リンムーの眼 rinmu's eye

リンムーの眼、私の視点。

トーキョー・カンコウ4

2007-02-28 | town
その4「ウエノ」


東北新幹線の発着駅「上野駅」は、「北の玄関口」と呼ばれた。
映画『ALWAYS三丁目の夕日』にも、集団就職を駅前で迎え入れる印象的なシーンがあった。
今回は、現在のウエノをカンコウする。

子供のころ、上野といえば、上野動物園がある場所だった。
土産に買ってもらった「動物カード」をよく眺めていたことを思い出す。
中高生のころは、社会見学で訪れる西郷像・アメ横がある場所だった。
このような名所以外にも、小さな寺社仏閣や旧蹟が上野公園内には点在しているのを知ったのは、ごく最近のことだ。
そしてもちろん、多くの美術館・博物館が密集する場所だ。

「上野は築き成されたる公園なり、陰気なる神の庭なり、貴族的なり」
斉藤緑雨は、上野の特徴をこのように記している。
緑雨には、上野と浅草の町の特徴を比較した断章があり、そのうちの上野についての部分をいくつか引いてみる。

「上野は樹木の公園也、茶を喫するの公園也」
「上野は目の公園也、眺望の公園也」
「上野は湿れる公園也、涙の公園也」
「上野は風流なり、死せる風流なり、古(いにしへ)を見るべし」

これらの特徴は、現在の上野にも当てはまるのではないだろうか。
どこか訪れる人々を包み込む歴史の湿り気を感じさせる場所。観光客も馴染みの客も、同じように受け入れる寛容さ。
上野の楽しみ方は、「ココに来たならコレとコレはチェックしとかなきゃ」なんてガイドブック的に歩くのではなく、「なんとなく目に付くものを見て歩いてたら半日経ってた」なんてそぞろ歩きにあるんじゃないか。



上野公園を抜けると、正面にデンと構えている東京国立博物館、ここは素晴らしい場所だ。
特に、私は常設展示をお勧めしたい。
特別展示目当てで行くと、それだけもボリュームがあるので、パスしてしまう人が多いが、もったいない。
常設展示は、日本の文化史の流れが大体つかめる構成になっている。
特に考古室は、土器、土偶、埴輪が所狭しと並んでおり、わくわくする。
この博物館は、建築自体も歴史的に格調高く、玄関や階段、ステンドグラスなど装飾の細部も見逃せない。



緑雨じゃなくても、こう言いたくなる。
ウエノは、懐深き文化の貯蔵庫なり。
一度で全てを見通せると思う勿れ。

気まぐレシピ

2007-02-26 | food&drink
中華料理屋の一品料理は値が張る。
それでは家で作ってみようと思った。
冷蔵庫には鳥肉とピーマンがあるし。

「鳥肉とカシュー・ナッツ炒め」
鳥肉に胡椒、塩で下味を付け、つなぎに片栗粉をまぶす。
ピーマン、キャベツを賽の目に切る(玉葱があればもちろん使う)。
ニンニクを微塵切り。

まず油をひいたフライパンにニンニク、鳥肉を投入、焼き色付くまで炒める。
その後、ピーマン、キャベツを投入し、塩、中華の素で味付け。
カシュー・ナッツを投入し、掻き混ぜながら水に溶いた片栗粉を垂らし込み、いい具合の頃合に皿に移す。

おお、中華料理屋に負けてないぜ!
夢中で食らい、画像撮るのを忘れたてしまった。

音壁景

2007-02-25 | photo
音楽にまつわる壁面の光景。
聞こえるかな?
画像からミュージックが。


ディランと思われるイラストの看板。


JAZZメンに彩られたシャッター。


レコード盤とレトロなポスター。
配置具合がいい。
実は漫画喫茶のディスプレイ。

トーキョー・カンコウ3

2007-02-25 | town
その3「ヱビス」
恵比寿に行く。
東京都写真美術館でやっている「文化庁メディア芸術祭」をみるために。
アート、エンターテインメント(マンガ・アニメ含む)など視聴覚表現の全てが対象となるこの催し。
先端技術や斬新な手法のメディア・アートがタダで楽しめる。
特に現代アートは、単に眺めるだけではなく実際に体感するインタラクティブ作品が主流になっており、なかなか触れる機会がないので、こういう場は貴重だ。
普段使わない感覚・知覚を刺激された。
来週までやっているので、お近くの人は是非行ってみてほしい。

その後、同じガーデン・プレイス内にある「ビール博物館」に行く。
ここは穴場なナイス・スポットである。
試飲コーナーがあり、250円で美味しいビールが飲める。

話は飛んで、
井上陽水奥田民生『ダブルドライブ』購入。
夢のようなコラボレーション再び、である。
二人とも「スケッチが完成品な人」という感じ。
合作といっても個性のぶつかりあいというよりも、「同じ紙に落書きしました」という趣き。
もはや、思い付きなのか推敲を重ねたのか、韻を踏んでいるのかオヤジギャグなのか、常人には判別出来ない境地だ。

今日は風が強く、花粉が飛びまくっていたようだ。
帰宅後、くしゃみ連発している。

ポップ・アイコン礼賛

2007-02-23 | music
これだけはクッキリハッキリされておこう。
木村カエラは最高だ!

