手の懐に入ってカウンターを食らわせる方法論は変わらない。


なかにはキワモノの文章も紹介されているのだが、私が注目したのは、「七五調の表現」群である。
たとえば、「夢は夜ひらく」は32種類(!)の歌詞があるそうだが、

 赤く咲くのは けしの花
 白く咲くのは 百合の花
 どう咲きゃいいのさ この私
 夢は夜ひらく

この七五調の呪文的な繰り返しが無限のバージョンを派生させるかのようだ。
暴走族の背中の刺繍も七五調である。玉置宏の曲紹介もまた…。
元々、万葉集の長歌が五七・五七…の繰り返しであり、日本語の音律は五七調・七五調に向かいがちである。
交通安全の標語も、五七五七七の川柳風であったりする。
こないだブック・オフのBGMで流れていた日本語ラップが七五調であった。
無意識に手にした“表現”が、万葉以来の定型である点が面白い。
定型の反復的リズムは、観念的な言語実験に陥った現代詩人が忘れた、“声に出して読みたい”身体的な言語体験なのかもしれない。

本日の清涼飲料水

2006-09-17 | food&drink
ジンジャー・エール買って飲んだ。こんな味だったっけなあ。

って思ったら、カナダ・ドライじゃなかった。
ウィルキンソン・ジンジャエール
アサヒから出てる、元は英国の100年以上前からあるブランドだそうだ。
甘さ控えめで、ショウガの辛さが鼻にツンとくる。
これはこれでウマイ。
これで酎ハイ作るといい感じなんじゃないだろうか。
ウィルキンソン・ジンジャエールHP

本日の弁当&雨降り

2006-09-14 | food&drink
崎陽軒「チャーハン弁当」食べる。
週に一度は“常食”してる弁当。520円也。崎陽軒といえば「シューマイ弁当」だが、こちらは値段が720円、常食するにはちと高い。
チャーハンが、ちゃんとパラッとしてて、油っぽくないのが良い。いい仕事してます崎陽軒。
横浜駅で乗り換える方は是非、お試しいただきたい。

今週は雨降りで気温も下がったので、スーツに袖を通す。
半袖シャツの上に着ると、吊り革につかまってる時とかマヌケなんだけどね。

本日のカレー&ブック・ハンティング

2006-09-10 | food&drink
地元のカレー屋「ベンガル」。
僕が住む町は、いつの間にか、「カレーの町」キャンペーンが張られているんですが、実はそんなに普及してません。
この店は「カレーの町」が唱われる前からある老舗。
チキン・カレーにジャーマン・ソーセージと目玉焼きをカスタマイズ。
美味いです。(お通し?のコールスローもウマイ)

最近の古本漁りの収穫は、村上春樹・文/安西水丸・絵『ランゲルハンス島の午後』の単行本。
昔、文庫で読んだことがあるけど、大型本で見る水丸画伯のイラストは格別です。


本日のインストア

2006-09-09 | music
タワーレコード横浜モアーズ店にて「勝手に観光協会」インストア・イベント観る。
「勝手に観光協会」は、みうらじゅんと安斎肇の観光ユニット。
ローカルな観光地を訪れて勝手にPRソングを作るというプロジェクトだ。
遊びを仕事にしてるというか、仕事を遊びにしてるというか、大の大人が下らない事をやってるのが、素敵だ。
イベントは、ひたすらゆるいトークで終わった。
二人の掛け合いはとても面白かった。

みうらじゅんがやっていた街の看板の文字を撮影して般若心経を作るという「アウトドア般若心経」が完成したと言っていた。
タモリ倶楽部で、その全貌が明らかになるらしいので、こちらも楽しみだ。