僕は、アンディ・ウォーホルが好きである。影響を受けたと言いたい位だ。
エルビス、マリリン、キャンベル・スープ…。大衆消費生活の憧れ・象徴を表象的なシルクスクリーンに定着した。
「ポップ・アート」の「ポップ」は、時代のアイコンであり、そんな「ポップ」な表現が好きだ。

木村カエラのサード・アルバム『scratch』を呆けたように聞いているが、オビに「全曲シングル候補でした(笑)」とあるように、見事なまでにキャッチーなポップスである。
全てのポップスが「ポップ」なわけじゃない。
「ポップ」な表現と、ただのポップスの違いは何か。
「ポップ」の基準はどこにあるか。
僕の場合、その線引きがウォーホルだ。


木村カエラのクッキリハッキリした歌声がどうしてこうも「ポップ」に響くのか。
キャンベル・スープのクッキリハッキリした輪郭が教えてくれる。
それが「ポップ」なんだと。



トーキョー・カンコウ2

2007-02-21 | town
その2「ロッポンギ」

二月某日 六本木に行った。
なんだか、六本木っていうと気取った感じがして落ち着かないので、あまり行こうと思ったことがなかった。
元同僚に誘われたんで、未知の領域に踏み込んだ。

最近、国立新美術館ができた。
公共事業の「ハコモノ」「ハリボテ建築」と、いい評判を聞かなかったりする。
だいたい、併設した「レストランが売りです!」とか、所蔵品を持たないレンタル展示しかやらないって点が、ポリシーのなさを物語っている。
観光地だと思って、現代建築の流行りはこういう感じなんだなーと雰囲気だけ味わい、館内を歩いた。


まるで空中都市、な新国立美術館内。

やってた展覧会は見ずに乃木神社へ。
旧乃木邸で自刃の一室などを見学した。


乃木公園内の梅。

六本木ヒルズへ行く。ああ、これがヒルズなのね。
52階の展望台に行ってみる。
トーキョーが一望できる。
やっぱり東京タワーは立ち止まって見ちゃうよなあ。
無機的なガラス張りの空間は、まるで海抜250Mの水族館のようだ。
なかなか楽しくて、思わず二周してしまった。
回遊魚のように。


街灯下景

2007-02-20 | photo
街明かりに照らされた、アカルイ夜景。
ヌメッとした暗闇じゃなくて、街灯の下の無機的な、ツルッとした夜の気配が感じられたら。


宵の横丁。


置き捨てられたオフィス椅子。


とある駅前。

「トラックバック企画夜景に参加」

トーキョー・カンコウ1

2007-02-18 | town
その1「シンジュク」

新宿を歩く。
どこへ行くってわけでもないブラブラ歩き。


新宿といえば、なモノクロで森山大道風。

僕はあまり新宿に馴染みがない。
来たことがないわけじゃないけど、毎回目的地を目指して移動するだけで、街の全体像が見えてなかった。
目的もなく歩くと、そういう断片の記憶のピースが合わさる感じがする。


華やかなショーウインドウ。

ABCMARTでスニーカーを買った。
これでトーキョーを歩き回ろう。

友人と合流し、いい雰囲気の喫茶店を教えてもらった。
やっぱり歩き疲れて飲むコーヒーは格別だな。


雲の道ができていた。
どこに続いているのかな?

新たな定点

2007-02-15 | Weblog
事後報告ですが、引っ越しました。
海の見える土地から畑の多い土地へ。


これは、生まれ育った町内の全容。寺の鐘撞き台から撮影。


こちらが新たな定点。窓の外は、畑。梅が咲いています。

定点といえば、映画『スモーク』に、煙草屋の店主が、毎日、店頭に三脚を立てて撮影している、というエピソードがありました。
記憶と記録が交錯する、写真の魅力が感じられる話で、心に残っています。

当ブログも、何らかの形での定点観測でありたいですね。

インフォメーション

2007-02-14 | Weblog
壁紙を変えてみました。
気が付きゃ、もうブログ始めて一年になりますね。
環境の変化や、心境・興味の変化も色々あったようにも思うし、なんも変わっちゃいないっちゃ、変わってない。

私は今日まで生きてみました。
そして、今、私は思っています。
明日からもこうして生きていくだろうと。

吉田拓郎的に言えば、そういうことなんでしょう。

今後とも、当ブログ、よろしくお願い致します次第で候。